海悪く苦戦、勝浦沖カモシ

逆弦側はよかったようですが・・・


  1. 日時:2000年9月1日(金)
  2. 場所:河津沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎恵美
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

夏休み後半は場所を外房に移しての釣りである。夏休み通算3度目の釣りものは勝浦・松部港は和八丸から出船のカモシ釣りに決定。最近はメダイが釣れているらしくこれをメインに狙う予定である。ただ、日本海を台風12号が北上。これに向かって南西風が吹き込むようで海上はシケが心配された。でも予報によれば午前中いっぱいくらい持ちそうな感じなので釣行を決断した。

●和八のトモは初めて
集合は4時半。当日は3時半頃に港に到着。さっそく息子船長の23号船に釣り座確保に走る。左舷ミヨシと右舷トモが埋っていたので左舷のトモに決める。海が悪いことも予想されるので、なるべく釣りやすいトモ寄りを選択したのだ。

4時半になって船に灯かりが灯る。ご無沙汰してました、と船長に挨拶してから準備開始。左舷は4名、右舷は5名のこの大型船では十分な広さである。

1年ぶりのカモシなのでテンビンの接続などを船長にチェックしてもらう。合格であった。

●ウネリ高し
みんなの準備が出来た5時過ぎに出船。勝浦湾を出ると船は揺れ始める。やはりウネリが結構あり今日はタフな釣りになりそうな気配である。

どんぶらこっこと船はゆっくりと沖へ進み5時50分に釣り場に到着(三本松らしい)。6時開始なのでしばらく待機。この間にミンチを海水で溶いてレトルトカレー状態にしておく。そして6時になり「やってください」の合図で開始となった。タナは終始35〜45m程度であった。

久し振りのカモシ釣りにタックルの選択も迷ったが、まずはUglyShot12LB2.4mに電動丸3000XH。カモシ天秤を介してクッションは3mm1.5m。ハリスは8号5ヒロ、針はヒラマサ12号とした。錘は100号を使用する。

ハリス分タナから降ろして大きく竿を振りそれを3回程繰り返してタナで待つ。カモシの基本はこの釣り方である。

 シケです。

●ミヨシではマダイ
ウネリにもめげずになるべく手返しよくコマセを撒く。と、まずは船中ポツポツとサバが上がり始める。メダイ狙いなので皆さん身餌にしている。
ふとミヨシに目をやると赤い魚が上がっている。これは1.5kg級のマダイ。あの揺れが激しいミヨシでよく釣れたもんだ。

ウネリが激しいので潮回りはゆっくりのスピード。船はトモの方向に流されているらしく、そのまま潮を登り直しているようだ。ということはトモ側は潮下だから釣れるはずであるが・・・。

この場所では9時頃まで粘ったがミヨシのマダイ以外にめぼしい釣果もなく船はやや大きく移動。ゆっくりと15分ほど走ったところで再開始となった。

●ハリス切れ???
相変わらず仕掛けは8号5ヒロ。餌もサンマの身餌(船宿支給)を付け方をかえて試してみたり持参にヒイカを付けてみたりするがダメ。
そんな中、置き竿にしておいた竿先が一瞬グンと海中に突っ込んだ。おおっ!と思った瞬間船がウネリで大きく持ち上げられる。と、そのまま竿先は戻ってしまった。???と思い仕掛けを上げる。何とハリス切れ。たしかにメダイに備えてドラグはキツ目に調整しておいたが、そんなに簡単に切れるとも思えないが、これは大型のヒラマサが食ったということにしておこう。

●そしてマダイ狙い
そしてまたミヨシでマダイがあがる。これをみてハリスを3号に落とすことを決意。3号8ヒロにマダイ針10号とした。ただ、風も結構出て来てこの長ハリスをさばくはなかなか難儀である。ハリスと格闘、という感じである。この太さだとヒラマサが食えば一たまりもないのだが・・・。

左舷トモでマダイが上がる。その後、左舷胴の間でも慎重なヤリトリの末、2.6kgのマダイ。そのやりとりを眺めている時に船長と魚探を眺めながら作戦会議。どうも流しの最後にアタる感じだね、と言うと掛け下がりを流して、溝(根と根と間)の部分でさっきまで当たっていたけど、反応は少し上ずって溝から少し駆け上がったところに反応が出始めた、とのこと。なるほど、魚探にはそれらしきマダイの影。

●作戦は確定するも・・・
ならば、ということで流しの最初はゆっくり目に投入しコマセをふらずコマセ温存。そして勝負どころの指示ダナがアナウンスされたところでコマセて食わしてみようか。

次の流し、溝部分(45m)で山崎さんが手返しして大きくコマセを振る。そして数十秒後、右舷のミヨシ2番にヒット。これも2kg級とまずまずのマダイ。下の潮は左トモ→右ミヨシに流れているか、上の潮が速くてコマセが潮上の方にたまっているか、どちらかであろう。いずれにせよ、これで勝負所を確認。以降、この場所に集中して釣る。

次の流しでやっと30センチの太ったイサキをゲット。何とか丸坊主は避けられた。

 唯一の獲物

この後もこの勝負所でカモしてなんとかマダイをとがんばるが、以降はアタリが遠のき、13時に終了となった。

<釣果>
イサキ 30センチ 1尾

またも不発に終わったカモシ。だが、マダイカモシもなかなか面白いことが分かったとこが収穫であった。今年から勝浦地区は8月中旬でイサキが禁猟になる。きっとその後はヒラマサが出るまではマダイカモシが中心になるであろう。来年は少し通ってみようかな。

帰港後、船長に「秋はアオリはやんないの?」と向けると「様子をみて午後船でやろうと思う」とのこと。午前はヒラマサで気合の釣り、午後は近場でアオリをのんびり、という釣りもなかなか魅力的だと思う。


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