爆釣!相模湾スミイカ

良型揃いです。


  1. 日時:99年12月18日(土)
  2. 場所:平塚〜茅ヶ崎沖
  3. 参加メンバー:上甲、ベルデ伊藤
  4. 時間:午前7時10分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

本日12月18日はfuneturi-mlの忘年会が伊東の貸し別荘で行われる。これに先立って忘年会参加メンバー有志は朝から船に乗り、成果を忘年会に持ち込んで鍋や刺し身で楽しもうという算段だ。で、我々「い組」からの忘年会参加メンバーは新鮮なイカを釣ってくることが当然のミッションとなるわけだ。

●今年も相模湾のスミイカはGOOD!
当初は駿河湾の石花海のヤリイカ、と考えていたが、あいにく西風が強く、前日の出船確認時に出船を断念。幸い相模湾はこの風の影響も少ないようなので相模湾に場所を変更。小田原出船のヤリイカも考えたがここのところぱっとしない。そこで、今年も出船している相模湾のスミイカに目をつけた。まだ茅ヶ崎のまごうの丸くらいしか船を出していないが、ボウズもなくボチボチ釣れているようである。ヤリイカはMLの皆さんも食する機会も多いであろうが、スミイカとなるとややマニアックな釣りのため、そうそうその機会もないはず。ということで今回は初乗船の茅ヶ崎・まごうの丸からスミイカ釣りに挑戦することにした。

●右舷・左舷は運命の分かれ道
結局スミイカ釣り参加は私とベルデさんのみ。ベルデさんを3時半に迎えに行って横浜新道〜1号線経由で茅ヶ崎に到着したのは4時半頃。なんとか船宿を見つける。既に待合所には数人の人がいて、座席表にも名前が記載されている。スミイカは両ドモが埋まっていたがミヨシはあいている。ということで左舷ミヨシに私、右舷ミヨシにベルデさんの名前を記載した。実はこれが運命の分かれ道であった。

6時過ぎに準備開始。待合所から船着き場まではちょっと距離があるので荷物はトラックの荷台に乗せて運んでもらう。荷物に遅れて船着き場へ歩いていき、船の前で荷物を受けとって乗船。待合所を出るときには右舷などは10名程度の記名があったので、張り出しに乗って準備を続けた。
が、出船時間の7時頃になっても片舷5名程度しか乗船してこない。どうやらスミイカは2隻出しになったようだ。ということで右舷7名、左舷4名で出船となった。

港を出て船は西へ。相模川河口の西沖で停船し、7時10分開始となった。水深は25〜30m程度である。島影スミイカにリョービのベイトキャストリールというのはいつものスミイカタックル。先糸はフロロ5号で、テンヤの上40センチにクロスビーズで3号の枝スを20センチ出してスッテを装着する。とりあえずテンヤは緑、スッテは布巻ピンクのトトスッテにした。

●出だしは絶好調!
開始して1分もたたないうちにいきなりデルデさんにヒット。ピンクのスッテに良型スミイカが。ところがスミイカは1年ぶり2回目のベルデさん、スミイカを付けたまま仕掛けを船中にいれてしまった。仕掛けがくるくる回っている。「あ〜、ベルデさん!」と叫んだが間に合わず案の定スミイカは墨を噴射。張り出し部分が真っ黒になってしまった。
船洗浄用の海水パイプで墨を洗い流して一件落着。しかしベルデさんは顔面にも墨をあびてしまった。そして、また5分もしないうちに2尾目をあげるベルデさんだった。
今日は好調な日かも、と思い始めた7時20分、私のシャクリに「がしっ!」というアタリ。そのまま巻き上げるとテンヤに良型スミイカが。首根っこを掴んで頭のトゲを船縁に叩き付けて危険をなくす。まずはボウズ脱出で一安心。

