潮速く苦戦、銭洲遠征
小物は良型も
- 日時:2000年5月27日(土)
- 場所:銭洲
- 参加メンバー:上甲、磯さん、ベルデさん、内山さん
- 時間:午前7時00分〜午後1時00分頃
- 潮時:小潮
釣行記 ●イカ泳がせライト
1ヶ月ぶりの銭洲である。真鯛の乗っこみも終了した後、カンパチの回遊が見られ、日によっては5〜10kg超級が船中10本以上あがることもあったようだ。しかし気まぐれな青物のこと、25日までは船中1本がやっと、という状況に陥る。これはカンパは無理、ずっと五目であろうと思っていたが、前日26日にはカンパの模様が出始めたとのこと。しかも餌は土肥から持って行く活きスルメ。出発前に慌ててハリス20号の孫針仕掛けを5組ほど作成する。ということで、今回は五目主体に回遊があればカンパチも釣ってしまおうという算段である。今回のメンバーはfuneturi-MLのベルデさん、磯さん、それに銭洲初挑戦の内山さん。同行のベルデさんを乗せて東京出発は24時前。だるま屋で買い物の後、土肥到着は2時半頃。既に磯さん、内山さんは到着していた。というか我々が予約者の中でも一番最後の到着だったようだ。そしてそこには仕事多忙のはずの新さんの姿も・・・。
3時に船長と乗り子の小堀さんが現れて氷蔵庫が開けられクーラーへ氷を積み込む。一番最後になったので氷蔵庫を閉めてから船付き場へ。なかなか皆さん船に乗り込まない。どうやらイカをいれていくイケスの中の水が汚れているようで、港外に出て新鮮な海水に入れ替えてくるとのこと。一度出港し、5分ほどで帰港。再び接岸したので乗り込む。
前キャビンの階段横上のベッドを確保し荷物を積み込む。我々4名は左舷ミヨシから4つと指定されたので、ミヨシから磯さん、ベルデさん、内山さん、そして私という順番で着席することにした。そういえばとび島丸の遠征船で左舷に乗るのは初めてだ。
●道中は凪
ちょっと遅めの3時40分過ぎに出船。凪の海を滑るように進んでいるようでほとんど揺れはない。酔い止めを2時には服用していたこともあり、すぐに眠りに落ち、次に目が覚めたのは6時過ぎ。再び眠りに落ちて今度はキャビンの電気が点いた6時40分に目が覚めた。長靴を履いてキャビンを出ると天気は晴れ。凪ぎではないが、まずまずの釣り日和。気温も高くなかなかいい感じである。
一見凪の海です。
朝は島回りでシマアジ、カンパチ狙い。カンパチはゲソ餌のコマセ釣りかライト泳がせ。ライトの人は活きイカを3バイ1000円で購入できるので乗り子がイカの要否を聞いて回っている。無論私はライトなのでイカ3バイをオーダー。イケスにムギ級のスルメが3つ放された。
●まずは島周り
7時過ぎ、ネープルス回りで反応を入念に探って開始の合図が出された。僚船が数隻島回りでやっている。みんなカンパチ、シマアジ狙いであろう。泳がせのタックルはPacific Sprintの20-60LBにシマノのレバードラグ5000。先糸50号、ハリス20号2m。親針はヒラマサ14号、孫針にゴリラ1/0。捨て糸10号5センチに150号錘を使用する。
イカの水管と先っちょに針を打ってイカを海面に放つ。まずは底から5m程度底を切ってだんだんと上のタナを探り、最終的にはコマセ釣りの棚下5mまでを泳がせてみる。何度か底ダチを取り直すといきなりガガガという感触が伝わる。一瞬ドキッとしたがこれは根掛かり。道糸をキーパーに巻き付けてなんとかはずすが、イカとハリスとオモリをロスト。次からは大人しく指示ダナ下5mで待つことにした。
しばらくすると、右舷ミヨシ2番の人にヒット!竿が大きく曲がっている。船長のアナウンスを聞いているとどうやらモロコらしかったが、根に潜られたようでバラし。
その後、何回か潮回りするもカンパチ、シマアジはおろかムロアジの反応もないようで、1時間ほどで諦めて島回りを離れることになった。
●小物に日和る。
ネープルスが遠目に見える場所で再開。ここはウメイロ、カンパチ狙い。最初こそカンパチ狙いでがんばったが「土産はとっておいた方がいいよ〜。最近の銭洲はそんなに甘くはない」という船長のアナウンスを聞いてすかさずライトタックルを仕舞って五目用のタックルにチェンジした。キャロナック80−300に電動丸3000XH。サニービシ100号に片テンビンを介してクッションは2.5mm1m。まずは6号4ヒロ3本針仕掛けで開始。回りではウメイロがぼちぼちあがっているようだが、わたしの竿にはアタリがない。
