獲物にぎやか、大原沖ホウボウ五目

賑やかな獲物達


  1. 日時:99年12月30日(木)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午後1時00分〜午後4時30分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

●釣り納め
99年度の納竿釣行には昨年同様、大原の臼井丸を選択した。なかなか大晦日までやっている船宿はないし、ちょうどヒラメの釣果も復調しはじめた矢先のことであったのだ。
昨年と同じく30日の午後船に乗り、翌日午前のヒラメ釣り。前日から大原入りしているのでヒラメ釣りには良い座席を確保出来るのである。

30日は道もまずまずすいており途中寄り道をしながら11時半頃に港に到着。しばらくすると続々と船が帰港してきた。我が臼井丸はその中でも最終組で帰港。午前の船と入れ替わりで右舷の胴の間に乗り込む。午前のヒラメはまずまずの釣果だったらしい。ただ、晴れていた天候がだんだん曇ってきて風が出てきたのが気がかりだった。

船の片づけが終わったところで出船。港を出ると結構ウネリが高く船もよく揺れる。波をかぶるのでキャビンに逃げ込んで釣り場到着を待った。

●海上は風強い
30分程走った大原沖で船はスローダウン。北東風がやや強くちょっとシケ気味の海で開始なった。
今回はウイリーシャクリで使っている固めの鯛竿を使用。市販のハナダイ胴付き仕掛けに錘50号。ただ、この仕掛けは幹糸とハリスの連結にクロスビーズを使用しておりハリス交換はもとよりハリスの撚れを防ぐことが出来る。幹糸は5号ハリスは3号に丸海津12号の3本針。一番下にはキス用天秤をつけてもう1本ハリスを40センチと長めに出してみた。これは底を泳ぐホウボウ狙いのためである。

餌のエビを丁寧に付けて投入。針先がなるべきエビの頭の近くに来るように、エビの尻尾の部分をその大きさに合わせてカットするのがコツである。

およそ40mで着底。すかさず糸ふけをとってアタリに備える。「底ギリギリのタナで早合わせ」が鉄則である。ちょっと速いかなという程度に潮が流れており、しかも右舷は潮上。条件はなかなかよさそうだ。

結構底の起伏が激しいようなので丹念に底ダチを取り直す。が、潮が速いため何度もやると糸がどんどん潮下に流されてしまうので、餌の点検も兼ねて適当なタイミングで仕掛けをあげるのが良いようだ。

●まずは本命ホウボウ
1投目は空振り。だが、餌は2つの針からなくなっている。そういえば前回のハナダイ五目の時はカワハギ竿でやったっけ。ミヨシの常連さんもカワハギ竿のような極先調子の竿を使っている。今回はもってこなったがどうだろうか?
などと考えているうちにクッというアタリ。すかさず合わせるとググーンという引き。クッションがないので慎重に竿でためながらリーリング。下から2番目の針に25センチ級のホウボウが針掛かりしていた。

 羽が鮮やかです。

更に微妙なアタリに合わせると今度はグングングンという鋭角的な引き。予想通り上がってきたのは25センチ級のハナダイ。大きさの割には引きが強い。

●やはりベタ底
共に下から2番目の針に掛かってきたことからやはりタナはベタ底らしい。今回は中錘を忘れてきてしまったので、大きめのサルカンをいくつか連結して仕掛けの一番上につけ中錘効果を狙ってみる。と、今度はかなりの重量感と引き。鯛のような引きはないのでホウボウなら良型か?とワクワクしながら巻き上げる。水面には赤い魚体が2つ。25センチ級ホウボウの一荷であった。やはり底ダチを取り直してやや仕掛けをたるませてから聞きあげた時にアタリが出た。
その後もポツポツよ同級のホウボウやハナダイが上がりバケツは赤く染まって賑やか。アタリが遠のくと船長は船を移動させ、またアタリが出始めるということを30分程度の周期で繰り返すという感じだ。

●マルアジも
今度は竿先を震わせた後にググーンと引き込むアタリ。今までのホウボウやハナダイとは異なるアタリだ。水面には銀色の魚体が現れた。良型30センチ級のマルアジである。結構太っていて旨そうだ。この場所ではみなこのアジを数尾ゲットしていた。

一荷でホウボウを上げた時のような重量感がもう一度。これは本日最大級の30センチ級ホウボウ。ヒラメ釣りの外道のような大型は混じらないが数が出るのでなかなか面白い。
北東風は終始納まらず結構寒いが、頻繁なアタリのおかげで集中力を持続する事が出来た。
辺りが暗くなり始め船にも灯りが灯ってしばらくした4時半に船長から終了の合図があった。

<釣果>
ホウボウ 25〜32センチ 8尾
ハナダイ 22〜25センチ 7尾
マルアジ 25〜33センチ 4尾
ウマヅラ 30センチ    1尾
トラギス 20センチ    1尾
多彩に釣れて実釣時間が短かった割には数も出て正月の食卓を彩る赤い魚も釣れたし、プレ納竿釣行としては満足行く釣果であった。

帰港後、翌日のヒラメの釣り座を選択する。風は明日も同じ北東風のようなので潮もきっと同じだろう、ということでタテ流しで潮上になるであろう右舷ミヨシを選択した。この選択がどういう結果をもたらすだろう?


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