カツオ釣りは博打?相模湾カツオ

お土産にはなりました


  1. 日時:99年9月18日(土)
  2. 場所:相模湾西沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前6時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

シケだったり車の商談があったりして、なかなか釣りに行くことが出来ない日々が続いた。前回釣行日から10日以上も日が経っている。これでは禁断症状が出ても仕方ない状況である。が、例年に比べて台風が来ないせいか、ワラサなど秋の釣りものになかなかチェンジしないのが今日この頃の海の状況。相模湾では未だカツオが好調。ヤリイカなどの模様も出始めたようだが、型がよくなってきたという情報もあり先日に続いてカツオのカッタクリにチャレンジしてみることにした。

前日のまでの釣果は好調そのもの。クーラー満タンで早上がりの船も多いようだ。当日持参するクーラーも50Lにするか35Lするか迷ったが、50L満タンにしたところで処理しきれないし、ということで35Lを持参。目標は3kg級を4〜5本であった。

●カツオは銀行レース???
今回は久しぶりに平塚・庄三郎丸に出向いた。4時半前に船宿についてご無沙汰の挨拶を受付の社長と交わす。聞けばカツオは「銀行レース」つまり釣果が堅いそうだ。ただ、昨年の大型カツオ釣りの時に船長がナブラを見つけるには相当の腕も必要と考えていたので、出来れば昨年の10号船の田中船長かベテランで実績のある12か17号船に乗ろうと思っていた。
この日はカツオは5隻出しの予定。先に出る10、12号船は既にトモは埋まっているが7号船のトモは空いていた。「せっかくだからトモにしなよ」という社長の勧めもあったのでこの7号船の右舷トモに陣取った。果たしてこれが吉と出るか凶と出るか・・・。

今回はカッタクリ一筋の予定なので竿とリールは持ち込まない。手釣り道具にテンビン、ステン缶50号、ハリスは14号としバケは1本とした。良型カツオが回遊した場合、12号でも切られることがあることに配慮してのことだ。

定刻6時に18人の釣り人を乗せて船。港前は凪で北風曇り。青物にはなかなかの条件かと思われる。相模川河口を出ると船は南西に進路をとり進んでいく。
途中何度か船をスローにして海面の様子を見たこともあったが、開始の合図が出たのは40分程走った後であった。

出船前の様子

岸寄りでは少し濁りも感じられた潮は沖では完全な澄み潮。なのでバケはハモ皮と赤フラッシャーの大き目の奴を選択した。

●まずはサバ・・・
指示ダナは15mより上。道糸がやや斜めに入るのでこれを見越して20mほど糸を出してみる。と、周りでは小サバが上がり出す。私も仕掛けに違和感。25センチくらいの痩せた小サバ。これをリリースしたところで移動の合図が出た。

しばらく走ると今度はカツオの跳ねているナブラを発見。ナブラの近くに船を止めたところで開始。タナは10m前後で構わないとのこと。また早く手繰るように指示もでる。だんだんとナブラが船に近づいて来る。かったくる手もだんだんと力が入ってくる。が、この群は食い気はないようでなんどかナブラの周りに船を回してカツオはあがらなかった。

●なかなか型見れないカツオ
また船は群を探して西へ。途中ナブラを数回発見し仕掛けを落とすがどの群も食い気なく空振り。こんな状態が10時40分まで続いた。1〜2回良いナブラにあたって入れ食いになればそれでクーラー満タンになるというパターンも多いので時間的にはまだまだ諦めるには早い。

●やっと顔だし
今度の場所はナブラはたっていないが、鳥が数羽ほどあたりを飛んでいる。しばしの空振りの後、隣りの人が「食った!」と叫んで糸を手繰り始めた。取り込みにやや苦労していたが1kg級の本カツオだ。やっと船中1本目。続いて左舷でも上がった様子。やっと群れにあたったか?と私の手繰りにも気合が入る。15mまで落としてどんどんかったくると5m付近でガツッというアタリ。そのまま一気に手繰り上げて抜き上げたのは1kgにやや欠ける程度の本カツオ。やっとボウズ脱出。回りでもポツポツとカツオは上がるが入れ食いにはほど遠い。しかし海中を覗くとイワシの鱗はキラキラと流れているのが見える。カツオに追われたイワシがいるなら、カツオはいるはず。
次のカツオはテンビンが向こう見えて来たくらいの浅場で当たった。やはり早い手繰りの人によくアタるようだが、海面でバラす人も多い。慣れないとどうしても海面で魚が遊んでしまい、口が切れてばれるようだ。そういう私も3尾目は海面でバレ。海面にカツオの頭が出た瞬間に首を振られてバケがはずれてしまった。

●群待ち伏せ作戦
まずまず調子がよかったのもここまで。この後は忘れたころにどっかでカツオが上がる程度になった。どの船も不調なのか船長はこの場所でカツオの群れを待ち伏せる作戦に出たようで以後終了まで潮周りをすることはなかった。

移動の休憩がないので自分のペースで適当に休むことになる。暑さはだいぶ和らいでいるが、しばらくカッタクリ続けたので冷たいビールを一気に飲み干す。

しばらく休んで投入するといきなりカツオがあたったりするから面白い。イカのように見慣れていない仕掛だとよく食うのだろうか?

●冷凍イワシでも釣れる
隣りの2人組はバケに冷凍のイワシを付けての待ち釣りをしている。これが結構アタルようで数回の餌取りの後にカツオが針に掛かる。が、残念ながら水面でバレ。これを2回繰り返した後にやっと1尾をゲットし「やっとボウズ脱出だ」と笑顔。そう、まだ型を見ていない人も数名いるようだ。

昼頃に5尾目をゲット。皆1kg級なので家で食べる分のお土産には十分な量になった。50Lなど持ってこなくて良かった。

●メジも
ミヨシのルアーマンが何かを掛けた。割と長い時間やり取りしてゲットしたのは2kg級のメジ。この人はあと1尾のカツオも追加していた。

1時過ぎ、助手の人が成績を聞いて回っている。「他の船もだめなんですか?」「そうみたいだねえ」とのこと。ちなみにこの時点で左舷ミヨシが5尾で私と並んでトップなんだそうだ。「あと1時間、がんばって。7mくらいの浅めのタナでハモ皮がいいよ」とのことだった。

が、この後は胴の間で2尾のカツオがあがったが、私の方はバケをチェンジしたりいろいろやってみたが当たらず、14時に終了となった。

<釣果>
本カツオ 1〜1.3kg 5尾

●船により成績はばらつく
次の日の日曜日は今まで通りの成績が出たようで、どうやら好調の間の不調の日にあたってしまったようだ。それでも6隻出船したうち4隻ではそこそこ釣れたらしい。船(船長)選びは結構重要ということを思い知った今回でもあった。

釣ったカツオを家でさばいてみると、腹には大量のコマセが入っていた。イワシなどを追っているのではなくてどうやらカツオはコマセについていたようだ。ウイリーや夜光パイプなどを試してみたら面白かったのではないか、と反省。翌日のでいとう丸のHomepageにも「コマセについたカツオはウイリーが有効」という記述もあった。いかにやる気を最後まで持続させ工夫を続けられるかがこのような体力を使う釣りの課題であろう。


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