濁り潮も良型多し、平塚沖シロギス
型揃い
- 日時:2000年7月15日(土)
- 場所:平塚沖
- 参加メンバー:上甲、山崎
- 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
- 潮時:大潮
釣行記 ●久しぶりに湘南のキス
久しぶりに湘南沖のシロギス釣りに行く機会に恵まれた。今年はやや低調気味で盛り上がりに欠けていた湘南のシロギスも梅雨に入ってからはトップが70尾を連日突破するなど好調さが報告されていた。
そんな折、山崎さんが以前にスポニチの懸賞で当てた庄三郎丸のペア乗船無料券が8月15日で期限を迎えてしまうという。これを7月いっぱいで禁漁になってしまうシロギス釣りにあてがうことに相成ったのである。今年は第18庄三郎丸を就航させた庄三郎丸、慣らし運転中はこの新造船がキス船になるとのこと。ならばこの船に乗ってみたいな、当日は気合を入れて船宿には出船2時間前の5時より少し前に到着。
が、キス船は第8庄三郎丸とチャーターの船の2隻になっている。もう慣らし運転は終盤らしく新造船はタイ五目船になっている。で、第8庄三郎丸を見ると左舷トモが空いていたので左舷トモから2名分の席を確保し、受け付けの社長に乗船無料券を差し出す。氷代のみ支払ってしばし船宿で一服。
車中でコンビニもので朝食をとろうと宿の外に出ると「上甲さ〜ん」という叫び声が聞こえる。振りかえるとそこにはベルデさんの姿が。ベルデさんは今日はタイ五目船にご友人乗船の模様。庄三郎丸の社長も交えてしばし歓談の後、獲物交換を約束して6時半出船のベルデさん達は船に向かった。
遅れること30分、キス船が桟橋につけられたので我々も乗船し準備開始。左舷は6名乗船、右舷も7名とまずまずの釣りやすさである。
●濁り・・・
餌が配られて出船。船は河口を出るとまずは東側へ。河口から遠ざかっても海の色が茶色く濁っているのが気になるが・・・。10分ほど東へ走ってから開始となった。今回は中学生のころから使用しているグラスのキス竿2.1m。それに1.5mでやや先調子気味のキス竿の2本竿作戦。小さいメゴチが釣れたらマゴチを狙うべく端物竿の準備もしておいた。錘は15号でグラス竿は中通し天秤でアタリを敏感に拾う。もう1本は腕が長めの固定天秤で置き竿、向こう合わせ気味にキスを針に掛ける、という目論見である。仕掛けは船宿市販のハリス1号2本針、全長1mの仕掛けを使用する。
予報ははずれて晴れ。これでもう少し潮が澄めば最高のコンディションであるのだが・・・。水深は13mと船長のアナウンス。この時期にしてはやや深目。やはり濁りのせいであろう。
餌のジャリメは小さいものは1尾掛け。大きなものは頭と尾部で切って2本針両方に装着した。
潮の濁りのせいか、この場所でのキスのアタリは遠く、第一号の獲物を手にしたのは開始10分ほどしてからである。ただ、このキスは型がよく20センチ級。この後もこの20センチ級を中心にポツリポツリとキスが上がる。
●渋い
アタリが遠くなると船長は潮周りをするが、どの場所もぱっとせず、8時半頃には相模川河口を横断し平塚西沖へ。この時点ではキスは5〜6尾程度バケツに泳がせることが出来た。ただ、アタリは結構明確に出るようなので、冬のように当たったら軽く送り込むよりはアタリの後軽く合わせる感じでよく針掛かりするようだ。それでも結構すっぽ抜けが多い。これは今日のキスの型が良いせいではないであろうか。途中、海面付近でググンという強い引き込み。なんだなんだと慎重に数m巻くとかわいい20センチのワカシ君。写真に納めてリリース。今度はワラサになった君と対面したいものだ。
山崎さん、良型キスとワカシの一荷
西沖へ行っても潮の濁りは相変わらず。ただここは水深が16m前後とやや深くなった。潮は和潮で風は南西の微風。ということで左舷トモは潮上である。このころから置き竿にした状態でもキスのアタリが良く出るようになったので、当初の目論見どおり2本竿に。
●時合い
ここからしばらくは空振りなしでキスが掛かる。あまりせわしく餌を動かさない方が良い様子。たまにヒイラギやメゴチも混じるが順調にキスの数が伸びていく。
10時少し前、一際強いアタリで本日最大級の25センチのシロギスをゲット。このサイズは相模湾のキス釣りではなかなか上がらないだけに嬉しい。山崎さんは慣れないキス釣りに少々苦労している様子だが、船宿仕掛けに仕掛けを換えてからは数を伸ばすことが出来たようだ。
10時を過ぎると心配していた南西風が強くなり始める。沖の水平線は平らなことからシケで早上がりということはなさそうだが、この風が吹いて海が悪くなり始めてからはキスのアタリもぱったりと止まってしまった。と同時に潮も止まってしまった。ここはしばらく我慢の釣り。弁当を食って再度やってくるであろう時合を待つ。
小型イイダコも混じる
●風さえなければ
11時を回ると風も弱くなり、海は再び凪に。するとキスのアタリも復活。9時ごろの入れ食いペースとはいかないが、ポツポツと針掛かりするようになった。一荷も一度あり活性が上がったかに思われたが、やはり日中というのは食いが落ちるようだ。合わせのパターンは朝と同じで、ブルブル→そのまま軽く竿先を上げる、で9割くらいの確率で針掛かりする。また餌もポイントのようで、古くなった餌よりは新しい餌の方がやはりアタリが出やすいのは確かである。それにしても今日はキスの型がよい。ほとんどが20センチ級で、刺身サイズもかなりの数混じる。15センチ以下のピンギス級が釣れず逆に端物用の餌が釣れないという悩みが発生してしまった。キスの数もそう多く釣れていないので今日は端物は諦めてキス釣りに専念することに決める。
●端物は不発
残りあと1時間の13時過ぎ、マゴチ餌にちょうど良さそうな小型のメゴチが釣れる。これは端物竿を出していた山崎さんに進呈する。キスの数は伸びていないようだがこれで一発逆転も可能、と期待を込める。が、やはり濁り気味の潮のせいか端物竿には最後までアタリは訪れなかった。湘南のキスは毎年解禁後の冬に1度と春に1度、それに禁漁間近の7月に1度ほど来ているが、やはりこの産卵控えた7月が一番成績が良いようだ。
13時40分、そろそろラストスパート。クーラーのキスを数えると36尾。何とか40尾まで伸ばしたいな、と気合を入れる。ポンポンと2尾連釣。あと5分。懸命に誘うとブルブルというアタリ。軽く合わせるがスカッという音が聞こえそうなすっぽ抜け。そのままもう1本の針でアタリを待つが空しく時間は過ぎていき14時を回ったところで終了となった。
<釣果>
・シロギス 13〜25センチ 38尾
・メゴチ 20センチ前後 5尾
・イイダコ 小型1尾数的には今ひとつであるが、この濁り潮の中、型が揃ったということで良しとしようと思う。
相模湾のキスと出会うのはまた来年ということになる。また腕を磨いて庄三郎丸にお邪魔しようと思っている。
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