シケで早上がり、江ノ島沖アオリイカ

滑り込みセーフ!


  1. 日時:2000年3月25日(土)
  2. 場所:江ノ島沖
  3. 参加メンバー:上甲、井上さん、ベルデさん
  4. 時間:午前7時30分〜午前10時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●♪春一番がぁ〜
春1番の吹き荒る時期はなかなか辛い。周期的に天気が変わり、低気圧接近時に南〜南西の強風。通過後は吹き返しの西〜北の強風。なかなか海がよくならず船も出られない。こんな時期に休暇をとってしまったのが運の尽き。シケの合間を縫っての出船となった。
今回は本当は下田・外浦からマダイ→アオリイカのリレー釣りの予定であったが、伊豆は西風強い予報で出船中止。同行予定だった井上さんと打合せた結果、最近乗合を始めたばかりの江ノ島の萬司朗丸のアオリイカに行くことにした。午前中くらいは風も吹かないだろうという読みである。

当日は船宿には5時に到着。受付は駅前の道路沿いに出ていて、そこで座席表に記名する。当日は午後からシケの予報のせいか、まだ客はどの釣りものも0。そこで席は左舷ミヨシに井上さん、右舷ミヨシに私とした。

風も北寄りがそよそよ程度。この様子なら何とか船は出られそうだ。待合所でお茶を飲みながら出船を待つ。と、6時半頃に見慣れた顔が外に。ベルデさんが電車でやってきたのだ。マダイかな、と思ったらアオリに乗るとのこと。席も私の名前を見て右舷ミヨシ2番にとったそうな。

●風が強く・・・
さて、そろそろかなということで待合所を出てウエアを着て準備。荷物を持って船着き場へ。船も既に船付き場に係留されてはいるが、いまだ暖気運転もしていない。風が西よりになりやや強く吹いてきたので、出船するかどうするか港で最終判断をしているそうだ。
その間、船着き場で歓談。竿や餌木の話題に花が咲く。7時を回ったくらいに出船可能の判断が下されたようで船のエンジンがかかり乗船開始。準備が整って港を出たのは定刻に遅れること20分の7時20分過ぎのことであった。

昨日の西風の影響で沖から大きなウネリが入ってくる。萬司朗丸のアオリ船は小さ目の船のせいか揺れはなかり激しい。しかも波長も長いので非常に船酔いしやすい感じ。酔い止めを飲まなかったことをちょっと後悔する。

そんな海なので船はゆっくりと進み20分ほどで江ノ島の沖に到着。しばらく潮周りした後に開始となった。

サンスイオリジナルのアオリイカ専用竿125センチに小型両軸リールに道糸PE2号。中錘は10号でハリス4号4mとした。

萬司朗丸のスタイルは船長から水深のアナウンスがあり、底から6m程度中錘を切るという下からタナを取るスタイル。水深が変化したときは船長からアナウンスがあるのでタナを取り直すというのは相模湾の湘南方面では標準的な釣り方だ。

水深は30m前後。潮は適度に流れているようだがシケの影響でかなりの濁り潮。なので餌木は最初は派手めのピンクの餌木(半田丸製)を使用することにした。

最初の30分は船中アタリあたりなし。餌木もピンク、オレンジ系を中心に適当にタイミングで交換して試してみるが当たらない。

●まずは女性がゲット!
そうこうしているうちに右舷胴の間の女性にアタリ。竿がしなってやりとり開始。どうやら本命らしい。無事中乗りさんのタモに収まったのは500g級のアオリイカ。船中1号の出現で活気付いた。すると左舷胴の間の手バネで釣っていたおじさんにもあたったらしくニコニコしながら道糸を手繰り始めた。これも同級の本命。アオリはこの濁り潮でも釣れるようだ。両方のアオリイカともピンク系の餌木に乗ってきた。そこで迷わず私も餌木をピンクに戻す。が、この後再び船中沈黙。

●ウネリ高し
風は収まってくれたが、ウネリは相変わらず。風の加減でウネリを船の真横から受けることになり、だんだんと船酔い気分に。するとしゃくりにも気合が入らなくなる。

天気は良く暖かであるがが次第に南西風が出始めた。するとあっというまに強くなってうねりはますます高く白波が立ち始める。「早上がりパターンだね」とベルデさん。気持ち悪いし釣れないし早上がりでいいや、と思い始める。こうなると釣れないものだ。

 今日試した餌木

●終了間際(早上がり)に
10時過ぎ、同じく船酔い気味で居眠りしていたベルデさんが起上がって釣りを再開したところ「乗った〜」の声。「小さいみたい・・・」といいながら慎重にリーリング。水面には蝕腕1本で掛かった小型アオリイカが。あぶないあぶないと回りも冷や冷やしたが無事にタモの中へ。後検量で250gの本命であった。餌木はオレンジのアオリQのようだった。
その直後「南西が出てきたので、申し訳ないですがあと2〜3分で上がります」と船長からアナウンス。ベルデさんのアオリは滑り込みセーフと言ったところか。

私はその時点で餌木は蛍光色のアオリQ。餌木交換してしゃくる元気もなくそのまま竿をたたんだ。程なく船長から終了の合図があり、久しぶりの早上がり撤収となったのであった。

やはり南西風の予報が出ている日に釣りを強行したのは失敗だったかもしれない。でも仲間内で一人でも釣れれば嬉しいものだ。

港に帰って待合所に立ち寄ると2000円分の割引券にワカメと昆布のお土産をくれた。それから3人で最寄りのデニーズで軽く食事をして帰宅。電話で天気予報など聞くが明日もシケらしい。休暇中、何回釣りに行けるだろうか?


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