冷たい風雨に苦戦、勝浦沖イサキ

お土産はとれました


  1. 日時:2000年3月12日(日)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎さん
  4. 時間:午前6時30分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

●急遽勝浦へ
実はこの日は須崎港の船宿から深海釣り初挑戦でキンメをやる予定だった。ところが低気圧が太平洋岸の沖合いを通過し、北東の風が強く雪混じりの雨の悪天候予報。出船微妙とのことなので今回は辞退し、急遽他の釣りものを探した。
相模湾か外房の近場、と思って今回同行予定の山崎さんと相談の結果、そこそこ良い思いをした勝浦の午後アオリイカと午前イサキに挑戦してみることになった。

●雨・・・
当日は午前4時頃に港到着。船には両ドモにクーラーが2つずつ。そこでゲンが良い右舷ミヨシから2つを確保。雨が結構降っていてびしょ濡れになって車に戻る。この雨は予報では午前3時頃で止むはずだったのだが・・・。
しかし雨は5時を回っても止まず。しかも朝5時の予報では「午前中は雨・・・」という予報に変わっている。なんてことだ〜。
そうこうしているうちに5時半になり、船が岸壁に回されてきた。雨のなかウエアを着込んで準備開始。結局右舷6名左舷4名の10名が集まり、定刻6時に出船となった。

雨なんでキャビンに入って横になって釣り場到着を待つ。何故か狭い前部キャビンに6名も入っているが、それでも各自が足を伸ばせるくらい広い。

●海中公園沖ではなく・・・
海中公園沖ならすぐかな、と思っていたが船は勝浦湾を出ると進路を左にとって北上。どうやら御宿沖を攻めるようだ。約20分ほど走って船がスローダウン。潮周りを開始。その間に道具の準備を進める。どうやら竿入れは6時のようで開始の合図はまだでない。僚船は4〜5隻。勝浦と御宿の船がいる。

6時になって「やってください」の合図で開始となった。指示だなはこの場所では20m前後であった。
タックルは30号負荷のウイリーシャクリで使っているサクラの鯛竿にダイワの両軸リール。腕長30センチのテンビンに金網ビシ60号。クッションは1.5mm50センチ。最初はチヌ1号(金)にハリス1.5号3m3本針の市販仕掛けを使用してみた。餌は船宿からイカ短とバイオベイトが支給された。

指示だなよりハリス分落としてコマセをふりつつタナへ。時々ちょこん、ちょこんと竿先を動かしてコマセだしつつ誘う。2投目までは空振りであったが、3投目くらいでアタリ。しかしイサキではない感じ。ちょっと小さ目のマアジであった。コマセが効いてきたのかアジがポツポツと釣れる。

●アジ混じりで本命
数回潮周りしてもアジばかり。そこで大原で覚えた食い渋り仕掛けであるイサキ針7号の仕掛けを使用することにした。取り出した仕掛けは何故か2本針であったが、結構北東風が強く、手前マツリ防止のために針数は少なくてもいいか、ということで2本針でやることにした。これがよかったのか、開始1時間ほど経過したところでアジとは明らかに異なるキュンキュンという魚信。水面には茶色の魚体。やっと本命イサキゲット25センチ級とまずまずである。山崎さんも同じ流しでイサキをゲットした様子。船中他にも何匹かイサキがあがったようで、これから食い出すか、と思ったが後が続かず。
7時半になり、雨風とも収まらず。寒さと酔い止め薬のせいか猛烈に眠くなり30分ほどキャビンでダウン。しかし仮眠のあとは復活出来た。

復活後も状況は好転せず、もう1尾同級のイサキを追加したところで船は大きく移動した。

●沖合へ移動
今度はかなり沖合いのポイントで雨のせいか陸地がほとんで見えない。タナも35m前後とやや深くなり僚船もいない。ここでも最初に顔を出したのはアジ。ただ型はよく時折30センチ級もくるので一荷で掛かるとなかなかの釣り味である。
イサキは相変わらず渋いのでアジのお土産釣りに専念する。潮は右舷トモから左舷ミヨシに流れている感じで一応潮下。だが、道糸は真下に落ちることが多く、潮が流れないのが今日の苦戦の原因のようだ。潮は少し濁っていてイサキは食いそうな感じなのだが・・・。

アジはバケツに20尾くらいは泳いでいるだろうか。お土産は十分。あとは本命イサキをどれだけ釣ることが出来るか、だ。

●痛恨!のバラし
大原覚えた食い渋り時の釣り方。コマセはそんなに出さずぱら、ぱら程度。たまに軽くしゃくって誘う。そしてじっと待つ。すると久しぶりにイサキの小気味良いアタリ。なかなかの引きでちょっとサイズがいいかも。ビシをとってハリスを手繰る。海面にはイサキ、しかも35センチはある太ったやつだ。タモが手近にないので仕方なくそのまま抜き上げるべく手を伸ばしたその瞬間にウネリで船が持ち上がり、あえなく針ははずれイサキはお帰りになってしまった。無念・・・。

海上は風雨おさまらず、ウネリは3mくらいありそうだ。袖口から雨が染み込んできて冷たい。めげそうになるが、こういう潮の時は食いが立つのは一瞬あるはず。そう信じて手返しする。

なんとかもう1尾のイサキを追加。これもコマセた直後ではなく、誘ってからじっと待った仕掛けに食ってきた。

結局この状況は変わらずに12時に終了となった。

<釣果>
イサキ 25〜28センチ 3尾
マアジ 15〜30センチ 30尾位

寒い中がんばったが、今一つの結果に終わり残念。アジが遊んでくれたので退屈することはなかったが・・・。

帰りはキャビンで寝ているうちに帰港。午後のアオリは我々2名だけの様子。「寒くない、午後大丈夫?」と船長に聞かれたが「大丈夫です」と胸を張って答える。「よし!」と笑顔で答える船長。アオリのポイント開拓にはかなり意欲的なようだ。
午前の不調をアオリで取り返すべく、気合を入れ直すのであった。


釣行記集へ