全て裏目、相模湾アオリイカ
何とかボウズだけは回避
- 日時:2000年3月22日(水)
- 場所:茅ヶ崎沖〜江ノ島沖
- 参加メンバー:上甲
- 時間:午前7時00分〜午後2時30分頃
- 潮時:中潮
釣行記 相模湾のアオリイカが大流行である。最初は庄三郎丸でしか乗合が出ていなかったが、今では茅ヶ崎や江ノ島の船宿も乗合を出すまでになった。東京湾のアオリイカの釣果が落ち込む中、相模湾は好調。型は大きくて1kg前後であるが、良い日でトップ2桁に届く勢いである。好調が故に休日は込み合う。そこでその混雑を避けて平日釣行することにした。
●人気のアオリイカ
平日でも庄三郎丸などは込み合うと見て、今回は茅ヶ崎港を選択。朝5時過ぎにまごうの丸に到着するが、アオリイカには既に6個のクーラーが。で、はす向かいの沖右ェ門丸に向かう。すると先着は右舷ミヨシに1名のみ。トモにしようか迷ったが、左舷ミヨシに席を確保した。これが後の成績に大きく影響してくるのであった。船は定刻より10分程早く6時50分に出船。右舷4名、左舷3名とまずまず釣りやすい人数だ。港を出ると船はそのまま烏帽子岩を目指して進む。そして烏帽子岩の南東沖、沖といっても磯で釣っている人の顔が見えそうなくらい近いところである。
「はい、やって。水深25m。上から19mくらいでやってみて」の船長の合図で開始となった。
今回は新調したアオリ専用竿を使用する。サンスイオリジナルのトリガー付きの竿で全長1.2mである。小型のベイトキャスティングに道糸PE2号。ハリス4号4mに中錘10号とした。
海は凪。北東の微風程度でほとんど無風状態。天候も晴れでなかなかの釣り日和である。●相模湾のアオリ船が集結
この烏帽子岩沖は2流ししたが型を見ず。船長は進路を更に沖合に向けた。ちょっと船が走るとアオリイカ釣りの僚船が数隻見える。庄三郎丸、庄次郎丸、まごうの丸・・・、湘南のアオリイカ釣りの船が集結している。この場所で再開。餌木を沈めていると僚船の第16庄三郎丸のトモでアオリが取り込まれているのが見える。庄三郎丸はもう一隻船が出ているので2ハイ出しなのだろう。まごうの丸も2ハイ出しでなかなかの人気だ。●釣り座選び裏目
北風の吹き始めた8時頃、両トモで立て続けにアオリイカが2尾づつあがった。シャクる腕にも気合いが入るが、これは単発。しかし僚船でもぽつぽつアオリイカが取り込まれている光景が見られ、なかなか期待出来そうだ。ただ、船はトモに向かって流されてるようで、私の釣り座のミヨシは潮下。風の向きと潮流(逆潮)が一致し、釣りの条件としてはなかなか良いのだが、私の釣り座は最も不利なところとなってしまった。が、その不利な釣り座の右舷ミヨシの人にアタリ、しかし取り込みに失敗し、足切れでバラシ。この人、餌木はみんな新品、竿も専用竿の新品のようで、なかなか気合いが入っているのだがアオリイカ釣りは初めての様子であった。
●餌木交換も当たらず
これを境に沈黙の時間に突入。錘もほぼ真下に落ちるようになり、潮の流れがないことが分かる。北風も吹いたり止んだり、割と暖かな陽気で眠気を押さえるのに苦労する。餌木もクルクルと交換し、気が付くと10種類近く使っている。しかしどれも当たらないのだ。餌木を交換するのがいけないのか、それとも単にイカがいないだけなのか。●ピンクのアオリQ!
沈黙が破られたのは11時頃のこと、右トモで1尾の本命。ピンクらしき餌木に乗ってきたようだ。これを見て、今日初めてピンクのアオリQに交換してみる。潮がやや澄み気味だったのでピンクは避けていたのだ。と、この餌木交換直後に当たり、専用竿が綺麗にしなって取り込まれたのは500g級。実はこのときも北風が吹き始めた時で、この風とイカの活性は何か関連があるのかもしれない。
当たった餌木
●江ノ島沖へ
しかし、イカの乗りはここでも後続かず。吹き始めた北東風はだんだんと強くなってきた。海はウサギが飛び始めたがウネリはなく海はさほど悪くならない。乗りの悪さに業を煮やした船長は12時20分に江ノ島沖へ大きく移動。タイ五目の船がすぐ横で釣っている場所で再開始となった。
●ブルーの餌木も
すると、今までボウズだった右舷胴の間の人がブルー系の餌木で本命でゲット。更にトモが続く。トモでは活発に当たるようになるが、それもミヨシまではなかなか回ってこない。左舷トモはオリーブのアオリQ、短く鋭いシャクリ、それにタナは底から取っていたところを見るとかなりタナを下目にとっているようだ。餌木はオリーブやブルー系に。しゃくりのパターンなどもまねてみるが、イカの反応は私の竿にはない。やはり釣り座の差なのであろうか。
江ノ島のすぐ前です
と思っていたが、右舷ミヨシの人がオレンジの餌木で連続ゲット。この人も短いシャクリに底からのタナ取りの様子。確かに船長は流しの最初と、その後はたまに水深の変化をアナウンスしてくれるが、それ以上に海底は起伏が激しいらしく、こまめに底ダチをとって餌木が底から1m程度のタナをキープし続けなくては釣れないようだ。確かに釣っている人はかなりマメにタナを取り直している。
餌木、タナ、シャクリ全て釣れているトモの人のマネをしてはいるが、何故かイカが乗らない。そういえば、半田丸のビデオでは「同じ餌木ならば潮先から乗ってしまう」ということを言っていた。ということは今の状況では同じ餌木ではダメなのかもしれない。ということで、2時過ぎには、より目立つ4.5号のオレンジの餌木で最後の勝負に出る。この餌木は終了まで変えない決意でしゃくる。今までは餌木交換も後手後手になって、結局その時合いに合った餌木で釣っている時間が少なくなってしまっているような気がしてならない。
気合いとは裏腹に乗るのはトモばかり。結局このまま2時半に終了となってしまった。
<釣果>
アオリイカ 1尾(0.5kg)トップは右舷トモで6尾、左舷トモが5尾、1人だけ私の隣りがボウズであとは1〜2尾で船中17尾で、船中釣果からするとまずまずである。ただ、私のところにはなかなかイカが回ってこなかった。
今回は釣り座選び、餌木交換など全てが裏目に出てしまったような気がして非常に悔しい。不完全燃焼の感が否めない。この思いを次回釣行にぶつけて、次こそは爆釣と行きたい。
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