やや渋い、瀬の海ヤリイカ

数は出ませんが・・・


  1. 日時:99年10月9日(土)
  2. 場所:二宮沖(瀬の海)
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

今年もヤリイカのシーズンがやってきた。昨年は各地でヤリイカは今一つであったので、今年はどうかな?と気にはなっていたが、初島沖や城ケ島沖で8月末くらいから模様が出始めていて、9月の末にもなるとスルメも少なくなり本格化の様相を示してきた。

●平塚のイカ船は穴場
ただし、イカ釣りは混雑しては釣りにならない。深いのでオマツリ多発。さらに割り当ても減るし、基本は平日に釣行するのが懸命だ。が、すいている船宿があればその限りではない。
イカで有名な小田原や長井の船宿は連休初日ということもありかなりの混雑が予想された。が、平塚の庄治郎丸がヤリイカ乗合を出しているということを気に掛けている人は少ない。昨年の一時ヤリイカ乗合を出してはいたが、たいていすいていたという記憶があったこともあり、9日はここからヤリイカ乗合にすることにした。

●やはりすいている
当日は4時に出発。途中、投入器を忘れたことに気づき慌てて戻ってロス15分。そんな感じで船宿到着は5時。カツオの船などは既に10名程度の乗船者が記入されているが、ヤリイカはまだ4隅が埋まっているだけ。釣りやすい右舷のトモ2番目を確保した。受付を済ませたあとは車中で仮眠。定刻の6時半に船は河岸払い。乗船人数は12名とすいており、読みはあたった。

やや北風が強く肌寒い。沖に行くにつれて海も悪くなってくる。。
船は西に30分ほど走り、二宮沖の通称「瀬の海」で群れを探し始める。しばらくしてギヤがバックに入ったところで開始の合図となった。

電動リールに195センチのヤリイカ竿。幹糸4号、ハリス2.5号の7本角。枝間は120センチ。ハリスは10センチ前後と短め。角はカラフル角の各色を配置した。錘は120号である。

●サバの歓迎に・・・
と、中層でいきなり仕掛けが止まる。サバだ。強引に巻き上げるとなんと痩せた中サバの4点掛け。皆お帰り願った。

次の投入ではサバに捕まらず、100m程で着底。底は泥のようで刺さった錘がなかなか抜けない。特にタナの指示はないので底から10m程度をしゃくってみる。1流し目はアタリなく潮周りになった。
長井などの船と違って、この庄治郎丸の船長は流しが長い。釣れているでもない、のにだ。しゃくれどしゃくれどイカからのシグナルはなく時間はあっという間に9時を回ってしまった。どうも左舷側では時々ヤリイカの顔が出ているようだが、右舷はさっぱり。また悪い日にあたってしまったのだろうか?

●やっとヤリに再会
9時半頃、やや深めの140mダチに移動した時に待望のヤリイカからのシグナル。慎重に巻き上げを開始する。中速程度で巻き上げる。生態反応はある。水色の角に胴長20センチ程度のヤリイカ。半年ぶりの再会である。

立てつづけにもう1ハイ。「調子いいね」とトモのおじさん。いずれも底から1m程度のタナで乗ってきた。

この後、トモ寄りでは潮周りのたびにポツポツとヤリイカは乗るが、全体に今一つ。日差しが強く上着を脱いでTシャツ姿でないと暑いほどだ。

僚船を見てみると小田原の船などは40人以上乗せている船もある。ここのところ小田原の船は成績がよかったのであるが、あの乗船人数ではそうそう釣りになるものではないだろう。すいているのはこの船くらいである。

●サバ・・・でなくてスルメ
今度は90m付近で仕掛けが止まる。ああ、サバだとキーパーに竿を掛けて強引に巻き上げる。と、これは何と大型のスルメイカ。ラッキーである。次に仕掛けをいれると水深は100mないくらいのところだった。このようにこの日はスルメもかなり下のタナにいたようで、スルメもかなりの数あがっていた。

●新種の角にもヤリが
乗りがよくないことと、幹糸がよれてきたのでここで仕掛けを交換する。ヨーヅリから新発売のカクテル角である。表面にデコボコがなく、カラフル角と同じような色のグラデーションである。これを5本と上から3つめに赤帽虹の浮きスッテをいれてみた。
すると着底後、すぐに乗りがある。ゆっくり巻き上げて追い乗りを狙う。やや重くなったような気がしたので巻き上げ開始。かなりの重量感。きっと一荷以上に違いない。ドラグの調整をこまめにやりながらやっと水面まで巻き上げる。これは赤帽虹にスルメ、下のブルー角にヤリ。仕掛け交換効果なのかイカが見慣れない角せいなのかいきなり一荷釣りだ。

●超チビヤリも
微かなアタリを竿先に感じた。が、イカからのシグナルは伝わってこない。そのまま竿上げ合図となりキーパーに置いて電動最高速巻き上げ。仕掛けを回収するとなんと足をいれても10センチ程度の超チビヤリやブルーの角についている。自分の体と同じくらいの大きさの角を攻撃してくるとは・・・。

 こんな小さいヤリイカも

●トモは潮先だけども・・・
終盤はややだれ気味。それでもある流しの時などは左舷トモで3点掛けがあったようだ。みんなに行き渡らないところをみると群れが小さいのだろう。
「船は後ろに流れているんだからね。トモはもっとがんばらないと」と船長が檄を飛ばす。ということは、反応にぶつけているのではなくて、イカの群れがいそうなところに船を流しているということだとこの時確信した。もう少し細めに群れを探してくれれば釣れるんではないかと思うんだが・・・。

●終盤は乗りも良くなる
でも、その直後、仕掛け抜きをして着底後にアタリ。これは胴長23センチの当日最大型。最近の傾向として、終盤に乗りがよくなることがあるようなので期待していると、どうやらあちこちで単発ではあるがイカが乗り始めたようだ。私もポツポツとイカを追加していくが、巻き上げ途中でのバレも多く、数はなかなか伸びない。

私の隣りのおじさんはイカ釣りは初めてのようで、終始手前マツリをほどいて最後には戦意喪失して竿をしまってしまい、この時合いに見物に回ってしまっていた。この人は長い流しの間、一度も仕掛け抜きをしないので、徐々に仕掛けが置いていかれてしまい、たびたび私の仕掛けとオマツリしていた。まあ、仕方ないだろう。

結局このまま2時に終了となった。
<釣果>
ヤリイカ 胴長 10〜23センチ 7尾
スルメ  胴長 23〜27センチ 3尾

イカの釣果としては非常に不本意ではあるが、まだシーズン序盤の休日ということを考えるとこんなものか、という気もする。

次回は10月末のい組のOLMでヤリイカに挑戦だ。


釣行記集へ