何とか本命、弓ヶ浜沖アオリ試し釣り

釣れましたよ、アオリ


  1. 日時:2000年2月10日(木)
  2. 場所:弓ヶ浜沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎さん、塩沢さん、井上さん
  4. 時間:午後2時00分〜午後5時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●右も左も分からない試し釣り
さて、船宿でビールをしこたま飲んでから午後のアオリイカへ。このアオリ釣り、船長もまだやったことがない釣りもので手探り状態である。とりあえず根回りを攻めるようであるが釣り方などは我々釣り人にお任せ状態である。

●左隣伝説は?
午前と違って午後はミヨシ寄りに4名固まっての釣りである。今回は右舷ミヨシには井上さんが入る。そういえばさっきのオニのときも左隣りの山崎さんだけ本命釣って私はボウズ。もしこのアオリでも同じようなことが起こるのであれば・・・。

川を下ってすぐ沖が釣り場。風なくぽかぽか陽気で釣り人のコンディションは申し分ない。あとはイカの機嫌がどうであるか、である。

●半田丸での1コマ
今回のアオリ釣りに先駆けて、高円寺にある「半田丸」に行ってみた。餌木を買いに行ったのであるが、ついでに店主の伴さんからいろいろな話が聞けた。餌木の選び方、当たらない時の餌木チェンジの手法、タナ取りなど。「手バネで狙うアオリイカ」もかなり参考になったビデオであったがその監修をしている本人を目の前にして生の話を聞けるとは非常にありがたいことだ。
この伴さん、アオリイカ釣りについては大家であることは知られている。話す語気にあふれ出る自信が感じられたが、言うことは非常に謙虚である。「アオリイカについては、ほとんど何も分かっていない」これが彼の基本観であるようだ。「だからいろいろ試すんです」。で、結局この日はオレンジ、ピンク、オリーブ色の餌木を3本締めて9000円分を買い込んで半田丸を後にしたのだった。

アオリイカ釣りの魅力って何だろう?イカらしくない強い引き、その食味、乗った時のズシンという感触。いろいろあるが、私は餌木選びのプロセスではないかと思っている。自分の経験と勘と知識を総動員してまず最初の餌木を選択する。そしてイカが乗らなければ餌木を交換する。これでアタらなかった・・・と何度か餌木をチェンジする。そしてあるとき「ズシン」とイカが乗るのである。当然シャクリ具合なども関係してくるのであろうが、自分が考えた作戦が的中した時の満足感、これがアオリ釣りの妙味であろう。

●まずはオリーブ
さて、実釣開始。水深は30mほど。タックルは1.5mのキス竿にベイトキャスティングリール、中錘10号にハリス4号4mというのは今までと同じである。今回は最初に半田丸製のオリーブの餌木を使用してみることにした。4人でピンク、オレンジ、グリーンなど他の人と餌木の色は異なるものでまずはやってみる。アオリ釣りはチームプレイでもあるのだ。

中錘の着底を確認した後に5mほどタナを切ってしゃくる。しゃくる、しゃくる。ひたすらその繰り返し。天気はいいがアタらない。船長は頃合いを見て潮周りするが、どこもダメである。イカがいないのか、いるけど乗らないのか・・・。

●餌木はいろいろ試すが・・・
餌木はピンク、オレンジ、混色、4.5号の大き目の餌木、などいろいろ試してみる。シャクリのペースも早め、インターバル長めといろいろやる。どれもあたらない。沖では今日はイカもカサゴも駄目だったのでアオリも駄目なのであろうか?潮はまずまず流れているようなのだが・・・。

●夕マズメにやっと・・・
時間はあっというまに16時を回り日がかなり傾いてきた。石廊崎のちょっと上まで日が落ちてきている。今日はだめかなぁと思い始めた時、「おお、なんか乗った!」と井上さん。慎重にリーリングする井上さんの周りに船上の全員が集まってきた。中錘があがってハリスを手繰ると水面には・・・アオリイカ!。「アオリだ、アオリ!」とみんなが叫ぶなか塩沢さんのタモに収まったのは300g級と小型ながらまぎれもないアオリイカ。やっぱりイカはいた。船長もニコニコ顔である。

夕マズメになって活性が上がったのかもしれないとしゃくる腕にも気合が入ったが、結局この後は乗りはなく。日没直前の17時頃に終了となった。

●アオリはまだまだこれから
あえなくボウズに終わった弓ヶ浜沖のアオリ釣りであるが、今回はまだまだ試し釣り。これからポイント開拓して、もしかしたら大ブレイクするかもしれない。1尾釣れたということで期待は十分出来ることが分かっただけでも収穫である。

なお、もき丸ではこれからは午後船(14時〜17時くらいまで)でアオリやキス、カワハギなどを狙っていくようである。これからもちょくちょくお世話になることになるだろう。
しかしまた午前の鬼カサゴに続いて、また私の左隣が釣れてしまった。この伝説、いったいいつまで続くのだろう?


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