まずまずの成果、大原沖イサキ

数、型ともまずまずでした


  1. 日時:2000年4月29日(土)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲、ベルデさん、内山さん
  4. 時間:午前5時00分〜午後11時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●大原イサキ開幕!
大原のイサキが釣れ始めたらしいという情報を28日にInternetでキャッチ。さっそく情報収集に入ると、釣れた船はトップ40尾オーバーしている。南房や勝浦ではまずまず釣れていたイサキが大原でも始まったと思うといてもたってもいられずに大原・臼井丸の船長に電話。船長によれば、水温上昇し潮も濁ったおかげか、イサキを狙った船はまずまずの成績だったようだ。
残念ながら29日は臼井丸はアカイカ乗合の上に既に満船。そこでとなりに船を係留している初栄丸のイサキ乗合を紹介してもらった。

当初1人で行く予定だったが、会社からの帰り際にベルデさんから携帯にTelあり。週末どうするの?ということだったので、こういうわけで大原でイサキです、と伝えると私も予約してみます、とのこと。結局これに内山さんも加わり3名で初栄丸にお世話になることになった。

私が先行して出発。2時には大原港に到着。右舷ミヨシ寄りの胴の間を3席分確保して車の中で仮眠。あたりが騒がしくなって目が覚めると3時50分。4時集合で4時20分出船なのでボチボチ準備を始める。

ベルデさんは内山さんの車で来るはずだが、その車が見当たらない。おかしいなぁと思っていると4時頃にご両人が登場。高速が事故で通行止めになり渋滞したおかげで思ったより時間がかかってギリギリになってしまったそうだ。

釣り座は右舷3番から順番に上甲、ベルデさん、内山さんと並び早速準備を始める。臼井丸の皆さんとも挨拶して4時20分に出船となった。

片舷10名ほどだが大型船なのでまずまずの釣りやすさである。ただ、一番前の人は張り出しに乗っかってはいたが。今日は凪ぎ予報だから問題ないかな。

船は港を出るとベタ凪ぎの海を南西側へ。中速で35分走ってスローダウン。5時の開始の合図待ち。この船宿は餌は配らないようだが「餌はイカ、バイオベイト、オキアミ、何でも構いませんのでつけてください」とのこと。持参のヤリイカのイカ短とバイオベイトをハサミで切って用意しておく。

5時、「やってください、15m」の合図で開始となった。

今回のタックルはいつもの外房イサキ釣りタックル。30−210のサクラの鯛竿(ウイリーシャクリ用)に両軸リール道糸6号。アンドンビシ60号にクッションは1.5mm50センチ。最初は市販のイサキ仕掛け(イサキ6号3本針全長3m、ハリス1.5号)を使用した。

●朝はポツポツ後渋い
1投目からアジ混じりでイサキがポツポツと上がり出す。アジもマアジなのでこれはキープ。中にはジンタ級の小型も混じるがこれはお遊びでヒラメをやるときのためにキープしておく。
私もなんとか2投目にイサキをゲット。25センチ級とまずまずの型。潮が速いのかポイントを通過するのが速いのか、食う場所は決まっており、ほぼ1流しに1回くらいしかイサキが釣れてこない。

ベルデさんは最近はやりの「塩辛」のイカ短でやっているが、普通のイカ短やバイオベイトと大差ないようだ。

1時間くらいするとイサキの食いも落ちてきた。たまに釣れるのはアジばかり。潮は濁っていると聞いていたが見た感じ薄濁り程度である。底潮は澄んでいるのかな、と思いイサキ針7号(白)の3本針3ヒロの仕掛けにチェンジ。が、これも不発。

そんな中、軽く誘った直後に竿先を一気に持って行く青物のようなアタリ一体なんだろう?と思って慎重にヤリトリ。上がったのは40センチ級のメジナ。そういえば大原でメジナを釣ったのは初めてのような気がする。

 メジナは引きが強いよ

ミヨシ寄りの常連さんは手釣りでポツポツとイサキをゲットしている。確かに右ミヨシ側が潮下(北風、真潮)のようだが・・・。しかもミヨシの方は良型も多いのに私は25センチ以下がアベレージサイズである。


●タナは底から?
9時過ぎまでにイサキ7尾。今日はこの渋々で終わりなのか・・・と思っていたところに船長のアナウンス。「タナは15mって言ってるけど、底の方から探らないとダメだよ」。え?イサキって魚が浮いてこないから下のタナはあんまり探らない方がいいんじゃなかったっけ?と思いつつ半身半疑でビシを底まで沈めて、ハリス分上げてからしゃくりつつ指示ダナへ、という動作をやってみる。すると途中でクンというアタリすかさず合わせを入れる。乗った!久しぶりにイサキゲット。しかも30センチオーバーの良型だ。

