一発勝負!神子元沖泳がせカンパチ

ヒットぉ〜!


  1. 日時:2000年7月30日(日)
  2. 場所:石廊崎沖〜神子元沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎、塩沢さん
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

塩沢さんの別荘で1泊してのもき丸連荘釣行。2日目は石廊崎でスルメイカを釣って、それを泳がせて青物を狙おうという釣りだ。

前日のうちに3名で右舷をキープ。トモから私、山崎さん、塩沢さんと並ぶ。今日も船中6名の余裕の釣りである。前日にかなり準備は終わっているので5時前に到着して15分程度で準備完了。久しぶりのイカ釣りでわくわく状態なので今か今か出船を待つ。落ち着かないのだ。

●沖合の台風が・・・
みんなの準備が整ったところで5時半に出船。船は一路石廊崎方面を目指す。沖に出ると昨日よりも大きく波長の長いウネリがある。う〜ん、イカ釣りにはこのウネリの大きさはキツいかな〜と思いながら釣り場到着までキャビンで大人しく待つ。

40分ほど走ると、先には僚船が見えてきた。どうやら職漁船が多いようでイカ釣り用の「ガラ」を回している小さな船ばかりだ。

そのまばらな船団のなかに突っ込んで行き、しばし反応を見た後に「いいよ、底からやってみて。底は200m。」の合図で開始となった。

80-270のシマノアルゴスEvに3000XH。錘は150号。幹6号、ハリス4号10センチ程度のブランコ仕掛け8本角。角間は1ヒロ。角はガス糸巻きのラッキョ型と14センチプラ角を交互につけてみた。

●イカはぼちぼち
やや潮が早く、道糸がトモのほうに流れていく。そろそろ底かなというころに「180mくらいに反応があるから、そのへんをやってみて」と船長のアナウンスが入る。とりあえずち着底を確認してから、電動の中速と高速の中間速度で巻きつつシャクリを入れる方法でシャクる。100mまで上げて乗らなければ再び180mまで落とす。これを数回繰り返すと「ズン」というイカの乗り。スルメなのでやや高速程度でガンガン巻き上げる。中型のスルメが海面に姿を見せた。

この後も速いシャクリや落とし込みでイカが乗るようになり、ボチボチと数を伸ばしていく。ただ、潮が早いせいかオマツリも多く、またイカが乗っても潮に流されてカンナが伸ばされてバレたり、ウネリのせいでバレたりと活発にあるアタリの割には水揚げが少ない。

ただ、総じてイカの型はよく180m付近で乗ってくる以下はみな大型。胴長40センチ級の巨大スルメも顔を見せている。ほとんどが単発で、一荷というのは結局一度だけ。かなりイカの活性は低い様子。

 巨大スルメ

100m前後の浅いタナで仕掛けを止めて上がってくるのはやや小型のスルメ。こいつは餌にはちょうど良いサイズ、しめしめ、と生簀に放り込む。

●大事なチビイカが・・・
ところが、調子にのってどんどんイカを生簀に放り込んでいたのがいけなかったのか、小さなイカから順に活きが悪くなっていく。気が付いて泳がせの餌にはならない大きなやつをどんどんクーラーに移すが、時既に遅かったようだ。
「今日は気温が高いから、イカが死んじゃうかもな」と最初に船長が言っていた意味をもう少し考えればよかったと反省。

日が高くなるとイカのアタリも遠のき、次第にサバが邪魔するようになってきた。サバが仕掛けを止めるようになってしまった8時半頃に「泳がせに行きましょう」という船長の合図で移動となった。
ちなみにこの日の当たり角はラッキョ型の赤白帽と赤黒のガス糸巻き14センチ。明るい青や蛍光緑の角にはまったく乗ってこなかった。

 この日のイカの成果

●泳がせへ
20分ほど走って泳がせの釣り場、神子元沖へ。船は島の西沖を探り、再開始となった。「底から5m程切って。でないと根掛かりするよ」と船長の注意が飛んだ。

泳がせのタックルはパシフィックスプリント20-60LBにシマノレバードラグ2Speed5000。先糸は50号を1ヒロ。錘は200号を使用。ハリスはナイロン20号2mに針はゴリラ1/0とした。

一番元気がよく小さめのイカを選んで針を装着。そっと海面に放ち静めて行く。底は50m程度。すかさず5mタナを切って置き竿であたりを待つことにした。

ウネリは相変わらず高く、島から反射したウネリもやってきて結構船はゆれる。それにこの暑さ(35度くらいあったらしい)。手持ちでアタリに備えることは難しかった。

「あ〜、抜けちゃったよ」と左舷トモの松尾さん。なにやら食ったようだが針掛かりには至らなかったようだ。

船は30分程度流して上りなおす、という繰り返し。浅くなったり深くなったりするが水深は終始50m前後であった。

●アタリなし・・・
2時間ほどは船中アタリらしいアタリはなし。皆置き竿でアタリを待つだらけモードに突入。竿先を見つめているとウトウトしてくる。

イカが大きいのかなぁ、と思い、ためしに肝つきゲソだけを餌にして落としてみたりするが、肝の部分だけを餌取りらしき奴に取られるだけ。泳がせていたイカも結構餌取りに突っつかれているようでだんだんと傷が増えていく。

●おおっ!
暑さに負けて冷たいコーラをがぶ飲みしたのがいけなかったのか、少しおなかの調子が悪くなってきた。仕方ないので仕掛けを上げてトイレに駆け込む。何とか回復してトイレから出たところで「*#&%$#!」という何やら船長の叫び声が聞こえた。
キャビンの窓越しに覗いてみると、ちょうど山崎さんがアワセをいれて竿をあおったところだった。

慌てて釣り座に戻るとそこにはやりとりを開始した山崎さんの姿が。私と同じパシフィックスプリントがきれいな弧を描いて海面に突っ込んでいる。
「無理すんな、竿はキーパーにおいとけ」と船長のアドバイスが飛ぶ。そしてそのままウインチファイトへ移行。時折竿先をググンと曲げるその引きは青物のようだが、少し元気がない感じ。もしかしたらマダイ?と思ったが、数分後に海面を割ったのは紛れもないカンパチ。無事船長のタモに納まったのは後検量6.0kg。満面の笑顔の船長と握手を交わす山崎さんは非常に嬉しそうである。

 見事カンパチをゲット!

これで一気に船中活気づくがこの後再び沈黙。

ちなみにこのカンパチの餌はやはり小さめで活きの良いスルメであったそうだ。山崎さんはちゃっかり塩沢さんに餌の提供を受けていたようで恐縮していたが。。。

●最後はホウキハタ
30分延長して1時終了予定。やはり泳がせは相性が悪いのか、今日もノーヒットだった、と思った時「左で食ったよ」と塩沢さん。左舷胴の間の人が何やら掛けたようだ。電動巻きでどんどん上がってくるので大したことはなさそうだが、右舷からタモを持って待機する。

しばらくして上がってきたのは「モロコ?」と思わせるような魚体。船長がハリスを持って半ば抜き上げるような形で取り込んだのは4.5kgのホウキハタ。これまた美味い魚である。

 これがホウキハタ(50Lクーラー中)

この魚を取り込んだ後、数分がんばって終了となった。

<釣果>
スルメイカ 中大型 16尾

港に帰ってからは山崎さんの撮影会。もき丸の写真コーナーの「Big」に掲載されることになり大喜びである。羨ましい。

 脂のりのりのカンパでした

またもボウズに終わった青物狙い。実は向いてないのかもしれないと思いつつ、またいつかリベンジしてやろうと思うのであった。


釣行記集へ