本命見えず、神子元西沖の鬼カサゴ
本命は1人に集中しました
- 日時:2000年2月10日(木)
- 場所:神子元西沖
- 参加メンバー:上甲、山崎さん、井上さん、塩沢さん
- 時間:午前7時00分〜午後12時00分頃
- 潮時:中潮
釣行記 今回は弓ヶ浜・もき丸に泊まっての連荘釣行である。しかも1日は会社休んでの釣りである。何故わざわざ連休前に会社休んでまで、であるが今回はアオリイカも狙ってみようという魂胆があったからである。この時期は平日はほとんどお客さんがいない状況なので客は我々だけ。あわよくば朝から試験的にアオリ狙いを目論んでいたのである。
で、今回同行の山崎さんが船長といろいろと折衝した結果、10日は鬼カサゴ、ヤリイカのリレー。一度帰港して午後船でアオリ狙い。次ぎの11日はマダイ〜ヒラメリレーということになった。この釣りものが全部釣れればそれはもう高級魚でクーラーがいっぱいになるはずである。非常に期待感が高い釣行であった。●2日分3名の荷物は盛りだくさん
当日は山崎さんが井上さんを拾って、私の家で車を乗り換えて下田入りすることにした。私のレガシーの後部座席を片方フラットにして荷物を積んだが3人分でほぼ満載状態。バックミラーで後はもはや見えないほどである。
途中の海老名SAで塩沢さんと合流、若干の荷物と山崎さんが塩沢さんの車に移って下田に向かうことにした。
出発して3時間後、6時過ぎに船着き場に到着。既に船長が準備をしていたので挨拶をしてそそくさと荷物を積み込む。我々4名だけの釣りなので4隅に分かれることにした。私の釣り座はゲンがよく右舷ミヨシ。左隣りにあたる左舷ミヨシには山崎さんが入り、右舷トモに井上さん、左舷トモに塩沢さんという席順になった。
●まずはオニカサゴ
まずは鬼カサゴからやるとのことで餌のスルメイカが配られる。まだ凍っていたので生簀で解凍する。持参のイイダコやら紅鮭、山崎さんはサバ餌も持参していたのでわけてもらった。
6時半過ぎに出船。沖はちょっとうねりがあるが、風はほどほどでなかなかの釣り日和である。神子元島の南西側にそのまま沖に20分ほど出たところで釣り場到着。「やって、底は150mくらい」という合図で開始となった。鬼カサゴ釣りは今回が初めて。竿はヤリイカ用でいいくらいの知識しかなく、事前にいろいろリサーチして仕掛けは自作した。ハリス8号で全長1.5m。中間部はトリプルサルカンで20センチの枝スを出し、さらにテンビンもダブルスナップで連結してトリプルサルカンで枝を出す3本針。針は太字ムツの18号を使用。チモトには蛍光玉とビーズ玉で装飾をしておいた。錘は150号で、テンビンの上にフラッシュランプを点けてみた。餌は下からサバ、ゲソ、イイダコの順で試してみることにした。竿はヤリイカスラッシュ2.4mを使用した。釣り方は行きの船中でいろいろと山崎さんからレクチャーを受ける。
●いきなりアタリ、しかし・・・
やや潮が速いようで180mほど糸が出たところで着底。ハリス分程度底を切って誘ってみる。5分ほどあったところで竿先に明確なアタリ。軽く合わせをいれてそのままにしてみる。クンクンとアタリは続くが追い食いしている気配はないので巻き上げ開始。途中で結構引き込みを見せるので「これがオニカサゴか」と思っていると「それはオニっぽいね」と船長。よし、船中1番だ。が仕掛けがあがってみると鬼カサゴの色とはちょいと違う魚体が見えてきた。「それはユメカサゴだよ、ノドグロ」と船長。オニの定番外道がまず最初の獲物、これが30センチ超の良型。これはイイダコ餌に食ってきた。チビノドグロが一番先の針にもついており、それで引きが強かったのかもしれない。
ノドグロことユメカサゴ
●200号錘は初体験
次の投入も糸は150mくらい出た。「上甲さん、何m出た?」と船長が聞くので「150mくらい」というとトモの井上さんは「190mくらい出てるよ」。魚探上の水深は120〜130mらしく、かなり潮が速いらしい。そこで船長は錘を200号に変えるように指示。200号の持ち合わせがなかったので船長から借りることにしたが、船にも200号はなくて100号を2つつけることになったのだった。錘を200号にしてからは誘いの動作はちょっとキツくなったが、糸はほぼ水深通りの長さしか出なくなった。皆さん、アタリはぽつぽつあるようだが、どれもノドグロ。本命場所は石廊崎沖らしいが、そこは風があって今日は行けないらしい。この場所で我慢ってことになるのだ。
●ミズフグか・・・
今度も明確なアタリ、巻き上げるとかなりの重さ。これは本命か?と期待したが、なにやら褐色の丸い物体が見えてきた。ミズフグとノドグロの一荷である。井上さんも強い引きに期待したらミズフグ。なかなかのやっかい者だ。●本命!
