ボウズ街道脱出、相模湾アオリイカ

まずまずの型でした。


  1. 日時:2000年2月5日(土)
  2. 場所:茅ヶ崎沖〜大磯沖
  3. 参加メンバー:上甲、ベルデ伊藤
  4. 時間:午前7時30分〜午後2時30分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

最近は釣具屋に行って、目新しいものを見かけると買ってしまうものと言えば「餌木」。もちろんアオリイカを釣るためのものである。気が付けば既に20本は越えている。餌木コレクションを眺めていても仕方がない、実釣あるのみである。

●リベンジ!
前回は東京湾で挑戦してボウズ。悪天候だったとはいえ、今回はリベンジせねばいかんので自然と気合いが入る。東京湾も考えたが、数が出ないが型はよい相模湾を選択。船宿はアオリイカ初挑戦した平塚・庄三郎丸である。ベルデさんと行く予定であったがベルデさんの仲間が集まったので仕立てにすることになった。アオリだけではボウズも出るであろうということから、最後にキス釣りをして土産を作ろうというリレー釣りである。

仕立てということで割とゆっくり目の6時過ぎくらいに船宿に到着。真冬ということでどの釣りモノも休日にしてはボチボチという感じの客の入りである。
当初7時出船予定であったが、参加メンバーが道中事故に巻き込まれたりして到着がやや遅れ7時半に出船となった。結局船中9名、左舷5名右舷4名。私が右舷ミヨシ、ベルデさんが左舷ミヨシに陣取ることになった。

海は凪、快晴。北風がそよそよ吹く程度でアオリイカにはなかなか良いコンディション。あとは潮が流れれば・・・。船は河口を出ると左へ。烏帽子岩の南東沖で潮回りし開始となった。
タックルは前回と同様、1.5mのキス竿にベイトキャスティングリール。ハリスは4号4mとし、小型スナップを介して餌木を装着する。

「ハリス分プラス1mくらい底を切ってやってください」という船長の指示なので、まず餌木を投げて中錘を投入。中錘が着底して10秒ほどたってから底ダチをとり、シャクリを開始する。まずはオレンジのアオリQ4号で様子をみる。

●最初は沈黙
1流し目は船中アタリなし。誰も先糸が絡むトラブルを起こしていないところを見ると潮はそこそこ流れているようだ。船長はこまめ船を流し替えしてくれるが、船中沈黙である。1時間ほど経ってもあたらないので餌木を4.5号の一回り大きなピンクにチェンジする。オレンジの餌木やっている人が多いのでアタリ餌木を探る意味もあてのことだ。またこの餌木は前回2ハイとれた実績のある餌木でもある。


 今回使用の餌木
●根掛かりはイタイ・・・
船長は茅ヶ崎の沖は諦め、平塚西沖へ船を回した。と、右舷堂の間の竿が曲がった。おお、やっと乗ったか、と思ったがこれは根掛かり。やれやれと釣り座に戻ると私の仕掛けも根掛かり。ガッチリ掛かってしまったようで、道糸を手にとって引っ張ると中錘からいってしまった。締めて2000円分の仕掛けかつ前回のアタリ餌木が海の藻屑に・・・。

●ビックリ合わせで何とか本命
そして少し移動した8時40分過ぎ、タナをやや低めに取り直してシャクリ上げた竿先がガツンという感触。根掛かり直後だったこともあり「しまった、また根掛かりか」とそのまま竿先を上げてしまった。が、直後竿先を引く感触。「おっと、乗った乗った」。そのまま慎重にリーリング。たまの強い引きをかわして中錘を手にする。お、アオリイカだ。ハリスを手繰ってスミを吐きながらタモとりされたのは0.8kgとまずまずのアオリイカ。ビックリ合わせをしてしまったので触腕2本の先だけの針掛かりであった。どおりで引きが強かったわけだ、気を付けないと。

●スミイカも
しばらくすると右舷トモ2番の渡辺さんの竿が曲がっている。ベルデさんが走っていって取込んだのはスミイカ。やはりピンクのアオリQに乗ってきた。アタリ餌木はピンクとふんでこのまましゃくり続ける。

ベルデさんはしゃくりに飽きたのか、キスの仕掛けといっても5本も針がついている仕掛けではあるが、これを下ろしている。するとすぐにアタリ。そのまま放っておいてヒラメが掛かるまで待つ、とのことだったが、潮周りの合図で上げるとキスとベラがそれぞれ一荷でかかっている。お、キスもいるのか。

