大シケ苦戦、神子元マダイ

デジカメ修理中につき写真なし・・・


  1. 日時:99年10月24日(日)
  2. 場所:神子元島沖
  3. 参加メンバー:上甲他funeturi-mlメンバー10名(OLM)
  4. 時間:午前6時30分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

例年、フィーバーするワラサ釣り。それを見越して10月に2度企画したワラサOLMであったがどうやら2度ともワラサの顔は見れそうもない、これが今回のワラサOLM直前の状況である。いや、毎年ワラサが食い出す「初日」があるわけだし、その日が今日にあたるかもしれない。わずかな希望の元、今回は11名の釣り人が弓ヶ浜のもき丸に集った。

●北東風びゅーびゅー
今回は当日朝到着。道中、北東風が強いのが気になった。案の定、港に着くと時折ビューと音を立てて吹くナライ。今日はシケかな〜と朝到着組みの皆さんと歓談していると5時過ぎに前泊組が港に到着。荷物を船に積む合間に席決め。人気は右舷のトモの方。この風ではそれも当然か。
私はいつもの余り席の福で左舷のミヨシ。ミヨシと言っても左舷は5名なのでそんなに前の方に行かなくて済んだのが救いだ。
何でも今日は朝はワラサ狙いでハリス8号使用とのこと。てっきりマダイ狙いかと思っていたので、慌ててタックルを揃え始める。それにしても今日はほとんどの人が50Lのクーラーを持参。所狭しとクーラーが並んでいる。更に持ち込まれた竿の量も凄い。一人4本くらいは持ち込んでいるもんだから、一時期ミヨシの方に並んだ竿の群れは壮観なほどであった。さすがはfuneturi-mlの猛者達である。

船は定刻の6時に出船。川を下って海に出てもまだ波は静か。が、「20分程走るから中に入っていてね」という船長のアナウンス。キャビンに入って数分後、やはり沖はかなり吹いているようで、ウサギどころかヒツジ並みの白波がたっている。

だんだんとウネリが大きくなっていき、ワラサの場所につくころにはかなりのシケ模様。せっかく来たからやってみよう、ということでキャビンを出てよろよろと釣り座へ。相当な揺れの中、仕掛けのセッティングなどを行っていく。

●まずはワラサ狙い
みんなの仕度が整ったことを確認し船長から開始の合図が出た。指示ダナは60m。潮が早いので一斉投入を心がけるように、とのことだ。

ワラサ狙いと言っても半信半疑だったので、50−330のキャロナックに電動リールをセット。ビシはビッグ100号とマダイのタックル。ハリス8号4ヒロ、ヒラマサ針12号に3mm径1mクッションとテンビンから先だけワラサのものにした。

●釣りにならず・・・マダイに
ビシを投入すると道糸が大きく右前に流されていく。タナをとると戻ってくることから相当速い2枚潮のようだ。3分ほど流したところで竿上げの合図。もう2〜3流しやってみるとのことだ。が、次ぎの流しもあっという間にポイントを通過するのか、割と早く竿上げの合図。ウネリも相当高くなり釣りにならない感じ。すると「ダメだ、釣りにならないから神子元島の近くに行きます」と船長のアナウンス。

しばらく走って神子元島がかなり大きく見えるところまで移動。ここもやはり潮が速い。「ワラサの反応出ないのでタイを狙います。仕掛けを細いものに換えて下さい」という船長指示。ならば、ということでハリス4号7ヒロ、マダイ針9号、クッションは2mm径1mにチェンジした。

島影のせいで海の状態は少しは良くなったがこの強い北東風だけは変わらない。長ハリスの扱いには相当難儀する状態だ。潮の速さのせいでかなりコマメな流し替えになり、ハリスを船上に収納しておく時間も長く、この長ハリスと風との戦いが今日のポイントになった。