しばらくして山崎さんがファイティングポーズをとっているのが目に入る。「どうやらオニみたい」とのこと。デジカメを持って撮影スタンバイ。テンビンが見えてきて水面にはオレンジ色の魚体。「タモタモ」と大慌てでタモ取りしたのは30センチ級のまずまずの鬼カサゴ。やっと本命を拝むことが出来た。しかも特餌のイイダコに食ってきているではないか。みんな気合が入り直したようだがが、この後また沈黙が続くのだった。
やりとり?中
「ヤリイカは全然ダメなようです」と船長のアナウンス。うむむ、ホントはヤリイカの方が釣りたかったのになぁ。残念。やっぱり昨日の西の強風のせいか?●「オニは得意なの」
竿上げの合図。なにやら左舷が騒がしい。と、山崎さんが本命ゲット。ただこれはちょっと小さいベビーサイズ。オニはオニとセビレのトゲをチョキチョキと取って生簀へ。確かに左舷ミヨシは潮先であるが、もう少し他の人にあたっても良さそうなもんである。「私、オニ得意だから」と嬉しそうなのは山崎さん。うむむ。井上さんの竿が大きくしなっている。どうやらこれも本命の気配。が、さっきはそれでミズフグだったので「ミズフグだったらどうしよう」よちょっと弱気な発言。「いや、それはオニだよ」と船長。その言葉に私もデジカメ片手に見物。さあ、取り込みという段になって「あれ?・・・はずれちゃったみたい」と井上さんの悲痛な叫びが。残念。
その後私の竿にも竿先をガンガン叩く強いアタリがあったがこれは3m巻き上げたところでバレてしまったようだ。もしかしたらこれが本命からの最初で最後のアタリだったのかもしれない。
10時頃になると外道も食わなくなり、船中沈黙が続く。次第に置き竿の時間が長くなってきた。
●ヤリはだめ
後半はヤリイカの予定であったが、ヤリイカも不調で、狙っている船ではまだ船中2尾しかあがっていないそうだ。なのでこのまま終日オニ狙いということになりそうだ。●浅場へ
「前々食わなくなったんで浅場に行ってみます」と船長のアナウンス。その後20分くらいかけて移動。弓ヶ浜の南東沖、30〜40mの浅場へ場所を移した。同じ仕掛けでやってみるがここもアタリが遠い。だんだん睡魔との戦いという構図になってきた。と、久しぶりにアタリ。が引きは弱く雑魚の様子。20センチちょっとカサゴであった。
●睡魔に勝てず
11時を過ぎて暖かくなってくるととうとう睡魔に勝てずダウン。1流しお休みして横になる。そして起上がってまた仕掛けを入れる。井上さんも同じ状態で睡魔と闘っているようだ。もう1流しお休みしようと横になる。どれくらい寝たであろうか、気がつくと塩沢さんが起こしに来て「今日はもうダメそうだから早めにあがって、午後のアオリを長めにやりましょう」とのこと。何の文句もなく頷いて午前の釣りは終了となった。
オニカサゴと本カサゴ
<釣果>
ノドグロ(ユメカサゴ) 20〜30センチ 4尾
カサゴ 23センチ 1尾残念ながら鬼カサゴも釣れずヤリイカにいたっては狙うことも出来ず不本意な結果となった。天気良い海上でのんびり釣りが出来たことだけが救いではあったが。
船は12時過ぎに帰港し、いったん下船し宿に戻って昼食をとることになった。午後船は14時からしか出てはいけないそうだ。
ということで午後は餌木シャクリで絶対アオリを獲るぞ、と誓っていったん港をあとにした。
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