 4点掛け

●アオリの反撃にあう
そして9時40分過ぎ、再び私の竿にアタリ。今度は竿先を目の高さより少し上で止めて十分餌木に抱き着かせてからリーリング開始。引きを楽しみながら巻き上げる。中錘を手に取るとベルデさんがタモを持ってやってきた。ハリスを手繰って無事タモとり成功。今度は0.6kgと先ほどよりはやや小降りであるが十分な大きさである。
餌木を持ってアオリイカをタモから出そうとしたところ、何と墨を大噴射。直撃は避けたが墨は上方に吹き上げられ、辺り一帯に黒い雨が降ることに・・・。私の上半身は墨だらけになってしまった。慌てて顔を拭いていると嬉しそうな顔してベルデさんがカメラをもってやってきたので、せっかくなので一度はずした餌木をイカに掛けて記念写真。
このイカもタナを低めに取り直した直後(底から50センチ程度)に乗ってきた。どうやら今日はベタ底がタナらしい。ということなのでマメな底の取り直しが肝要になってくるのである。

●ベルデさんも本命
そして再び沈黙。さすがに日が高くなってピンクには乗らなくなったかな、と思い餌木をオリーブ色にチェンジ。と、その直後の潮周り後にベルデさんのピンクの餌木にアタリ。「ヒット!乗った!」と叫んでリーリング。無事0.6kgの本命をゲット。い組の面目はこれで保つことが出来た。これを見てすぐに餌木をピンクに戻したが、その後アタリが出ることはなかったのだった。

余裕が出来た私は竿をもう1本だしてみることに。まずイソメでキスを釣ってそれを泳がそうという算段。すぐに小型のトラギスが釣れたのでこれを市販のアオリ泳がせ仕掛けにつけてやってみる。

渡辺さんが2尾目のイカを上げた。これは本命アオリイカ。やはりピンクである。朝の社長の話ではオレンジが良いってことだったが、その日その日でアタリ餌木は変わるのである。

●早めにシロギスに
晴れで暖かくベタ凪に海。潮も止まりかけて全体にアタリは遠い。だんだんとアオリを諦めてキス仕掛けに換える人が多くなってきたので、予定より少し早めの11時45分に釣りものをシロギスに変更した。船は大磯沖まで足を伸ばしていたが、船長は今度は東へ移動。平塚真沖で再開となった。

アオリの竿はそのままでリールをスピニングリールに変更。誘導式テンビンにオモリ15号。市販のハリス1号のキス仕掛け。餌はジャリメである。
まず姿を見せたのはメゴチ。あちらこちらでメゴチ混じりでまずまずの型のキスが姿をみせるが後が続かない。

●スミイカ狙いは不発
今度は平塚港のすぐ目と鼻の先の20mダチ。これが正解で良型のキスがぼちぼちみんなに上がり始めた。釣れてくるキスが大きいのでなかなかスミイカ泳がせに使う気にはならないが、3尾釣ったところで12時半を回ってしまったので、この大きさでもヒラメはともかくイカは乗ってくるはずと、泳がせ開始。さらに持参の冷凍車海老をテンヤに括り付けてスミイカシャクリ釣りも開始した。スミイカ竿にいつもの上部にスッテ装着の仕掛けも用意してあったのだ。
しばらくやってみるが泳がせ、テンヤともにアタリなし。周辺ではキスが順調に釣れているので、泳がせのキスが死んでしまったのを機に置き竿はキス仕掛けに戻す。

 キスとメゴチ

●キスは型揃い
船の上下動でオモリが底を離れない程度に調整して置いておく。傍らではスミイカシャクリ。ベルデさんもスミイカ狙いだが一向にアタらない。しかし途中から置き竿キスが活発にあたるようになりオチオチしゃくりをしている暇がないほどになった。やはりキスは20センチ超級で相模湾の冬にしてはサイズは大きい。

そうこうしているうちに14時15分を回って「これで終わりにします」という合図で終了になった。

<釣果>
アオリイカ 2尾 0.6、0.8kg
シロギス 22センチ前後 9尾
メゴチ 20センチ前後 2尾

前半は和潮(西→東)に北風、後半は南風だったが潮が逆潮(東←西)になり、終始潮上の良い座席に恵まれた。キスもちゃんと釣ればもっと数は伸びたと思う。

なんとかヒラメ・アオリイカボウズ街道は脱出。次週は平日休んで下田へアオリ、ヤリ、鬼カサゴ、マダイなどを狙いに1泊2日釣行の予定。アオリは是非サイズアップで3尾はとりたいと思っている。


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