初の竿頭、石廊崎沖マダイ
今回はツイてました
- 日時:2000年5月6日(土)
- 場所:石廊崎沖
- 参加メンバー:上甲、山崎さん
- 時間:午前5時00分〜午前11時00分頃
- 潮時:大潮
釣行記 ●リベンジ(またか・・・)
連休後半は伊豆半島釣り行脚の旅である。最近は一服状態ではあるがまずまずの成績の石廊崎沖の真鯛をやった後、船宿に泊めてもらって翌日は戸田でのんびりボート釣りという計画である。どちらも狙いはマダイ、前回のもき丸釣行でアワセ時にすっぽ抜けを演じてしまい悔しい思いをしたリベンジでもある。同じくリベンジの山崎さんに今回もお付き合い頂いた。連休中で船上、海上とも混雑が予想され実は「まあ、釣れたらいいかな」程度の思いであったりもする。船宿はいつもの弓ヶ浜港のもき丸。前日の出船確認の我々2名は右舷トモ2番目から2つと席が指定された。朝港に到着し荷物を積み込む。集合の5時になって他の釣り人やら船長が現れる。どうやら船中12名で9名がグループで左舷全部と右舷3つ。そして我々2名とトモに常連さんという席順。朝到着は我々のみだったようだ。私の左となりに山崎さんに入ってもらう。北東風なので何となくミヨシ寄りの方が良さそうな予感もするのだが。
5時半になり出船。凪ぎの海を船は石廊崎沖へ。竿入れ時間の6時の5分前に釣り場到着。僚船は20隻ほどか。時間になり「いいですよ、68m」の合図で開始となった。
今回は新調したキャロナックスラッシュ30−300を使用する。これに電動丸3000XH。ビシはビッグ80号。クッションは上3.5mm2m、下2mm1m。ハリス3号8ヒロにマダイ針(白)8号を使用する。最近は朝はハリス4号ってことも多いのだがそれで釣れたためしがないので最初から3号を使用することにした。上クッションはバラシ防止の意味合いもあるが、主な目的は海中のビシのハネを押さえることにある。
●また潮上・・・?
タナ下10mまで落としてハリスがなじんだ頃に3回に分けてコマセを振って置竿で待つ。基本的にはこれを繰り返す。風は北東。潮はトモからミヨシ方向に流れている様子でどうやら潮上。ただ、下の潮はどうなっているかわからない。
餌は持参のMサイズオキアミを2尾掛け。何となく今日は2尾掛けがよいような気がする、ただそれだけである。●イサキの活性高い
たまに大きく誘い上げて落とし込んでみる。誘い上げて竿先を空に向けているところでクンクンという弱いアタリがある。軽く合わせるが大きな引き込みはない。案の定これはイサキ。イサキも25センチ以上と型も良いのでキープ。この誘い上げの時にかなりの確率でイサキがヒットしてくる。「南西風って予報だったのになあ」と嘆くとなりの常連さんの竿に本命らしきアタリ。「いや、小さいよ」ってことで隣で模様眺め。しかし海面を割ったのはキロオーバーの立派な真鯛。自分でタモを使って無事取り込み。船中1号である。
この時、左舷の何人かにアタリはあったようだがいずれもバラシ。ちょっと活性が上がったのかな、と誘いや手返しのペースを上げる。
●三石沖へ
「潮、動いてないよ」と船長。この場所で1時間ほど粘ったが、僚船にもアタリは少ないようで船長は移動告げる。今度は三石沖といわれる場所。僚船は2隻ほど。ここでアタレば僚船が少ない分、配当が多いはずだ。●まずは食べ頃サイズ
