魚種多彩、大原沖根魚五目

メバルにキントキ


  1. 日時:2000年4月30日(日)
  2. 場所:御宿〜大原沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎さん
  4. 時間:午後1時00分〜午後6時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●久しぶりの根魚五目
気分一新、午後は久しぶりに根魚五目である。午前のアカイカ船終了時に午後船が出るから乗っていけば、と船長に誘われての乗船だったので仕掛けの準備などは皆無、と思っていたが、幸い丸セイゴ15号の針や、昨年作ったメバル用の仕掛け(三つ又サルカン連結)がアカイカ道具の中に一緒に入っていた。

帰港の船上でクロスビーズ仕掛けを1組作成し、ハリスを結ぶ。潮が速いので錘は80号を使うとのこと。これも持ち合わせがあった。タックルはどうするかな、と迷ったがメバル狙いで食い込み重視、ARセイバー270(ヒラメ、アカイカ用)を選択した。

仕掛けはおぼろげに覚えているスペックで作成。幹5号、ハリス3号30センチ前後。針は丸セイゴ15号で3本針で枝間はおよそ1mとした。餌は塩付けのシコイワシを使用する。

通常午後船が出るときは11時半に上がって12時半過ぎに出船するのだが、急遽決まった出船のようで午前船は12時までやってしまっていて、エンジンふかして帰港、そして息つく間もなく出船となった。

乗船者は午前から引き続き私と山崎さん、びんさん。そして午後から3名のお客さんが乗船した。右舷ミヨシ、ミヨシ2番の順にびんさん、山崎さん。そして左舷ミヨシに私が入った。

港を出ると船は南へ。キントキのポイントがある御宿の沖の方へ向かうようだ。風は南〜南西に変わってちょっと強くなった感じ。でもウネリがたつほどではない。

●いきなりバラし
20分ほど走って釣り場に到着。40mダチ前後で開始となった。「錘を底から50くらい切るようにして。4〜5mの起伏があります」というアナウンス。錘が底に付くと根の上を転がり落ちる感触が伝わってくる。糸ふけを取って底を取る。そしてもう一度底ダチを取ろうと錘を落とし込んで底を切ろうとした時に「クン」というアタリ。そのままゆっくり竿を起こすとビビビビという感触。乗った!何が掛かったかはわからなかったがなかなか引きが強く鋭い突っ込み。何とか引きをかわしてあと5mというところで竿先がふっと上を向いた。船長が操舵室から覗いていたので「バレちゃった・・・」と報告。無念。

しかし、その後の投入でも同じようなアタリ。ゴゴゴンという引きに耐えてなんとか巻き上げて見えて来た魚体はオレンジ色。30センチのキントキだ。そうだ、キントキはかなり釣り味がよかったっけ。ヒラメでも使える柔らかい竿でやるとなかなか面白いぞ。

 餌は塩イワシ

●全員キントキゲット!
この流しでびんさん、山崎さんともキントキをゲット。なかなか幸先がよい。潮は相変わらず速く、80号錘でもびゅ〜んと潮下に飛んでいってしまう。底ダチもうまいタイミングでとらないとどんどん糸が出て根掛かりしてしまう。

この後流し替えの度にポツポツとキントキを追加し合計4尾のキントキをゲット。何故か釣果は私に集中したようで、トモの方は小さ目のハタをゲットしたのみ。私にも20センチくらいのかわいいハタが掛かったがこれは丁寧にリリース。「あ〜もったいない」とトモのおじさんに言われたが、持って帰るにはあまりに小さいのだ。

クロスビーズ仕掛けはなかなか具合が良い。塩イワシ餌ではどう真っ直ぐつけてもハリスがよれてしまう。その撚れを最小限に押さえることが出来るのだ。が、この仕掛け、今日1組作っただけ。根掛かりで失って、持参のサルカン仕掛けに付け替えるがやっぱりハリスの撚れが激しく、交換直後にしか魚は釣れないようだ。

●大原沖ではメバル
しばらく走って今度は大原沖。水深はやや浅くなって20m前後。今度はメバル狙い。潮はこの場所は緩く錘は50号で良いとのことだ。

●時合逃す・・・
再開始当初はアタリが遠く、わたしは一休み。操舵室でコーヒーを頂きながら船長と雑談。すると操舵室下の山崎さんの竿がしなっている。「あんまり引かないからアジじゃないかな〜」と船長。が、これがれっきとした黒メバル。25センチ前後と大原メバルにしては小ぶりかもしれないが、メバルはメバル。するとミヨシのびんさんの竿もしなってなんとこっちは一荷。すわ、時合じゃ、と操舵室を飛び出して仕掛けをいれる。すると左舷トモでもメバルの一荷。私の仕掛けが着底するころにはポイントをはずれたようでアタリなし。コーヒーなど飲んでいる場合ではなかった。

潮が緩いせいで1流しが長くなった。が、なかなか私にはメバルの魚信が訪れない。クロスビーズの仕掛けを根掛かりで失ったのでサルカンの仕掛けを使用していたが、やはりハリスの撚れが気になる。そこでちょっと時間を割いてクロスビーズ仕掛けの作成に入る。

仕掛けを付け直して再投入。が、相変わらずメバルからの魚信はない。今シーズンは大原沖のメバルは確かに不調。ほとんど出船がなかったほどなのであまり期待はしていなかったが。

ちょっと飽きて置竿に。この間に予備のハリスを結ぶ。ふと見ると竿先が魚信を伝えている。すかさず合わせると魚の感触。無事、黒メバルをゲット!嬉しくなって右舷に回って山崎さんに報告に行く。すると彼女のバケツには既にメバルが4尾も。びんさんのバケツにも同じ数のメバルが。「メバルは私の勝ち」と山崎さんにこの時点で宣言される。う〜ん、最初の時合いを逃したのがイカんかったか。

●ヒラメラッシュ!
「おお〜」という船長の叫び声が聞こえる。なんだなんだと竿を置いて右舷へ。そこにはキロ弱のヒラメを取込む山崎さんの姿。確かに山崎さんは「ヒラメ釣ってやるわ」と宣言してのだがホントに釣ってしまうとは・・・。

 山崎さんのヒラメ

その数分後、「タモ〜」という叫び声が聞こえる。またもなんだなんだと右舷へ。慎重にリールを巻くびんさん。海面にはまたも茶色い平たい魚。またもヒラメ。これはキロオーバーサイズ。なんとも羨ましい。2人釣ったから次ぎは私か?と気合をいれるが、ヒラメは私の仕掛けに食いつくことはなかった。

 びんちゃんまでも・・・

この後、なんとかメバルを1尾追加。なんとかがんばって山崎さん達に追いつこうとするが、釣れてきたのはアナハゼとベラ。万事休す。

結局このまま18時を迎え終了となった。

<釣果>
キントキ 30〜35センチ 4尾
黒メバル 25センチ 2尾

何が釣れてくるかわからないこと釣り、久しぶりに堪能することが出来た。午前不調のいやな気分をふっとばす面白さ。今シーズンはもう終了だが、来年もまたメバルの強い引きを堪能したい。


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