●またも餌付けに苦労・・・
この後、餌付けにやや苦労する。どうも輪ゴムがシャコの首の方まで下がってしまい、頭がベコッと折れてしまういわゆる「アヘ」状態になってしまう。ちょっとこのへんが気になって釣りに集中できなかったりした。尚、シャコのテンヤへの装着方法は先月号あたりの「釣り情報」に写真入りで紹介されているのに帰宅してから気がついた。次回からは多分大丈夫だろう。ちなみに私はシャコの頭の目と首の中間くらいのところに輪ゴムで3〜4回巻き付けた。ただ、これだと、巻付け方次第で閉まり過ぎたり緩すぎたりするので、シャコを付け替えた時の直後の投入では少し早めに仕掛けを回収して輪ゴムの締まり具合の確認をした方がいい。

●良型ダブルも
この後もスミイカは順調に乗りつづける。「潮は左から右に流れているから、右舷の人は仕掛けがすぐ船下に入っちゃうけど、投げた方が釣果はいいよ」と船長。さらに船は前の方向に流されている。そう、ベルデさんの右舷ミヨシが特等席なのだ。そんな特等席ではほぼ10分に1尾のペースでスミイカがあがる。

 ダブル達成のベルデ氏
8時10分。ベルデさん7ハイ。9時前にはツ抜けと爆釣の模様。その中にはテンヤとスッテにダブルというのも含まれる。前回、東京湾で良型一荷を達成し「この型のダブルは珍しい」と船長に言わしめたが、あっさり今回もベルデさんがやってのけてしまった。この時点で私は3バイ。大きく水をあけられてしまった。

左舷はすいていたせいもあるが、右舷の常連さんも左舷に来て釣り始めた。なんで不利な釣り座にわざわざ来るだろう?と思ってが、ベルデさんのハイペースを見て右舷に戻っていった。

●スッテは大当たり、船中ボウズ無し
今日はどうやらスッテが大当たり。しかもピンク系、さらに布巻が良いようだ。釣果のほぼ7割程度はスッテに乗ってくる。テンヤが着底しているときの小突きがやや大きい人が多く乗船したせいもあるのかもしれないが。

10時過ぎくらいに私の隣りのおじさんが船長のアドバイスの直後に1尾あげてこれで船中ボウズなし。「いや〜、これで安心だ」と船長。道具だけは専用竿とか揃えていたみたいだけど、テンヤとかシャクリ方などが今一つだったようだ。シャコも船長に付け替えてもらった直後だったし。

●端物?竿にはホウボウも
ちょっとアタリが遠のくとベルデさんはもう1本竿を出してオキアミ餌でアマダイ狙い。「この水深だとアマダイよりはホウボウだよ」と言っておいたがしばらくするとその竿にアタリ。なんと赤い魚浮上。「アマダイ!」とベルデさんは叫ぶが残念ながら予想通りのホウボウであった。ベルデさんはこの仕掛けであとサバを4つほど釣ったがアマダイは最後まで姿を見せなかった。

ベルデさんはどんどん釣果を伸ばすのでどうにも追いつくことができそうもない。更に10時を回ると潮がたるみ始めて、朝のハイペースの状態はなくなってしまった。

船は更に平塚西沖へ移動。今度は水深が15m前後と浅い。ただ、ここは潮がトモの方に流れている。思った通り右舷トモとトモ2番目の人が交互に竿を曲げるような時間が続く。私の席はおもいっきり潮下であり、アタリは一番遠いであろう。

●餌木は不発
ならば、ということでかねてから用意の餌木でアオリイカを狙ってみることにした。タックルはそのままで中オモリ10号にハリス4号2ヒロ半。ピンクの餌木4号でやってみる。
錘が底についたところでハリス分底を切ってシャクる。しばらくやるが音沙汰なし。しかもハリスが道糸に絡み付いて修復不能になっている。更にその時は右舷でスミイカがアタリだした。それを見てやはり仕掛けをスミイカに戻すことにした。

●失態・・・
と、すぐにノリがあり、これが良型。張り出しに乗っかって釣っていたので1段降りてやや足場が悪いところで取込もうとしたのがまずかった。テンヤを掴もうとしたときに船が横にグラッとゆれてイカを掴み損ねてつっついてしまった。イカはクルクル回りながら墨を噴射。あたりはまたも墨だらけになってしまった。他の人にかからなかったことがまだすくいではあったが。

