凪倒れ?相模湾タイ五目

こんなスズキもあがりましたが・・・


  1. 日時:99年12月4日(土)
  2. 場所:茅ヶ崎沖
  3. 参加メンバー:上甲、ベルデ伊藤
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●一ヶ月ぶりの釣行
ほぼ1ヶ月ぶりの釣りである。海外出張やら結婚式の2次会やら休日出勤のおかげとはいえ、ここまで週末を釣りに使わなかった期間は最近では記憶にない。
どうやらこのお休みの期間中は相模湾では3〜4kgのメジがまずまずの様子。あいかわらずワラサはどこの海域にも姿を見せていないようだ。外房のヒラメは茨城方面は好調らしいし、12月2日には大原でもイワシの群れが現われて良型ヒラメが釣れ盛ったようである。また、東京湾ではスミイカも調子が良さそうだ。
が、これらの釣りモノが概して週末になるとその釣り人の数のせいか、釣果が落ちるものである。特に潮上が有利になるスミイカやヒラメでは顕著である。
ということで直前までいろいろと何を釣ろうか悩むが、そこそこイナダも釣れるし、模様が出ればメジも釣れるという庄三郎丸のタイ五目を選択した。

当日は同行のベルデさんを3時半頃に迎えに行き、4時半には船宿に到着。目当てのタイ五目は既に両ドモに3名ほど記名されていたので、両ミヨシを確保する。タイ船は既に8名程度の記名があり、やはり正月用の赤い魚が人気あるようだ。

船宿仕掛けはハリス2.5号と3号のものが売っている。この太さからして基本はイナダ狙いのようだ。

●2隻出しでゆったり
6時半になるところで待合所を出て準備にかかるがまだあたりは暗い。すっかり日の出が遅くなっている。船の席表をみるとタイ五目は片舷15人ほどの大盛況になっている。ミヨシ取っておいてよかった〜、と思ったが、結局タイ五目は2隻出しとなり、片舷8〜9名ほどになった。船は大型の17号船だったのでこれでだいぶ余裕が出来た。どうやらメジ船が人気なかったらしく、メジ2隻のうちの1隻が回されてきたようだ。ちなみに私は左舷ミヨシに陣取ることにした。

船は定刻の7時に出船。10分程で到着するというアナウンスの後、船は南東に進路をとる。今日は通称「うちの下」の漁礁や定置網回りではなくて茅ヶ崎方面に出る様子。エボシ岩の南東沖に3〜4隻の船団が出来ており、ここに交じって潮まわり。「いいよ〜、底から3〜12mくらいをやってみて」という合図で開始となった。

タックルはいつも使用している30-210のサクラの鯛シャクリ竿。リールは道糸はPE6号でダイワのタナセンサー。サニービシLサイズ60号に2mm径クッション50センチ。ハリスはとりあえず2号の3本針とした。この程度の混雑具合なら、キロオーバーのイナダがかかっても何とかやりとりで獲れると思ったからだ。

●まずは小アジ
根掛かりに気を付けてということなので、ビシが着底したらすかさず3m底を切る。ちなみにこの3mとはハリスの長さ分を意味する。
1投目は空振り。2投目、5mほどしゃくったところでクンクンクンという小気味よいアタリ。きっとアジだろうと巻き上げ開始。水面にはアジが2尾。取り込みで1尾バラしてしまったが初物はアジをゲット。ただしこれはマルアジでしかも型も12〜13センチと小型。いわゆる唐揚サイズである。

●無念のバラシ
この小アジの入れ食いを20分程楽しんだところで食いが止まる。お腹いっぱいになったかな〜と思っていたら、しゃくったとたんにアジとは異なる大きなアタリ。そのまま合わせをくれてやるとググンと大きな引き込み。すわ、イナダだと竿を立ててドラグ緩める、ととたんに竿先が戻ってしまった。しまった、ばらした。仕掛けを回収すると針は無事。合わせが弱かったようである。残念。直後に隣りのおじさんにも同じようなアタリ。が、これもちょっと巻いたところでハリス切れ。ちょっとやりとりが強引だったと船長のアドバイスがとんだ。イナダかスズキだそうである。
なにやら胴の間が騒がしい。海面をみると茶褐色の大きなイカが。そう、2kgはありそうなアオリイカが釣れてきたのである。水面で十分に墨を吐かせてから取込まれていた。きっとウイリーに食ったアジにうば食いしてきたのだろう。