7時20分のこと、置竿にしておいたところ道糸の入り方(海面に対する角度)が何やらおかしい。オマツリしたかな?と竿を上げて聞いてみる。するとググンという引き。イサキとは明らかに異なる様子なのでファイティングの姿勢へ移行。久しぶりのハリス3号なので慎重にやりとりする。底付近では抵抗を見せたが上の方では結構大人しくなる。ところが、あと10mということで山崎さんとオマツリしたようす。山崎さんにも慎重に巻き上げてもらい何とかビシが海面へ。道糸がもう1本マツってきており、私はその道糸が針はずしにならないように支え、常連さんがハリスを手繰る。そしてもう1名の釣り人にタモ取りしてもらった。実は神子元沖での初真鯛である。後検量で1.4kg。まずまずの食べごろサイズである。「竿下ろしで釣れてよかったね」と祝福の言葉を山崎さんからもらい有頂天の私。さっそくビールをあけて祝杯。やはり同じように小さ目のオキアミの2尾掛けである。
1尾目、1.4kg
これも時合だったようで他にも船中2〜3尾の真鯛が取込まれ、バラシもあったようだ。潮もトロトロ流れて良い感じ。海上も凪ぎで薄曇り。絶好の真鯛日和なのだ。更に今日は餌盗りもいないらしく積極的にコマセと振ったり誘ったりすることが出来る。こういう攻めのマダイ釣りならば私でも面白いと思うのだ。
●手釣りで大鯛
次の時合は8時40分にやってきた。まず右舷ミヨシの方でキロオーバー。そして左舷が騒がしくなる。何だ何だと左舷に回って見物。おじさんが道糸を手繰っている。どうしたんですか?と聞くと魚が掛かった後、リールトラブルで道糸を巻くことが出来なくなったらしい。それで約70mを手釣りでやるハメになったとか。慎重に手繰っている様子から結構大きい真鯛の予感。5〜6分経ったであろうか。やっとビシが見えてきた。ハリスが船下に入っていたが幸いオマツリすることもなく回収できているようだ。そして白い影がぼわっと現れた。おお〜と歓声が上がる。無事タモに収まったのは5.8kgの大鯛。掛けたのは船釣りは初めてというお嬢さん。家族での乗船だったようだ。初の船釣りで6kg級真鯛とは、この女性も釣りにハマること間違いないであろう。その騒動も一段落。日も高くなってイサキも掛からなくなり食いも落ちてきた。ではではともき丸特製のお弁当をもらってお食事タイム。船上でのこのお弁当タイムはいつも楽しみなのだ。
●2尾目
弁当を半分くらい食ったところで竿先を見るとクンクンというアタリを伝えている。ん、イサキかな、と弁当を置いて合わせてみる。するとまたもググンという引き。乗った!先ほどと同じ位の感触なのでキロオーバー程度か。今度はつつがなくビシ、ハリスとも回収し常連さんにタモ取りされたのは1.5kg。「おめでとう」と言う山崎さんの視線が心なしか冷たいような気がしないでもないが・・・。これまた餌は小さ目のオキアミ2尾掛け。この前までは食いが落ちたので大きな奴(船宿支給)の1尾掛け、2尾掛けなど試してみたが、今日のあたりパターンはこの小さ目2尾掛けなのだろう。山崎さんにもそう伝える。あと白い針がいいのかな。針を結び直して再投入。ハリスの先の部分がちょっとよれてしまっていたが、弁当食っている最中でもあり面倒でそのまま1ヒロくらい詰める。ということでこの時点でハリスは7ヒロである。2尾掛けにアタるということは決して食いが悪いのではないから、7ヒロでもいいよな、と自分を納得させる。
●サイズアップ!