●入れ食い
ここからアジ混じりで入れ食いが続く。途中からはコマセの出を押さえるためにサニービシLサイズを使用。餌付けの手返しを考慮してウイリー仕掛けにチェンジ。先針のみをイカ短とする。これでも十分食ってくる。なんだ、最初からこうしていればよかったんだ、と後悔。

どうやら今日の根から根へと船を流している様子である。で、15mとか17mという指示ダナはその根のてっぺんマイナス3m程度の水深らしい。実際に釣れてくるのは根に上がるところと下がるところ。水深35m前後で食いダナ25m前後という感じ。25mを通過するときにイサキが食ってくるし、うまくすると追い食いでダブルも達成できた。

ベルデさんや内山さんも同じ戦法でイサキを釣り上げていく。これをみたトモ側の人達もマネをする。さながら相模湾や東京湾のウイリーシャクリ船の様相だ。

すると好調だったミヨシ寄りの人達は沈黙し始めた。彼らは潮下のせいか指示ダナでちょこちょこ誘ってさえいればイサキが食ってくる特等席であったわけだが、みんながいろんなタナを探り始めたわけで、イサキのタナも幅広く分散するはず。そのためタナを探らなくてはいけないのだが、それをしていない。まあ、もう十分な数のイサキを釣っていたし、手釣りの人にそれをやれ、というのも無理な話である。

●乗合船では他人への配慮が必要
ちょっと頭に来た話を一つ。私の左隣の常連さんらしきおじさん。その隣の常連おじさんもそうだったのだが、人間同士の間隔が狭いにも関わらず仕掛けを海に吹き流してから投入する。しかも仕掛けが3ヒロくらいあるようでちょっと風が出ていると私の竿や仕掛け、ロッドキーパーに絡まってくる。1度や2度なら許せるが何度もそれをやるのだ。しかも隣のおじさん、吹き流して投入するときに仕掛けが私の道糸付近を横切って落下していく、かなりの回数、わたしのビシや道糸を釣ってくれた。そのくせオマツリすると「オマツリばっかりだな、ちきしょう」という言葉を吐いたりしている。よほど言ってやろうかと思ったが、初めて行く船宿で常連さんのプライドを傷付けてもいけないかと思いそれはやめておいた。ま、ビシに針が引っかかって釣れないのはそのおじさんで、仕掛けが無事な私は釣れていたので良かったのだが。こういう場合、正解は仕掛けをビシに引かれるままに軽くテンションをかけてゆっくり手に持って投入し、仕掛けが横に流れないようにする。真鯛釣りの長ハリス仕掛けの投入法と一緒である。

●端物的中
10時半頃までの1時間あまりで10尾のイサキを追加。やっとイサキ釣りの形になったかな。このころになると食いが落ち、たまにアジが食う程度となった。すかさずベルデさんはヒラメ狙いに変更。アジを泳がせている。すると「ヒット!」の声。上がってきたのはソゲ級ながらもヒラメ。狙い的中でベルデさんは嬉しそうである。これを見て私もヒラメ仕掛けにしてみるが2匹目のドジョウはいなかったようだ。

 ソゲながらもヒラメ

大きく移動し今度は潮がだいぶ濁った場所へ。濁り具合からしてイサキが釣れそうだったがアジの猛攻。コマセも品切れらしく今手元にあるかぎりだそうだ。サニービシでコマセを絞って釣り続ける。アジもマルアジであまり嬉しくない。

●最後はアジにヒラメ
常連さん達はサビキでアジを釣り始めた。そもそもこの場所はお土産のアジ釣りの場所だったようだ。ぼちぼち仕舞おうかな、と思っていると「たも〜」と隣の常連さんが叫んでいる。「デカイ!」みんなが叫んでいる。上がったのは3kg級のヒラメ。サビキに食ったアジに食ってきたようだ。「今、ヒラメはアジ食っているから、イワシで狙ってもなかなか釣れないけど」と船長。次のイサキ釣りからはサビキ仕掛けも持っていこう。聞けば仕掛けはハリス1.5号だったそうだ。

このままアジ場で11時半をむかえ終了となった。

<釣果>
イサキ 22〜33センチ 17尾
メジナ 40センチ 1尾
マアジ少々、マルアジ多数

正確な数字は不明だがトップは20尾前後と思われるのでまずまずの成績だったと思う。なにせ初めての船宿だったので釣らせ方もよくわからなかったのだから・・・。

水温は既に18度台。この水温が維持できれば大原のイサキはこれからどんどん本格化していくことだろう。


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