潮流れず今ひとつ、勝浦沖アオリイカ
記録更新はなりませんでしたが・・・
- 日時:2000年3月12日(日)
- 場所:勝浦沖
- 参加メンバー:上甲、山崎さん
- 時間:午後1時00分〜午後6時00分頃
- 潮時:小潮
釣行記 ●天候回復
午前中の雨も上がり午後は西の空も明るくなり、天気回復。船宿支給の海苔巻きとカップラーメンでさっと食事をして13時に出船。今日の目標はアオリイカ3尾以上か1.3kg以上を釣ること。つまり数か重量での記録更新である。今日は私の山崎さんの貸しきり状態なので右舷に2人で並ぶ。トモでは仲乗りさんも竿を出すようだ。
船はトロトロと沖に出て勝浦湾を出たあたりで潮周り。丁寧にポイントを探して開始となった。
1.5mのキス竿にベイトキャスティングリールにPE2号といういつものタックル。中錘は10号、ハリスは4号5mを使ってみた。餌木は最初は半田丸のピンクを使ってみる。底まで25m前後。この日は浅いところでは15m、深くても28m程度であった。今日はハリス分プラス2mというタナでやろうと思っていた。前回井上さんや山崎さんがそれで好成績を残したからだ。ということで水深のアナウンスマイナス7mのタナを上から取る。そしてしゃくる。水深が変わると船長がアナウンスしてくれるので、そうしたらタナを取り直す。それでも心配なら中錘を底まで落として底からタナをとる。
●出だし不調
先週の平日に井上さんとめだまさんが来たときにはいきなり最初の1時間で2人で3尾獲ったと聞いていたので俄然気合が入っているのだが、しゃくれどしゃくれどイカの乗りはない。餌木もオレンジ、赤、夜光色など次々にかえてみるが効果はない。イカがいないのか餌木選択がまずいのか・・・。「あれだけの時間(15分くらい)流して船1艘分しか動かないよ」と嘆く船長。潮は流れていないようだ。これは苦戦の気配。
●まずは中乗りさんに
14時頃、仲乗りさんの竿にアタリ。これは400g程度の本命アオリイカ。ピンクの背に腹は虹色の餌木に乗ってきた。この餌木と同じ物をもっていたが、すぐ同じ物に付け替えるのも能がない気がしたので、似たようなピンクの餌木に交換する。でも乗らない。●あれ?
いっそのこと全く違う系統の餌木にしてみたらどうか、と思いグリーンのアオリQ4号に交換する。「あげて〜」の合図で竿先を下げて巻く。2mほど巻いた頃であろうか、ググンという手応えが伝わってくる。しまった、根掛かりしたか、と竿をあおっているとグングンという生体反応。「乗ったみたい〜」と叫んで仲乗りさんを呼ぶ。そこそこの手応えなので小型ではないだろう。何故かずっと向こう側にイカが浮上。操舵室から船長が「腕1本で掛かっているから慎重にやって!」と叫ぶ。おお、確かに蝕腕1本で掛かっている。そうか、さっきびっくり合わせみたいにしちゃったからなあ。ハリスを手繰るがイカが引く度にドキッとするがなんとか無事タモに収まったのは0.6kgとまずまずのアオリイカ。餌木が上に逃げるときってあまり乗らないって聞いていたが、今回は明らかに逃げる餌木にイカが慌てて手を伸ばした感じだ。こういうケースもあるんだな。
こんなアオリです。
そしてまた沈黙。餌木もいろいろと交換する。既に7本目くらいか。この沈黙を破ったのは仲乗りさん。先ほどを同級のアオリを追加。餌木はさっきと同じ。やっぱりピンクなのであろうか。う〜む。沈んでいく餌木が3mくらいまではっきり見えるし、潮は澄み加減のような気がするが、底潮は暗いのかなぁ。
●ダブルヒット!
ということでまたピンク系を試してみるがやはり乗らない。ピンクというよりは腹の色が目立った方がいいのかも、と思い最初に当たったグリーンと腹がオレンジがかったアオリQのオリーブ色に変えてみる。と、これまた直後にアタリ。「乗った!」と叫ぶと隣の山崎さんの竿も曲がった。「ダブルヒットだ!」と船長が叫ぶ。ただ、あまり大きいイカではなさそうだ。まず私がハリスを手繰りイカがタモに。そのまま山崎さんのイカも一緒のタモで取込む。これで船中ボウズなし。よかったよかった。16時半頃のことであった。
山崎さんも本命
●パイオニア
合間に船長が操舵室から降りてきてアオリイカ釣りについていろいろ聞いてきた。勝浦ではアオリイカはまだまだ歴史の浅い釣りなので、船長もいろいろ勉強しているようだ。
「東京湾なんかでも潮先の人がよく釣るもんなのかな?」
「そうですね、そういうことが多いです」
「そうか、なんかそんな気がしたんだよね、ヒラメと一緒か」
なんか船長と一緒にポイントを開拓、釣り自体も開拓しているパイオニア的な気分になり、非常に嬉しい。このまま勝浦の定番釣りものとして定着してくれればいいが。日が傾いてきた。夕マズメ、これからが本番である。餌木を暗い潮でも目立つオレンジ系に変えてしゃくりつづける。前回効果があった4.5号の餌木なども使ってみる。いつかは乗る、と思っていたら竿が曲がった。ただし曲がったのは中乗りさんの竿。これも500g級とまずまず。どうもトモの方が若干潮先のようであちらから乗ってしまうようだ。
結局今日は日没前のピークもなく、このまま18時頃に終了となった。
<釣果>
アオリイカ 2尾(0.3、0.6kg)潮の流れ悪く苦戦の釣りであったが、なんとか最低尾数はクリアといったところか。僚船の成績も同じような感じらしい。やっぱり潮が動かないとこの釣りはキツい。
今日のアタリ餌木
なんでも勝浦湾内が4月1日から解禁になり大型アオリイカの乗りが期待出来るそうだ。そういう文句で釣り人を釣る船長もなかなかの腕前のようだ。ということで次ぎは4月にまたこの地に来ることになるであろう。
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