潮回りの度に「食ったよ〜」という船長のアナウンスがあるが左舷は沈黙。潮は左舷ミヨシから右舷トモに流れているようで、右舷の胴の間からトモの方にはよくアタリが出ているようだ。●左舷は不調
私の仕掛けはどうも古かったらしくなかなか巻きグセが取れなくて、手前マツリしがち。やっとハリスがまっすぐになじんで、潮回り直後に投入できるようになる。コマセを振ってタナをとるといきなり竿先が引き込まれる。2人、3人・・・4人食った。これ全部左舷。キャロだけに竿が大きく曲がりやりとりは楽しい。これは中型ウメイロの一荷。やっとボウズ脱出である。人によっては良型イサキ(40センチ級)も上がっているがどうにも左舷胴の間からミヨシ、すなわち我々MLメンバーは今一つアタリが遠い。この流しでは直後にオマツリし、仕掛けを失う。この日は全体に潮が悪く、オマツリも多発。かなりの数の仕掛けを消耗することになった。また餌取りも多く、最初に投入してコマセをふると付け餌は1分もたないような感じ。イカタンを抱き合わせたりするが、そのイカタンもかじられる始末である。ゴゴンという一際強いアタリ。良型ウメイロの一荷か?と思ったが手繰るハリスの重量感も結構ある。見えて来たのはメジナ。無理矢理抜き上げた。銭洲にしては小ぶりだが。
この場所でぼちぼちお土産を確保出来たので船長は「南千波に走るよ」と決断。この場所で昨日はカンパチが食ったらしい。
●やはり潮が・・・
15分ほど走って到着。再びライトタックルに戻す。期待するもこの場所も朝と同じでアタリは出ない。「いるな〜、カンパ。でも食わないだろうな。きっとそういう潮なんだよ」と船長。今日は潮が速くなっていてそれでどの魚も今一つらしい。そういえばムロアジがほとんど上がっていない。ムロが釣れないので大物釣り場にも行けないのだろうか。「ヒメダイ行くか」、ということで再び五目タックルへ。今度は3本針2ヒロ仕掛け。針はムツの15号を使用する。餌は持参のアカイカを短冊に切ったもの。餌も付けてすぐに投入できるように待機。
エンジンスローになって10分、どうやら反応が見つからないのだろう。「なんだよ〜、反応がねぇなぁ」と船長の叫び。「ちょっとやってみようか」の合図で仕掛けを下ろすもアタリなく、再び大きく移動となる。
●再び島周り
またも目の前はネープルス。しかしなかなか投入の合図が出ないし、仕掛けもヒメダイのままなのだが。「ちょっと待って、カンパと小物の反応見てるから」。しかしここにも10分ほど滞在しただけで潮の速い側に移動して小物をやることに。時間にして既に11時過ぎ。残り時間あとわずかである。仕掛けを4ヒロにして再開。この場所でやっと左舷にもウメイロ、イサキがアタリ始めて3〜4尾のウメイロを追加。型もまずまずでやっと銭洲らしい釣りが出来たという感じだ。
内山さん、ベルデさんともキロ級のイサキを釣っているのだが、何故か私にはイサキは掛からない。釣り上げたイサキはお腹から白子を吹き出しながら上がってくるほどでなかなか旨そうなのだが・・・。
12時半を回り、最終コーナー。あんなに釣れなかったムロアジがここで回ってきたようで、大ムロを2尾ゲット。たたきやシメムロにすると旨いのだ。
そうこうしているうちに定時の13時を迎えタイムアップとなった。
<釣果>
ウメイロ 25〜33センチ 7尾
ムロアジ 35センチ 2尾
メジナ 1.2kg 1尾小物の釣果が今一つのように見えるが右舷ではウメイロを20尾釣っていた人もいたらしい。潮上であったことに加えて、今回初めて使うキャロで五目をやったので、コマセを振るタイミングや振り出す量の加減の具合がなかなか掴めなかった、ということも原因であろう。
カンパチ不発、小物も今一つではあったが、なんとかお土産は確保出来たところは船長はさすがである。
さて、この後は夜イカ。昨日までは爆釣であった。今日はどうであろうか?
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