アジは時折金色のマアジも交じる。マルアジの小型は途中からはお帰り願ったが、このマアジは15センチ級と一回り大きいのでタタキで食えばうまそうだ。

 凪なんですが・・・

8時半をまわったであろうか。全くの無風で晴れ。移動のときなどは風が肌寒いがしゃくりをがんばっていると冬用のウエアでは暑いような陽気。潮が止まってしまったようで魚の食いも全くなくなって眠気を誘う。
トモの方ではイナダがあがったようだ。スズキも上がった。いずれも単発で、釣れそうな気配はなかなかしない。

●昼寝モード
今回は釣行前日に珍しく飲み会をスケジュールしてしまい、かなりの睡眠不足で釣りにのぞんだせいか、睡魔との戦いに敗れてしまい、座席に横になって一寝入りすることに。
「タイだ〜」という声で目が覚める。見るとベルデさんがリリースサイズのマダイを手にしている。右舷ではパタパタとこのサイズのマダイがあがったようだが、船長から「小さなマダイはリリースして」とあらかじめアナウンスがあったせいもあり、みんなリリースしていたようだ。

この後はハリスを1.5号に落としたり、チヌ1号にしてみたりといろいろ手を尽くしてみるがどれも効果なし。移動の度に小アジがあがったりする程度である。

●僚船ではイナダ
今度は7〜8隻のやや大きな船団に交じっての釣り。僚船を観察していると1隻だけイナダがポツポツとあたっている船がある。どうもマダイ狙いの船らしく、長竿の置竿で成果を上げているようだ。今回はマダイ竿は持参しなかったので、シャクリ竿はそのままでハリスを2.5号、チヌ4号の1本針にしてみる。コマセにもブロックのオキアミを少し混ぜて、カゴの口は開放気味にしてみた。
バケツに入ったアジをクーラーに収めようとしたところで竿先がアタリを伝えている。竿をとって食い込みを待つが本アタリが出ない。業を煮やして竿を立てるが針掛かりせず。この後、もう一度同じようなアタリが出たがこれも針にはかからなかった。いったいなんだったのだろうか?

ベルデさんはサメをばらしたり、アジを泳がせてアオリらしき奴に頭をかじられたりと楽しんでいるようだ。どうにも私は睡魔に勝てず、移動のたびにごろ寝。投入合図が聞こえなくて1流し丸々寝てしまうこともたびたび。結局今日は集中力がなかったのだろう。

ビシが7〜8m下まで見える澄潮に流れない潮。風もない。典型的な凪倒れ。小あじのお土産があるだけ幸せか。

●最後の最後に・・・
このまま盛り上がりのないまま終了か、と思われた納竿間際、ベルデさんに「たも!」と呼ばれたのでタモを持って行ってみる。とうとうアオリイカを仕留めたか?と思ったがどうやら魚の様子。ビシが上がってきて海面を覗くとなにやら褐色の魚体。あ〜、サメかな〜などとベルデさんに言うが、魚体が横を向いたときに「スズキだ!」と叫ぶ。慎重なやりとりのせいか、海面ではかなりグロッキーだったこのスズキを無事タモ取り。2kg級のフッコの親分、スズキの子分って感じのスズキだ。なにはともあれ、最後にまともな獲物が釣れてよかったと2人で喜ぶ。

結局このまま14時終了となった。

<釣果>
マアジ、マルアジ 12〜17センチ程度 20尾位キープ

久しぶりの釣行だったが結果だせず残念。まあ、このコンディションでは仕方がなかったか。メジの船は結局本命の顔は見なかったようだし、いよいよ冬に海になったということであろうか。


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