真鯛2枚目までは今までも何回か釣ってはいるが、3枚目というがなかなか釣れないんだよな〜などと思いながらコマセを振ってタナへ。そして置竿。さて、と弁当を手に持った時にまさかのアタリ。弁当を放り出して竿をとって合わせる。乗った〜。しかも今回はちょっと手応えあり。「今回は良さそうだね」と隣の常連さん。確かに時折ドラグを滑らせて糸が出ていく。実は3号ハリスでこんな手応えある相手とヤリトリしたことがないのでかなり慎重にやっているだけなのだが。3段引をかわしてビシを取る。ハリスを手繰ると浮いた鯛はサイズアップ。後検量2.2kgのまずまずの型。何より1回の釣行でマダイ3枚、数で記録更新である。嬉しい〜。この後もこの時合で何尾かのマダイがあたったようだがバラシも相変わらず多かったようだ。
●後半はイサキ釣り
この後はマダイの反応のなくなったようで船中沈黙が続く。10時半頃「反応出なくなったのでイサキ釣りに行きます」と船長のアナウンス。真鯛釣りはタイムアップとなった。船は15分ほど走って中木沖へ。この場所ではやや北東風が強く、また潮も速いのか浅いところは海面がざわついている。しばし潮回りの後「18m!」の合図で再開始となった。
真鯛タックルそのままでも良かったが、手返しと釣り味から竿を50−240のパワーコングへ変更。リールも手巻き。仕掛けはチヌ3号3本針の4ヒロとした。
タナ下3mまで落としてコマセつつタナへ。潮がかなり早くビシが向こうの方へ飛んでいく。ってことは右舷は潮下ってことか。
●イサキは入れ食い
アタリがなければ再度ビシを落としてコマセる。ググンというイサキ独特のアタリ。軽く合わせてごくゆっくりリールを巻いて追い食いを待つ。再度大きなアタリがあり、そこで巻き上げ開始。いきなり25〜30センチの良型イサキがダブル。他のみんなも上げていることから食いは良いようだ。が、潮が速いため餌を再度つけた頃には潮回りの合図が出る。1流し1投の忙しい釣りになりそうだ。
イサキは爆釣!
次の投入もダブル。そしてトリプルと、足元のイケスがイサキで埋って行く。投入時に餌が外れてしまった空針にも食ってくる。昨年あんなに釣れなかったイサキなのに今年は非常に具合が良いようだ。
●塩辛は×
ここで最近ハヤリの「塩辛」を試してみる。イカタンと同じサイズに切って使ってみるがこれは不発。塩辛をつけた針だけに食ってこない投入ばかり。イサキに避けられているかのような感じなので早々に実験は中止することにした。これならまだ空針のほうが食いがいい。順調にイサキは釣れ続く。空振りはオマツリしてしまった時くらいで、ほとんどがダブル。80号ビシではやや竿が硬いせいか、アタってもバレることも多いが、また誘いをいれてやると食ってくる。あまり釣り過ぎても仕方ないので途中からは小さ目のイサキはリリースするようにした。小さいって言っても25センチ級ではあるが。
隣の常連さんは長いハリスと下のタナでマダイ狙い。でもそこでもイサキが食ってくるそうだ。また山崎さんも6ヒロの仕掛けでマダイと両狙い。でもイサキが先に食ってしまうようでマダイは最後まで上がらず。このイサキの食いは最後まで続き12時半過ぎに終了となった。
<釣果>
真鯛 3尾(1.4、1.5、2.2kg、血抜き前)
イサキ 30尾(22〜33センチ、30センチ超5尾、ほとんど25センチ超))
真鯛は船中13人で10枚(1kg〜5.8kg)●満足の釣果
イサキは30尾のうち13尾はリリース。30尾のうち真鯛場で外道で釣れたイサキ5尾を含んでいるので、イサキ場約2時間で25尾釣れたことになる。しかも型もまずまずだったので大満足である。弓ヶ浜港は目と鼻の先で10分ほどで帰港。港で検量。やはり「手釣り」で獲った真鯛はひときわ大きい。またこの日は別船6名もマダイ狙いで5kg級を筆頭に4尾を上げたそうだ。
ちょうど石廊崎近辺の真鯛のっこみの良いときにあたった格好で3尾をゲット!実は下田沖で「釣果大満足」という釣りはしたことがなかったので感動である。
この日初めて使った竿、実は船長のアドバイスで買ったものである。前回はキャロ50−330、やはりちょっと堅いとのことだ。ハリス3号程度で小さい針を使う神子元や西伊豆では30号負荷程度が私の技量ではちょうど良いのだろう。この3尾の真鯛は全部オス。2.2kgのやつは大きな白子を持っていてこれがポン酢で食うと絶品。小さい方の真鯛はまだ白子も熟しきっていない様子なのでもうしばらくはこの「のっこみ」が続くのではないかと思う。
釣行記集へ