澄み潮苦戦、大原沖イサキ

良型もかなりまじります


  1. 日時:2000年8月6日(日)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎さん
  4. 時間:午前5時00分〜午前11時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

8月初旬というのは例年釣りものの端境期で、釣りものの選択に困る。今年も例外ではなく、今週末の釣りはどうしようか、と新聞やらWebやらいろいろ見てみるが「これ」と言ったものが見当たらない。
こういう時は、釣果などは度外視して、釣りだけでなくその前後も存分に楽しめる船宿に行くのが懸命だ。我々の場合、それは伊豆ならもき丸で外房なら大原の臼井丸である。そういえば、前回の大原イサキではボウズ食らっているし、そのリベンジの意味もあるのだ。

が、釣行を決めた火曜日あたりの釣果は最悪。ずっと水温が低くイサキは食い渋りである。ただ、これを好意的に捉えると、水温低くイサキはまだ卵をはたいていないはず。それにこれから水温が上昇すればそれだけで食うはず。さらに沖に台風があり、ウネリで濁りが入ることも予想される。ならば週末あたりはイサキの食いは良いのではないか。
ということで臼井丸に予約の電話を入れる。と、土曜は結構お客がいるようですいている日曜日はどうかと勧められる。すいている方がいいので日曜日に決定。

●前日は好調
さて、日曜日に釣行を決めると、寺林さん達もくるらしいということが判明。土曜日の昼頃に東京を出発しようとしていると、その寺林さんから電話。「今日はよかったみたいですよ〜」とのこと。さっそく臼井丸ののぶ船長の携帯に電話をいれると「今日はよかった、50尾以上釣った人が結構いた」とのこと。たいてい2日くらいは好調を維持する大原のイサキ。期待に胸を膨らませて大原入りした。

夕方に港に到着。当日は9名乗船ということ。右舷はミヨシに寺林さん2名分、トモにもクーラーがおいてあった。バランスから言って右舷はあと2名。ということで右舷胴の間に私と山崎さんの2名分を確保した。

連荘で釣りの細小路さんの話によれば、土曜日は朝と終盤に食いが立ち、しかも型もよかったそうだ。

●大原港はすいてました
日曜日は3時半に起床。乗船者は若干増えて右舷6名、左舷5名となった。それでも休日にしてすいている方である。港の駐車場もいつもよりもひっそりしている感じだ。

準備が整った4時半に出船。中速で30分真沖に走ったところで開始となった。

今回もいつものイサキ釣りタックル。30−210のシャクリ竿に両軸リール。金網ビシ60号。今回はテンビンに半誘導式の「チドリ天秤」と使用。これはクッションをテンビンの腕に沿って装着する言わば「中通し」式。クッションは1mm1mのロングライフクッションを使用。ハリス1.5号3ヒロ、3本針。針はイサキ針7号。最初は先針は空針、2本目がケイムラ、3本目が紫のウイリー巻きとした。空針には船宿支給のイカタンかバイオベイトを付ける。

1流し目からポツポツとイサキが上がり始める。ただ、どれも20センチ強の大原にしては小型の部類。指示だなは14〜15mで終日これくらいであった。

●朝方食い活発
2流し目、私の竿にも本命らしきキューンというアタリ。少し追い食いを待ってリーリングすると紫のウイリーに25センチ前後のまずまずのイサキ。この後、食いダナは次第に上がっていく。15mまで落として14mでコマセる。そして少しずつ上にしゃくり上げていくという手法が良いようで10〜12mのタナで大型も交えてイサキが活発にアタリを出してくる。

 当日の最大級

●ウイリーにも
山崎さんはオキアミを使って食わせているようだし、私は紫のウイリーを中心に食ってくる。大きなアタリで先針を切られた時に、空針から紫ウイリーに変えたところ、この針にもだいぶ食ってくるようになった。
「紫にばかり食ってくるよ」と寺林さん。どうやら掴んだ傾向は同じのようだ。また時折1.5号ハリスは切られてしまうほど、大型もいる様子。

1時間もしないうちにイサキのアタリは遠のく。濁っているかと思っていた海は澄み加減。イサキにはあまりよろしくない潮色である。

走りまわる感触で上がってきたのは小型のマルソーダ。この魚がいるということはかなり水温が高いのであろう。こいつらはオマツリを誘発させるので船長はすかさず移動を決め込む。

 大原も夏の海です

●潮動かず
バケツの中には十尾程度のイサキが泳いでいる。大中小混じり。アジが混じらないのが今日の特徴のようだ。それに潮がほとんど動いていない。多分コマセも横に流れず下に落ちていることであろう。確か昨年はこういう状況のとき、下目のタナからコマセを多めに撒く、ということでよく釣れた記憶がある。そういえば常連さんはみんな先ほどからコマセのお替わりを頻繁に行っている。

●拾い釣り
日が高くなると食いが渋くなるのいつものパターンだが、今日は潮回りして最初の投入くらいでポツポツと食うようだ。それも一瞬なので、投入合図に遅れずに仕掛けをいれておく必要がある。これでポツリポツリをイサキを拾っていくような感じだ。
仕掛けもウイリーから空針にチェンジ。イカタン餌でじっくり食わせていく方法だ。

今日始めて使ったこの「チドリ天秤」。感度がよくアタリをはっきりと伝えてくれる。合せそこなうことも多かったが、かなりの尾数を合せで掛けることが出来た。

中小型のカンパチがアジの泳がせやカッタクリで釣れているとも聞いていたので、その道具も持ってきたがアジはつれないし、ハリスを一気に切って行くようなアタリもないし、今日はイサキ釣りに専念するのがよさそうだ。

●微妙な加減が決め手
数が伸び悩んでいた山崎さん、見かねた船長が仕掛けを提供する。何の変哲もないウイリー仕掛け。でもそれから一荷を交えてポツポツとイサキを上げ始めた。ほんのちょっとしたハリスの太さとか固さとか、そういうものでこうまで食いが違うのが大原のイサキである。だから面白くのめり込んでしまうのであるが。

 良型!

10時を回るとほとんどアタリがなくなってしまった。それでもトモの細小路さんはポツポツと本命を上げるのだからさすがである。朝はトモ寄りが潮下であったがこの時点ではトモは潮上。そんな悪条件下でも釣ることが出来るのが名人であろう。

10時半頃、一瞬食いがあって良型のイサキが上がり始める。私の竿にも待望のアタリ。かなりの重量感なので期待したがこれはマアジの一荷。

結局このまま終了の11時を迎えた。

<釣果>
イサキ 22〜38センチ 19尾
マアジ 25センチ級 4尾

トップは細小路さんで27尾。追いつけはしなかったが、突き放されてもいないし、大型もイサキもかなり混じったので今回は良しとしよう。


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