ルアー開眼、相模湾ボート釣り

4人分の成果


  1. 日時:99年10月2日(土)
  2. 場所:平塚〜茅ヶ崎沖
  3. 参加メンバー:上甲、ベルデ伊藤、小玉キャプテン、嘉納、しんさん
  4. 時間:午前8時00分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:若潮


釣行記

今回は小玉キャプテンのエコー号に乗せてもらった。前回に引き続き今回も晴天に恵まれ、なかなか楽しい一日を過ごすことが出来た。
ベルデさんを6時に迎えに行き、途中、小玉さんと合流して7時半過ぎにマリーナに到着。今回のメンバーは他にMLの嘉納さんとShinさんである。はじめまして(っていう感じはしないんですが)と挨拶してさっそく船に荷物を積み込む。その後、桟橋でボートが運ばれてくるのを待ち、8時過ぎに出船した。

●今日はルアー!
一路、相模川を下り相模湾へ。今日の狙いの一つは太刀魚。ただの餌釣りじゃ面白くないので今回はジギングで挑戦の予定で、40〜60gのジグを3つほど買い込んでおいた。自慢ではないが、産まれてこのかたルアーで魚を釣ったことがないのだ。中学生まではブラックバスやニジマスを追いかけて近くの湖や沼に通ったが、一度も針を掛けたことすらない。今日はこの殻を破ってやるのだ。

相模川河口沖には10隻くらいの船団が出来ている。シャクリの動作からして太刀魚狙いの船のようだ。この船団に交じってアンカーを降ろしてから開始となった。

ジギングと言っても専用の竿やリールを使うわけではなく、竿はウイリーシャクリ用の1.8mの30号負荷、リールはスミイカやキス釣りに使うベイトリール。先糸に6号のフロロカーボンを1ヒロ連結した。

●ジギング開始
まずは青のジグをつけて投入する。小玉さんによれば、反応は底から5〜6mのところにあるらしい。が、カッタクリと同じできっと底から追いかけてくることもあるだろうから、底から水面までジギングすることにした。

テレビの釣り番組を見たりや本を読んだりしてジギングのイメージトレーニングは出来ていたつもりだったが、実際やってみるとこれが結構難しい。「ファーストリトリーブで!」と小玉さん。間にシャクリ(ジャーク)を入れるとリールのハンドルの回し方がぎこちなくなって、なかなか思うようにいかない。

●最初はスレ・・・
隣りではルアーは得意の嘉納さんが掛けたようだ。まずまずの方の太刀魚。すると私にもアタリ。グングンと引きを見せてたのは腹にスレで掛かった太刀魚であった。

いきなりふっと竿先が軽くなる。上げてみると先糸が毛羽立った感じで切れてルアーがない。きっと太刀魚にやられたのだろう。だんだんタイミングがあってきたのかもしれない。

が、この後も嘉納さんには太刀魚がよく掛かるが、私の竿は沈黙。ぎこちない動作でジギングを繰り返すのみ。嘉納さんは白のジグを使ってあたっているようだ。ならば、ということでピンクのジグにルアーをチェンジしてみる。

●初ヒット!
ある時、ふとよそ見をして考え事をしながらジギングしてしまったのだが、この時は不思議なくらい身体から力が抜けてスムーズにリールを巻いていた。と、ググンというアタリ。そのまま反射的に合わせて巻き上げる。途中、食い上げたのか竿先が戻ったが、魚はついている様子。今度は口にフッキングした太刀魚をゲット。指4本サイズと良型だ。

そうか、この感じだな、と割と力を抜いた感じでリールを巻き、リーリングの反動をあえて手首で吸収せずに竿先にそのまま伝える。これが「トゥイッチング」効果になってルアーに伝わっていたのかもしれない。すると次の投入でも5m程誘ったところでアタリ。無事ゲット。次は水面で抜き上げの際にバラシ。反動でルアーが跳ね上がってヒヤリとする。次の投入でもアタッてゲット。こんな状態がしばらく続き一人入れ食いを楽しむ。底から10m以上を探ってもあたらないので、底から10mまでを重点的に攻めたのも良かったのかもしれない。
 今回のアタリルアー

