食い活発!勝浦沖イサキ

型も揃いました


  1. 日時:2000年3月28日(火)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎さん
  4. 時間:午前6時30分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

休暇の終盤戦。相模湾でアオリイカをやった翌日は勝浦で午前ヤリイカ、午後アオリイカの予定で松部港の和八丸を予約済み。今回はMLの山崎さんにお付き合い頂いた。

●春2番吹く?
ところが、またしても春の低気圧が接近中。実は当初は布良港から午前ヤリイカ、午後イサキ釣りというプランであっただが19時の天気予報直後に船長から出船を見合わせた方が良い旨の電話がかかってきて、仕方なく承諾。和八丸だったら船も大きいので出船するかもしれないと思い電話。すると「今はイサキがいいよ、イサキ。イサキにしなよ、ね」と口説かれてしまい、天気も心配だったこともありイサキ釣りに変更。天気がもてば午後はアオリイカをやらせてもらうことにした。

当日は5時頃に港に到着。既に船付き場にはオヤジ船長がいて、いろいろと話を聞く。ここ2日ほどイサキの食いがよく今日も期待出来るそうだ。ヤリイカのお客さんもみんなイサキにまわってイカ用の船はシケに備えて陸揚げしてしまったそうだ。

5時半頃に23号船が横付けされ乗り込む。右舷は何本か竿が立っていたので左舷にミヨシ側から回っていく。トモに場所を取ろうとしたが3人グループのおじさん達がトモの方からやってきたので仕方なくミヨシ寄りをキープ。結局これが正解であった。

●アオリ2.5kg?
今日操船を担当する若船長に挨拶。アオリに入れ込んでいる同じ港の信照丸に対して結構対抗意識を燃やしているようで「信照丸で2.5kgのアオリ出ちゃったよ〜。俺が攻めてたポイントだったのにぃ」と来た。ただ今日は風が出そうだから(出船出来るかどうか)なんとも言えないね、とのこと。「真潮の良い潮が来てからイサキはいいよ」とのこと。真潮で南ないし南西風ということはトモ有利か?ちょっと不安になる。

●潮上?
結局右舷8名、左舷5名とちょっとアンバランスな配置で計13名で出船。ポイントの海中公園沖は目と鼻の先なので港を出ても船はごくゆっくり進んでいく。
6時20分にポイントに到着。「仕度して下さい。開始は6時30分ですのでちょっと待っていて下さい」と船長。この間にコマセを海に投げて潮の流れを見るとスーッとトモの方に流れて行く。うむむ、ミヨシを不利な潮上か。
仕掛けをほどいてコマセを詰めて待っていると「やってください、37m」という合図で開始となった。

今回もタックルはサクラの鯛竿(ウイリーシャクリ用)2.1m30号負荷に両軸リール。天秤には金網ビシ60号、クッション1.5mm径50センチ。ハリス1.5号3ヒロにイサキ針(銀)3本針とした。枝間は1m程度である。餌は船宿支給のイカ短とバイオベイトを使用した。

●好調!
潮上だし、ぼちぼちやるかと他の人が投入が終わってから仕掛けを入れる。40mまで落としてコマセを振りつつ指示ダナで待つ。するとすぐにククン、キューンというイサキらしきアタリ。おおっいきなり来たか、と軽く竿を立ててごくゆっくりリールを巻き追い食いを待つ。すると更に重量感が増す。そこでリーリング開始。緩めに設定したドラグが時々滑りながらいきなり25センチ級イサキのダブル。いきなりだったせいかちょっと慌てて取込んでしまい手前マツリ。ほどいている間に潮周りになった。

次の投入時にハリスのビシに近い部分が船に引っかかってしまい、結果ハリスを1mほど詰めることに。まずは投入直後に30センチ級と良型のイサキをゲット。同じ流しで今度はじっくり追い食いを待った結果25〜30センチ級のトリプルを達成。船長の構えるカメラで写真撮影。非常に気分がいい。

●勝負所を掴め!
指示タナは37mから始まり35→33→35→37と変化、そして登り直すことになる。「勝負どころは最初の37mと根をかわして落ち込むところです」と船長の親切なアナウンスがある。ということで、最初にハリス分落としてコマセを振る。そこでまず最初のイサキ。再投入してコマセる。当たらない場合は33m指示が出てから少しの間コマセを温存して我慢。35m指示が出そうなタイミングでコマセを振るとまた食ってくる。このタイミングを掴んでからは1流しで必ず1尾はイサキないしアジをゲットすることが出来た。

開始30分程度で既にツ抜け達成。シケ前にイサキの食いが良いのか、釣り座が良いのか。何故か他の人達はあまり本命の食いは良くないようだ。金網ビシを使っている人は他にはいないみたいだし、イサキ釣りで気合が入っているのは私と山崎さんの左舷ミヨシ寄り2名だけなのであろうか?

