型は悪いが・・・戸田沖マダイ

戸田は今日もいい天気


  1. 日時:99年10月10日(祝)
  2. 場所:戸田沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午後1時00分〜午後6時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

久しぶりの戸田である。思えば今年はボート釣りにも一度も出ていない。釣れなくても漁協の直販所で海産物を物色したり、砂浜で昼寝したり、帰りに温泉に浸かったりと行く事自体が非常に楽しいのが戸田、と私は思っている。
今回は翌日11日の下田のワラサOLMに先駆けて10日に戸田のふじ丸で午後マダイ船に乗った後、そのまま下田入りすることにしていた。

●渋滞・・・
この3連休は天気もよく、中日の10日はどこの船宿も混雑が予想された。が、戸田のふじ丸はたいていすいているし、感じの良い船宿だ。
渋滞を考慮して朝8時前に自宅を出発。夜なら2時間ちょっと、渋滞しても4時間もあれば戸田に到着するだろうと読んでのことだ。

まず東名が厚木ICの先まで渋滞。箱根で渋滞すると逃げ道がないのでこのまま東名沼津まで行くことにする。沼津を降りてだるま屋に向かう途中の1号も込んでいる。途中のマクドナルドで月見バーガーセットを買い込んで運転しながら食事。時間もなくなってきたので伊豆中央道〜修善寺経由で戸田へ。すると込むはずのない、戸田に向かう1本道が渋滞している。おかしい、こんなに多くの車が戸田に向かうはずがない。ようやっと渋滞の先頭がが見えて来た。「虹の郷」への駐車場渋滞だったのだ。

●真夏か???
そうこうして戸田到着は12時少し前。コンビニで軽食を買い込んで港へ。コバルトアローの船着き場の辺りを見回すとふじ丸の兄貴船長の姿が。上甲ですぅ、船はどっちですか?と聞くとこっちの大型船といのこと。船は左舷4名、右舷3名分のキーパーなどがセットされている。みんな昼食に行っているようで、戻ってきたら船長が調整してくれるそうだ。
この時点で非常に暑い。真夏の暑さのようだ。とりあえずTシャツにジーンズでカッパの下を履いておく。

程なく乗船者が戻ってきて、左舷トモをあけてくれたのでそこに入る。配られたコマセはオキアミが1ブロックにアミコマセが1ブロック。オキアミは少ない気がするので近くの釣具店に走りオキアミ1kgを追加購入しておいた。

1時になり快晴、凪の海に乗船者8名で出船となった。
戸田湾を出ると10分ほど南に走ったところで潮周りの後に開始となった。この日の指示ダナは終始40m前後。深くても50mを超えることはなかった。
キャロナック50-330に電動リール。サニービシビッグ80号にテンビンを介してクッションゴムは2mm径1m。ハリス4号7ヒロにマダイ針8号を結んだ。

●マナーくらいは勉強してから乗船してね
1投目は様子見。潮の流れもあるようで、適度にビシからはコマセが出ているようだ。2投目は置き竿でじっくりとアタリを待つ。すると竿先がフワフワし始めた。オマツリしたか?と巻き上げ開始。ハリスを手繰ると右舷側に伸びていったのでオマツリだろう。ほどいている様子なのでそのまま待つ。良型の平ソーダが取り込まれたようだが、オマツリを解いていた人はそのままハリスをハサミで切ってしまった。同時にオマツリがほどけてハリスを回収すると何と針がない。切られてしまったのだ。オマツリで仕掛けを切るのは仕方ないことだが、せめて一声かけてからにするのが最低限のマナーであろう。更に人の獲物を横取りである。ソーダなので別に気には留めなかったが、非常識な釣り人と背中合わせで一日釣りをしなくてはいけないのか、とちょっと憂鬱になる。

ちなみにこの人達、左舷の人とオマツリしてこちらから「オマツリしてる〜?」と叫んでも何の返事もない。しばらくしてやっと船長が「のばして〜」とか「巻いて〜」とか言ってくれるが、こういう人を時々見掛ける。オマツリでイライラしているのか、声出すのが恥ずかしいのかは知らないが、乗合船なのだから、みんなが気持ちよく釣りが出来るようにもう少し考えて欲しいものだ。

気がつくと左舷は潮上。船は西を向いている。きっと風が変わるだろうからそれからがチャンスだ。

●餌取りにソーダ
時折ソーダが掛かる。良型の平ソーダなのでタモ取りするように船長から指示が出る。また餌取りの活性も高いようで、付け餌は1分も持たないような感じ。手返しを早くしてチャンスをうかがった。

ソーダ1尾を上げたころ、右舷ではキロ未満ながらマダイがあがったようだ。アタリはもっとあるような船長のアナウンスもある。

●釣った気がしないマダイゲット
3時過ぎ、餌取り対策で針をマダイの銀針8号にしてみる。またハリスも3号に落としてみる。その直後の投入のこと。竿上げの合図でリールの高速巻を始めた直後に竿先がやや揺れる。ソーダでも掛かったか?とそのまま強引に巻き上げる。ハリスを手繰るとこれがなんと赤い魚。0.5kgのマダイであった。釣った気がしない1枚である。

●作戦成功!
4時頃、風が北よりに変わり、右舷が潮下になった。ちょっと波っ気が気になったのでここで上クッション3.5mm径2mを入れてビシの上下動を押さえてみることにした。
この直後、竿先が揺れて軽く突っ込んだ。そこで竿を立ててみる。大きな引きはないが、時折見せる下への突っ込みはマダイのそれに違いない。引きを楽しんでハリスを手繰って抜き上げる。先ほどより1回り大きいマダイ0.6kgだ。コマセダイで2尾以上釣ったのは春の銭洲の時しかなかったので、もしかしたら今回は数の上では記録更新が出来るかもしれない。これから夕マズメでしかも潮下なのだ。

 2尾目ゲット!

●大ダイの予感も・・・
辺りが暗くなり始めると同時に餌取りがいなくなったようだ。大ダイの回遊に餌取りが恐れをなして逃げたと好意的に解釈し、それに備えてよれたハリスを4号にチェンジする。落とし込んだり、誘い上げたりということもこの餌取り状態なら可能なので積極的に誘っていく。

が、努力むなしく、左舷胴の間で0.5kg級が1尾あがったのみで18時に終了となった。

<釣果>
マダイ 0.5kg、0.6kg 2尾
平ソーダ 0.6kg 2尾

今回は朝ゆっくり出発したせいか、気力体力ともに充実し、攻めのマダイ釣りが出来たような気がする。集中力も終始切れなかったし、行った工夫が釣果に結びついた(と私は思っている)ことは非常に嬉しい。あとは型がよいのが釣れれば申し分なかったのだが・・・。


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