濁り潮もまずまず、由比沖シロギス

数はまずまず出ました


  1. 日時:2000年6月10日(土)
  2. 場所:由比沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎さん、トシさん、川口さん、いちのせさん、北木さん、渡辺(勝)さん他3名
  4. 時間:午前6時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

今回は久し振りの釣りもの、シロギス。大型が出ると評判の駿河湾は富士川沖にfuneturi-MLメンバーを中心に仕立船で狙うことにした。

今回お世話になる船宿は由比港・青木丸の別船の神清丸。実は昨年7月にも同じく仕立てでお世話になった船である。昨年もみんなに好評だった獲れたての生シラスを船上で頂くというのも別の楽しみであり、幹事のトシさんからは「シラスお持ち帰り用のジップロックを持参するといいよ」というアナウンスも出たほどである。

●前日は大荒れ
生憎、前日の9日には低気圧が本州を通過、静岡や千葉で最大瞬間風速30m以上の南風を記録するなどして海は大荒れ。雨も降っており、キス釣りには非常に厳しいコンディションになることが予想された。

荒らしも低気圧が去っていくとともに収まり、前日の夜に出船が確定。山崎さんに迎えに来て頂き午前4時頃に由比港に到着。私の家からは東名経由で2時間ほどだった。

集合は5時半だったが、トシさんやfuneturi-ML主宰のいちのせさんなどが早めに港になってきておりしばし歓談。濁りで富士川沖は難しそうだなぁ、などを話す。

●濁りきつい
5時頃になると全員が集合。乗船開始。座席はみんな適当に、ということで私は右舷ミヨシを頂いた。程なくしてモヤイが解かれて出船。港を出ると風はないが昨日のシケの名残のウネリが沖から入って来ているのが分かる。まずは富士川沖でやるとのことで船はウネリを乗り越えながら東へ向かう。20分ほど走ってスローダウン。海面をみるとほぼチョコレート色。やはり濁りはキツい。「やって〜」の合図で6時半頃に開始となった。

今回はアオリイカにも使っている1.5mのキス竿にスピニングリール。錘は20号の中通しテンビンを使用。仕掛けはまずはハリス1.5号1mほどの市販品を使用することにした。餌はジャリメである。

●出だし不調・・・
水深は20mほど。軽く投げて誘ってみるというオーソドックスな釣り方で攻める。しかし船中沈黙。船長はだんだんと船を西に進めつつ潮回りをするが、どこも濁りが酷いせいかアタリが遠い。
開始30分ほど経ったころに右トモの方が騒がしくなる。なにやらトシさんが大物をバラしたようである。このころからキスのアタリもポツリポツリと出始めるが、私はアタリが出ても針に掛けることが出来ずに苦戦。他のみんながポツポツと数を伸ばす中なかなかボウズを脱出出来ない。やっと乗った!とおもったらこれは小型のヒメジ。丁寧にリリースする。

開始1時間ほどしてなんとか本命をゲット。既にこのころには左舷ミヨシの川口さんはツ抜けしていた様子。かなり集中してがんばってみるも、アタリのみで掛からない。掛かっても針はかなり浅いところに掛かっており食いはよくないことが見て取れる。

●アタリはあるが
私がやっと5尾ゲットした時点で川口さんは20尾に届くという。決してアタリが遠いわけではないということであろうから、何か私の側に問題があるのだろう。今回は中通しテンビンを使っていることからアタリがダイレクトに竿先に伝わる。今日の感じからするとあたったら軽く送り込む必要がありそうだが、今使っているタックルでは送り込む間もなくキスが違和感を感じて餌を吐き出してしまうのだろう。

試しにもう少し柔らか目のキス竿を置き竿で2本竿で釣る。ところが、ミヨシはウネリの影響で竿先が跳ねて、アタリがあってもほとんど針掛かりしない状態。早々に諦めて1本竿に専念することにした。

持ち竿ではこれまで以上にアタリに集中し送り込むことに専念。それと、糸絡み防止で太目の1.5号短めのハリスを使用していたが、これを1号1mの仕掛けにチェンジ。直後にキスを連荘でゲット!ところが直後に隣の山崎さんとオマツリし、虎の子の1号仕掛けを失う。何故かバッカンには1.5号ハリスの仕掛けばかりが入っている。うかつであった。

 山崎さん、ダブル

幸い、競技用キス針7号と1号ハリスは持参していたので船上で仕掛け作り。この間は1.5号ハリス仕掛けを使用したが、タックルをもう少し柔らか目のキス竿2.1mにチェンジ。

程なくして仕掛けが完成した。全長を1.2mほどと長めにとってみた。するとこれがよかったのか時合が訪れたのか、10時ころの潮回りからほぼキスが入れ食いになる。場所は富士川河口からだいぶ離れた由比沖。後から聞いたが、この場所は型よりも数狙いなのだそうだ。

●時合!
右舷は潮先になっており道糸はどんどん船下に入っていく。なので、あまり遠投はせずに手前にぽちゃんと仕掛けを落としてアタリを待っているとしばらくして「ブルブル」というアタリが出る。軽く送って合わせると乗る、という感じが1時間ほど続いた。また、蛍光緑にコーティングしてある錘を山崎さんから借りて装着していたのも釣果アップの一つの要因だったようで、右舷胴の間のいちのせさんや左舷の北木さんもこの錘を付けて着々と釣果を伸ばしていたのだ。そして餌はやや大き目に付ければアタリが出やすいことも判明。ちょっと贅沢気味にジャリメは1尾づつ餌付けがよいようだ。また、頭部と尾部で2本針に付け分けると尾部の方ばかり食ってきたりした。

途中、川口さんが奇妙な生き物を針に掛けた。ナマコの親戚のようなこの生物はいったい何であろうか?

 川口さんが釣った謎の物体

このアタリが活発な時間帯は薄く日が照って来て船上はかなり暑くなってきた。きっと日が射すことで底の方も明るくなり、キスが餌を追いやすくなったのであろう。みるみるうちにバケツがキスで埋って行く。時折20センチオーバーの良型も上がるがほとんどが15センチ級である。

●端物もアタるが・・・
餌も船宿支給の1パックを使いきり、持参のジャリメを開ける。このころ、川口さんの竿に大きなアタリ。ドラグから糸が数m出たところで痛恨のバラし。「キスのアタリがあってからすぐに大きな引きがあった」とのこと。この魚の正体はヒラメかマゴチか・・・。

船長の好意で30分ほど時間を延長した11時半に終了の合図。最後の30分はボチボチ程度であったが、なんとかキス釣りの形になって終了を迎えることが出来た。
<釣果>
シロギス 12〜22センチ 31尾
ヒメジ 12センチ 1尾
ショウサイフグ 10センチ 1尾
トラギス 15センチ 1尾

いずれの魚種も小さいものはリリースした。

トップは川口さんで55尾。幹事のトシさん42尾。いちのせさんは40尾で平均的には30尾程度だったようだ。

最近は年に1度くらいしたやらないので、なかなか勘が戻らずキス釣りは苦戦してしまうのだが、昨年の成績24尾は上回ることが出来た。次回(来年か?)はもう少し予習をしてからこの釣りに臨もうと思う。


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