7点掛け連続、勝浦沖ヤリイカ
リベンジ達成です
- 日時:2000年4月2日(日)
- 場所:勝浦沖
- 参加メンバー:上甲、山崎さん、井上さん
- 時間:午前6時00分〜午前11時30分頃
- 潮時:中潮
釣行記 ●実はリベンジ
御宿〜勝浦沖のヤリイカ、今シーズンは今一つである。狙う場所の水深が200m前後と深い上にサバや尾赤ムロの邪魔が激しく朝のうちは仕掛けが底に落ちないような状況が続き、トップ2桁やっとという日が続いていた。それでも良い日はサバの邪魔も朝のうちだけでパラソル級のヤリイカが釣れてくる。今シーズンはまだヤリイカで良い釣りをしていないせいもあり、前回のリベンジの意味も兼ねて今回の釣行と相成った。船宿は最近通っている勝浦・和八丸。のはずだったが、海中公園沖のイサキが上向いたせいか和八丸の船2隻はイサキ狙いになり、ヤリイカ予約の客は親戚の船である希佳丸に回ることになった。実はこの希佳丸の船は旧第一和八丸であったのだ。
4月から集合が4時半と早くなったので同行の井上さん、山崎さんを迎えに行き港に到着したのは3時半頃。4時過ぎには若船長と親父船長の和八丸が接岸されてきたので、ヤリイカ船の係留場所を聞いて荷物を積み込みに行く。既にクーラーは結構置いてあり、あいていた左舷胴の間に3人分の席を確保した。
出船間際になってトモをキープしていたお客さんがキャンセルになったようで左舷ミヨシの人がそっちへ移動。最終的には左舷ミヨシから私、山崎さん、井上さんの順番で並ぶことになった。●風やや強くウネリあり
船は4時50分に出船。凪ぎの海を進路を東にとって進む。沖に出るにつれ北東風が強くなりウネリも出てきた。船は小さ目であるため飛沫をかぶりながらの航行。私はミヨシ張り出し部分に避難。1時間ほどで釣り場に到着した。釣り場も北東風がやや強く吹き船はウネリに翻弄される。ミヨシはなかなかタフな場所になりそうな気配である。
今回のタックルはダイワの電動リールに竿はヤリイカスラッシュ240。錘は150号を使用する。朝はサバの邪魔で仕掛けが降りないくらいのはず。投入合図が出たがまずは様子見。どうせサバで仕掛けが痛んでしまうので市販の安い仕掛けをぼちぼち用意する。やはり仕掛けは降りないようでみんなサバに捕まっている。
●サバ対策
今回はサバ対策で2つの仕掛けを準備してきた。1つは直結仕掛け。幹糸5号で角を5本結んだもの。もう一つが18センチ角を使ったブランコ仕掛け。まずは直結仕掛けを試してみることにした。もちろん手釣りではない。仕掛けはスルスルと降りていき、100mを越えた辺りでサバ攻撃の気配がするがサバには捕まらずそのまま200m程度で着底した。そして誘うが、なかなかイカの乗りがない。仕掛けが底に降りている人がいないようなので中錘を使って思いっきりたるませてみたりするがそれでも乗らない。
船長はなんとかサバを避けようと移動するがサバと尾赤ムロのバリアの強さは相変わらず。3度ほど移動したところで、本日初のイカらしきアタリ。はるか200m下から姿を現したのはメスのヤリイカ。直結仕掛けの1番上の角(ガス糸巻きの赤帽白)に乗ってきた。この頃からブランコ仕掛けでも時々は底に届くようになったようだが、巻き上げ時にサバに捕まるケースも多いらしく取込みにはなかなか至らないようだ。
●直結はバラし多発
次の潮周り。仕掛けが着底して少したるませてから誘う。するとグングンと一際大きなアタリを感じる。追い乗りさせるべくゆっくり巻いてから電動巻き上げ開始。今度は重量感もあり多点掛けの予感。中錘が見えて来て竿をおいてハリスを掴む。一番上に1つ、そしてその下にも2つのヤリイカ。しかも1つはパラソル級。しかし一つ目のイカを掴んだとき船の揺れでハリスが緩む。しまった、と思ったが後の祭り。残り2つのヤリイカはさようなら。この後の投入でも同じ失敗をやらかしてしまう。
結局直結仕掛けで取込んだヤリイカは3尾、海面でのバラシは3尾。巻き上げ途中までいれるともっと多くのヤリイカをばらしてしまった。ウネリが高いところの直結はやはり難しい。直結仕掛けは初挑戦だったので、直結の勝手が分かったこと、ヤリイカが乗ってくることが分かっただけでも収穫であったが。。。●大きく移動、サバ減る
7時過ぎ、船は大きく岸よりへ移動。20分ほど走ったであろうか。こちらにも船団が出来ている。わざわざ大きく移動したということは釣れるということであろうと解釈して気合を入れ直す。この場所ではサバの邪魔があまりないようでブランコ仕掛けも底に降りる。そこで私も仕掛けを幹5号、ハリス3号11センチ6本角の仕掛けにチェンジする。この仕掛けはカラフル角のブルー系を中心に構成した。枝間は1.2m程度である。
と、船中ポツポツとヤリイカが取込まれるようになる。私の仕掛けにもポツポツとヤリイカが乗ってくる。ただ、多くても2点掛け、単発も結構あり200mを越える水深での釣りでは非常に効率が悪い。ブランコにしてもウネリによるものなのか、巻き上げ途中のバラシも結構あり、なかなか本調子ということにならない。
そんな中、井上さん、山崎さんともに3〜4点掛けを達成し、船長に写真を撮ってもらっている。サバやムロもときどき邪魔をするのであまり高いタナまで誘うのはダメなようだ。また半分だけ上がってきたときもあったがサメの仕業らしい。サメが回るとやっかいだなと思ったがその後はサメの被害も出なかった。
サメにやられたヤリイカ
●カサゴなら山崎
山崎さんはイカ角で40センチ級の大きなノドグロカサゴをゲット。ヤリイカ釣りでカサゴを釣るのが山崎さんの得意技になりつつあるようだ。なんとか10時頃までに12尾のヤリイカをゲット。オスはパラソル級にはちょっと足りないくらいの大きさ。オス、メスの割合は半々くらいという感じ。
●コマセ角?