やや小型が多かったせいか、今度は茅ヶ崎エボシ岩沖の20mダチに移動。が、ここはふぐの猛攻。私とベルデさんがふぐを1尾ずつ掛けたときには餌のシャコはぼろぼろになっていた。これを見て船長は「もとの場所に戻ります」と再び西に船首を向けた。時間にして昼頃である。

今日はスミイカの合間に小さなマダコがよく掛かる。しかもスッテに飛びついてくる場合も多い。このマダコがそのまま育つなら来年の夏は相模湾マダコがブレークするかもしれない。

 小ダコはよく釣れました。

既にベルデさんは17尾をあげて20尾の大台にリーチがかけられそうな状態である。この時点で私は6尾。当面の目標はツ抜けに設定する。

●後半のアタリは白のテンヤ
さて、相模川河口沖30mダチに戻って再開。やはりここは右舷のミヨシが潮上になるような流しだ。この時間あたりから再び潮が流れ始めベルデさんやその隣りの常連さんがスミイカをあげ始める。どうやら日が高くなって白のテンヤがあたっているようだ。では私もと思うが、あたっている人が使っているのは今年発売の大塚名人のUFOテンヤのパールホワイトでほぼ純白である。私のテンヤは白ではあるがいわゆる蛍光色であるためそこまで白くはない。その差は結構あるようでなかなかUFOテンヤの人のペースには追いつかない状況だ。

それでも何とかポツポツとスッテやテンヤの良型を乗せて終了予定時刻の14時の10分前には9尾(頭の中で数えていた)。あと1尾でツ抜けというところまでやってきた。マダコがかなり混じるのであたっている投入がかなり多いのだが・・・。

イカはスカリにいれて13時半から海中で洗っている。ベルデさんのイカも一緒にいれているので非常に重い。ざっと15kgくらいはある計算。移動のときなどはスカリをあげるのに一苦労である。

ベルデさんは終了10分前くらいポンポンとスミイカをあげて20尾目を上げて大台達成。いや、すごい記録である。

●バラしたら・・・
船長によれば、バラしたスミイカはその直後にテンヤを落とせば乗ってくるのだそうだ。その言葉を証明するかのような場面が2度ほどあった。一度目は私がいわゆる「チップ」でバラした後、すぐにテンヤを落として2度目のシャクリでガツンと来た。もう一つは、2〜3m巻き上げたところで軽くなってバラシ。直後に右隣の人にアタッた。がこれも同じようなバラシ。更にそれから1分もたたないうちにトモ2番目の人がスミイカを乗せた。同じスミイカが3回テンヤにアタックしたかどうかは定かではないが、かなりその可能性は高いと思われる。

●最後の最後にツ抜け???
常連氏はツ抜けを達成して早々と片づけて船やバケツを洗い始めた。あと1尾!とややあせりながらしゃくっていると待望のズシン!慎重にあげて常連氏のタモに収まったのは本日最大の700g級。安心して力が抜けたのか、イカが大きかったからか、イカを掴む力が足りなかったようで、タモから取り出すときに空中に墨を吐かれてしまった。墨は風にのって隣りのおじさんの方に飛んでいって服(厚手のレインコート)を汚してしまった。すいません、と謝りながら墨を拭き取ってからテンヤを投げてもう1尾、としたところで船長の終了の合図があった。

<釣果>
スミイカ350〜700g 11尾
マダコ 小型 7〜8尾

船上では10尾だと思っていたが、家に帰ってから数えると11尾スミイカがクーラーに入っていた。またサバを読んでしまったようだ。

あっという間に港に帰って待合所へ。当然竿頭はベルデさん。明日の新聞に名前が載ることになった。

宴会場でもスミイカは好評。刺し身を追加で切ってくれというリクエストも2度程あったくらいだ。ただ、うまくやらないと台所を墨でよごしてしまうのは閉口だが・・・。

2連続でツ抜け達成したスミイカ。しばらくは冷凍庫の在庫がなくならないだろう。次は2月くらいに深場で更に大型を狙ってみたいと思う。相模湾でキス泳がせでスミイカもなかなか面白そうだ。


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