●強風下のハリスの扱いに難儀
まずハリスを取り込む時に風に流されてとんでもないところにハリスが流されてしまう。気がつくと隣りの隣りの井上さんのところまでハリスが飛んでいる程だ。ハリスが風で飛ばないように濡れた船床においておくが、船が揺れるせいか、イケスの海水がかなり流れてきて、排水口やイケスの角バケツの下にハリスが入ってしまったりして、再投入に難儀。そこで、ハリスをイケスに収納することを試みるが、これはこれでイケスの中の水流で手前マツリしたり・・・。仕方ないので、持参のぞうきんなどで、ハリスがハマる排水口、バケツ下を目張りするような感じでふさいだ状態でハリスを床に。何とかそれ以降はまつる回数は減った。

●ウメイロ?
ミヨシ寄りのせいもあり、竿先がかなり跳ねてしまうので上クッションを装着。これでビシの跳ねはだいぶ押さえられるはずだ。
トモの方に様子を見に行くと、右舷側ではポツポツとイサキやウメイロをあげているようだ。左舷側は音沙汰ないところからしてやはり左舷は潮上の様子。しかし神子元でウメイロははじめて見たが水温が26度近くもあるのだからウメイロも元気なわけだ。

潮の速さに業を煮やした船長は移動を決意。島の西側、つまり風表側に行ってみるとのこと。が、島をかわしたところは相当海が悪く、すかさずUターン。結局今までの場所で最後まで粘ることになった。

●川口さん本命ゲット!
しばらくするとトモの方でタモが動いている様子。覗いてみると右舷トモ2番目の川口さんがマダイを取り込むところキロ程度でまずまずの型。さすがである。

指示ダナはずっと50m。魚探を覗くと水深は65m前後。ただ、後で聞いた話では、底までビシを落とすと糸は90m位出たそうだ。

●イサキはボツボツ
2つ隣りの井上さんは「ビシはタナ直撃、コマセを一切振らないでやる」という方法で流し替えのたびにイサキを上げている。ならばということでこれを真似してみる。ただ、ミヨシは最潮上ということもあったので指示ダナより3mほどビシを沈めてここで約20秒待つ。そこからタナを取り直す。そして置き竿。そうすると流しの終わり際に微かなアタリが竿先に出て、上げてみるとちょっと小ぶりのイサキが掛かっている。
それでもバラシがかなり多く、合わせたらスッポ抜けや、抜き上げ時の針はずれなどもあり、そう数はのびない。

イサキの時合いもつかのま。今度は本当に何もかからなくなり、餌も取られなくなった。針はマダイ7号に落としたり、誘いを掛けてみたりするも音沙汰なし。

●本日最大級の2kg
と、左舷トモに陣取った後藤さんが何やらやりとりをしている。オマツリではなく、竿先が時折突っ込んでいるところを見るとマダイのようだ。しばしのやりとり後、浮いてきたのはやはりマダイ。後検量で2kgのまずまずのマダイ。後藤さんはコマセダイ初挑戦だったそうで喜びも大きそうだった。うらやましい。

その後、井上さんもドラグが今一つ効かないリールで難儀しながらも0.5kg級のマダイをゲット。井上さんもハリスを10ピロまで伸ばしたり、仕掛けに工夫をこらしたり、マメにいろいろやっていたようだ。

結局北東の強風は収まらず、このまま1時に終了となった。私は終了間際にイサキを1尾追加するのがやっとであった。

<釣果>
イサキ 22〜25センチ 4尾
ウメイロ 20センチ 1尾
船中釣果はマダイが2kg、キロ弱、0.5kgの3尾。あとはイサキとウメイロやヒラソーダがポツポツであった。

港に着くと嘘のような微風。ほっとするひとときでもある。船宿に戻ってビールとラーメンを頂きながら歓談。トップ賞はもちろん後藤さん。船宿から伊勢海老が進呈された。

その後、近くの温泉に浸かってから船宿で2時間ほど仮眠。6時過ぎに下田を後にした。
強風下の長ハリスのさばき方、潮上になった時のタナの取り方や仕掛けの工夫などに課題があったが、そういうことを勉強することが出来ただけでも有意義なOLMであった。

しかし神子元とは相性よくないなぁ・・・。


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