どうも私の仕掛けには乗りが悪いような気がする。何がいけないのか、あるいは足りないのかを考えてみる。前半はサバばかりで不調だった左トモの人が好調である。私の仕掛けに入っていないのは蛍光緑の角か?よくみると背中合わせの右舷で好調な人の仕掛けにもこの角が入っている。サバがいるとこの角はサバ寄せになっていけないのだが、水深が深いこの状況からするとこの角は効果的なコマセ角になっている様子である。そういえば、イカは針掛かりした底付近で最初は元気だが、途中は大人しくなり水深80m付近でまた元気になる。日の光をイカが感じるのが80m前後の水深なのであろうか。そうすると200mの底はかなり暗いはずで、目立つ角があった方がいいという理屈も成り立つような気がする。
仕掛けをオールチェンジ。蛍光緑角を結んだ仕掛けにそっくり替えてみる。幹、ハリス号数は同じ。サバの影響なしと見て7本角にした。
●間が悪い
仕掛けを落としてさぐる。ちょっと上まで探り過ぎたせいかサバに捕まる。仕方なく高速で巻き上がる。上げてみると見事な尾赤ムロの5点掛け。仕掛けのヨリを戻して再投入。仕掛けが沈んでいる間にトモの方を見やるとなんと4点掛け。隣の井上さんも多点掛け。200mの海底に仕掛けが届くまでの時間が長く感じる。やっと着底するも既に群れは去ったようで乗りはなし。何と間が悪いことか。どうも今日はこの「間」というものが非常に悪く数が伸びない感じだ。逆に間が良い人が投入するたびに2〜3点掛けを繰り返して数を伸ばしている。海上は朝の強かった北東風はそよそよ程度になりだいぶ海も良くなってきた。気温も上がってビールも旨い。
●圧巻!7点掛け×2
そんな中、10時半頃に本日最大の群れに遭遇する。そろそろ底か、というところで仕掛けの落下一瞬止まる。そして徐々に沈んでいく。イカが仕掛けを受けてくれたらしい。そのままゆっくり竿先を上げるとズンズンと追い乗りの気配。そのままゆっくりリールを手巻き。5〜6m手巻きしたところで巻き上げ開始。するとグングングンと大きく断続的な引き込みが続く。イカの身切れと幹糸切れが心配なのでドラグを緩め、先ほどよりは速度を落として巻き上げる。引きが弱くならない。これはかなりイカが乗ったはず。
まずは背中合わせの右舷のおじさんが6点掛けを達成。乗りの良い群れを捕まえたことが分かる。あと30m、というところで仕掛けに重量感が増す。しまった、オマツリしたか。構わずそのまま巻き上げる。中錘が見えてきた。1つ2つ3つ・・・イカの姿はまだまだあるようだ。オマツリも幸い相手の道糸。緩めてもらってイカを順番に取り込む。4つ、5つ、6つ、そして1番下。7点パーフェクト達成である。オマツリした道糸をほどくために幹糸を一度切って、そして結び直す。そして再投入。今度は着底後、2〜3m誘い上げたところでイカの乗り。そしてそのままごくゆっくりリーリング。電動巻き上げを開始するとこれまた相当な重量感と引き。幹糸は結び直しているので強度的に不安なので無理は出来ない。さきほどよりさらにドラグを緩めて巻き上げる。
やっと中錘が見えてきた。今度もボーッとイカの影が海中にいくつも見えている。1つ2つ3つ・・・7つ。なんと7点掛けの2連荘達成。この2投で14尾ゲット!こんなことは初めてだ。●その後2枚潮
後が続くかな、と思ったがこの頃から上の潮が速くなり2枚潮。イカの乗りもとたんに悪くなる。「中錘をはずすように」という船長の指示が出たのではずしてみるが、イカの乗りもなくオマツリが多いという状況に変化はない。何回かイカの群れを探して船は移動するが、結局イカは乗らずに終了の11時半を迎えた。<釣果>
ヤリイカ 胴長25〜45センチ 26尾
サバ、尾赤ムロ 多数(リリース)山崎さん、井上さんは揃って16尾。トップは30尾をオーバーしていたようだ。
最終成績はそれほどの数字ではないが、それでも最近のこの地のヤリイカの成績からすればかなりいい数字だし、なにより7点掛け2連続というのをやってのけることが出来て嬉しい。久しぶりにイカ釣りで良い日に当たることが出来たと実感できる釣りであった。
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