1時間ほど経つとさすがにイサキの食いも落ち、ポツリポツリ程度になる。それでもウリンボ級は混じらず25センチ〜30センチで型が揃っているのが嬉しい。アジも25センチ以上の良型。いやいや今日は釣れる。嬉しい〜。

●つかの間の嵐も去る
そうやって喜んでいたのもつかの間。9時頃には強い南西風が吹き込んで来てしかも大粒の雨が落ちてきた。今日は南の強風と雨が午後から来る予報だったので、もう天候変わってしまったか、今日は早上がりかも、と半ば諦めかける。しかし風の割にはウネリも小さいし沖の方で波が立っている気配もない。きっとこれは局地的なものではないかとほのかに期待していると、願いが通じたのか30分ほどでこの嵐も去っていき再び海は凪ぎになった。そしてイサキの食いも復活してきた。

まずアジのアタリがある。アジはもう十分な数キープしているので、試しにアジを仕掛けに掛けたまま放置してみる。アジが仕掛けを躍らせてイサキを誘ってくれるかもしれない。と、一際強いアタリらしき引きが2回。3つ魚が付いたかな、と巻き上げ開始。なんとこれはイサキの一荷。アジははずれてしまったらしい。こんな余裕の釣りが出来るなんでなんと久しぶりであろうか。

●スペシャル仕掛けはアタリ?
いつもなら釣れるはずの私の左隣に座った山崎さんは今一つ伸び悩み。まずビシをシャベルビシから金網ビシへチェンジ。状況変化ないので私の仕掛けを僭越ながら進呈して使って頂く。すると直後に「食った食った。やっぱり仕掛けだよ」と山崎さん。その後もポツポツとイサキを釣り上げ、仕掛け制作者の私の鼻も高くなった。

途中船長がやってきて「どんな釣り方している?」と聞いてくるので「指示ダナでチョコチョコ誘ってやると、コマセが餌と同調したくらいのタイミングで食ってくるよ」と答える。「昨日はコマセ振って少しタナ上げて待っている釣り方が良かったんだよね〜」その日によって当たりの誘いが違うということなのだろう。

 タル2ついっぱいです

山崎さんは船中見回り。「上甲さん、多分竿頭」だそうだ。時々イワシが回って来て仕掛けに掛かってくるのでこれでヒラメでも狙おうかとも思っていたが、竿頭とあっては責任重大。なんとかイサキの数を伸ばすべく釣りつづける。

●南の強風でジ・エンド
時間は11時頃のこと。ある流しからイサキはおろかアジもぱったりと食わなくなった。いったいどうしたんだろう?と思っていると10分もしないうちに沖から強い南風が吹き込んで来てあっという間に海はヒツジが飛んでいる状態。ウネリも3m近くなり、釣りが出来ないほどではないが、かなり条件が悪くなる魚も食わない。この風を魚が感じてどこかへ行ってしまったのであろうか?

シケの中イサキを締めたりしつつボチボチ釣りつづけるが時折アジが掛かる程度で終了時間の12時を迎えて竿を収めた。

<釣果>
イサキ 25〜30センチ 28尾
マアジ 25センチ前後 10尾程度(4尾のみキープ)

この風なので午後アオリイカは諦め道具は全部片づけた。ま、イサキがこれだけ釣れれば良しとしよう。またこの日の竿頭を頂くことが出来たのはなにより嬉しいことだ。これも昨年大原のイサキ釣りで鍛えられた成果である。
船中釣果は7〜28尾。平均12尾程度と思われる。

帰港してから船長に潮の流れなどについて確認。真潮が1.2ノットとトロトロ流れていたそうだ。南寄りの風が終始吹いていたので左舷が潮下で有利。理論的にはトモの方が更に潮下になるが、風や操船の加減で真潮で南の時はミヨシが良いそうだ。そういう意味でも今日はラッキーであった。

外房のイサキはこれから夏に向けて本番を迎える。本番前の前哨戦は勝利ということでこの休暇中の釣り三昧は終了となった。


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