また、ジグを落とし込んでいる途中で落下速度が落ちる時がたびたびあった。いわゆるルアーのフォーリングのアタリであるが、これでアワセて針を掛けることは出来なかった。まだまだ修行が必要なようだ。気が付くとジグは太刀魚の攻撃のせいでかなりの傷がついていた。

●ルアーは好調の様子
周りの乗合船でも太刀魚は上がっているが、ルアーほどあたることはないようで船長がマイクでぼやいていたほどだったそうだ。私は釣りに夢中で全く耳に入らなかったのだが・・・。

こんな状態も9時を過ぎて風が南寄りに変わると一段落し、アタリが遠のいた。船団もばらけてきた。ここでビールを片手に休憩。ずっとしゃくりっぱなしだった身体にはビールが旨い。みんなも手を休めて宴会である。

●新種のアジ???
ひとしきり休憩した後、ベルデさんが出していたサビキの竿がしなる。サバは先ほどからポツポツあがっていたので、またサバか?と思われたが様子が違う。上がってきたのは25センチ程度のアジのような魚。初めて見る魚体だ。後で調べたところこれは「オニアジ」という魚であることが判明した。

私のジグの竿にも久しぶりのアタリ。これはそのオニアジのスレ。ベルデさんがまたオニアジを上げる。ここで私もウイリーシャクリに仕掛けを変更することにした。ウイリーはハリス2号3本針を使用した。

底付近でしゃくると早速アタリがあってオニアジとサバの一荷。しかしこの後はコマセが効いたせいか、中サバが水面から海底までを占領し始めた。どこを攻めてもサバばかりなので、再び釣りを中断し、先ほど釣れたオニアジを小玉さんがさばいてくれて刺身で味わうことに。脂が乗っていてなかなか美味であった。このへんでワインも空いてだいぶ酔いが回ってきた。
 オニアジ。結構美味。


●ナブラに向かってキャスト!
沖に鳥山が立ち始めた。だんだんと船に近づいてきて、ナブラが出来ているのが確認出来た。シイラかもしれないということでナブラにジグを投げてみる。着水後、5秒数えてからリーリング。するとナブラをジグが越える辺りでヒット。が、これはすぐにバラシ。再投入すると同じようなアタリ。今度はフックしたようだが、あまり引きは強くない。思った通りこれはサバであった。ナブラはサバによるものだったようでがっかりであった。

日も高くなって気温も上がってきたところで、曳き釣りにチャレンジ。トモから2つの曳き釣り仕掛けを流し、免許を取得したばかりのベルデさんの繰船でしばしやってみることに。私はバウ側の甲板に寝っころがって昼寝。うとうとしているとエンジン音が落ちた。なにやら嘉納さんが糸を手繰っている。潜行板の動きに変化があったそうだ。上がってきたのは60センチ程度のちょっと小振りのシイラであった。

このまま曳き釣りをしながら烏帽子岩付近までクルージング。その後は小玉キャプテンに繰船が交代し、ウイリーシャクリをやることに。

烏帽子岩周りの数カ所でやってみるが、掛かるのはベラやネンブツダイと苦戦。そうこうしているうちに南西風が吹き始め、だいぶ海が悪くなってきた。

このままやっても釣れないのが相模湾。12時過ぎに潔く諦めて帰港準備に入った。と、最後に上げた竿にはなんとシロギスが。下針のオキアミに食ってきた。
 チヌ針に食ってきたキス

<釣果>
太刀魚 70〜95センチ 7〜8尾
オニアジ 25センチ 2尾
シロギス 20センチ1尾

帰港後、船を洗って後かたづけし、魚はみんなで分け合って帰路についた。

やっぱりいろいろ好きな釣りが出来るボートの釣りは楽しい。そんな機会を与えてくれた小玉さんに再度感謝の意をここで表したいと思う。ありがとうございました。


釣行記集へ