2度目のボウズ、銭洲泳がせカンパチ

私の獲物ではないんですが・・・


  1. 日時:99年9月4日(土)
  2. 場所:銭洲
  3. 参加メンバー:上甲、新さん、ベルデ伊藤
  4. 時間:午前7時00分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:長潮


釣行記

私の夏休みももう佳境。最後の釣行は銭洲ライト泳がせのカンパチとなった。
31日の銭洲釣行で残った仕掛に24号ハリスの分を追加してのぞむ。一応、コマセ五目用のタックルと仕掛も持参する。今回同行の新さんの話によれば、一日中カンパチ狙いとのこと。

●おおお、車が・・・
ベルデさんを11時半に拾って東名と飛ばして沼津へ。そしていつものだるま屋で新さんと合流。ここでアクシデント発生。だるま屋の駐車場がいっぱいだったため車を路上に止めておいたのだが、後ろから追突されてしまったのだ。買い物の最中に急ブレーキの後の衝突音を聞いて外に飛び出す。すると前がつぶれた車が私の車の後ろに・・・。
一見大したことのなさそうな車の傷であったが、よく見るとバンパー部分がへこんでいる感じ。トランクを開けると2度と閉まらない状態になっていた。
この場は警察を呼んで事故処理。30分ほどで事故調書はとり終わり、相手と住所・名前・電話を交換してこの場は解散した。閉まらないトランクは紐でしばって、土肥に向かった。
幸先悪い。えてしてこのようなケチがついた時は釣果に恵まれないものだが・・・。

土肥には集合時間ギリギリの3時に到着。車を止めたところで助手の小堀さんと兄ぃ船長が現われた。氷を積んで船着き場に移動。荷物を降ろして後、またトランクを紐でしばらなくてはならない。「おお、大変だなあ」と船長が寄ってくる。

●出船前準備も慣れたもんだ
今回は乗船者は15名と満船。右舷ミヨシ張り出しに新さん、隣りが私、ベルデさんという順番に並ぶ。荷物を置いてキーパーと竿をセット。3名で協力しあったせいか、かなり余裕で準備完了。3時半になりモヤイが解かれたのでキャビンに入って就寝。今日は沖はそこそこシケているという話。1時間して目が覚めた時はちょっと船がバタバタしているかな、という程度。結局そんな感じで6時45分に銭洲に到着。熊野灘が流れる中を外に出る。
と、外はあいにくの雨模様。大した降りではないが、念のため薄手のカッパを取り出して釣り座に向かう。

「カンパチやるよ。ムロ取る準備して」と船長のアナウンス。ライトタックルの準備をして、それから手釣り道具を準備する。ビシはサビービシFL80号。これにグルクン用と思われる。太くて短いサビキをクッションを介して接続する。新さんが下錘2.5号をくれたのでそれも装着する。
ライトはオモリ150号、捨て糸10号10センチ。先糸50号1ヒロはスリーブ止めでサルカンと接続。ハリ
ス30号2mにゴリラ3/0を使用した。

●まずはムロ獲り
7時になり開始の合図でサビキを投入。投入前から海面にコマセを撒いていたところ、海面にはムロアジやイズスミが群れているのが確認できた。が、如何せんムロアジが大きい。いわゆるオオムロばかり釣れる。

皆チビムロ取りに苦戦している様子。が、いち早くチビムロを釣ってライトを入れた人の竿が突っ込む。キーパーに掛けたままゴリゴリ巻いて上がってきたのは結果的に本日1番の大型となった9kg見当のカンパチ。おお、いるぞ、カンパチ。でもチビムロ釣れないなあ。

ただ、あまりカンパチの反応はよくないのか「ここでムロ使うのはもったいねえなあ、ちょっと大き目のムロくらいだったら入れてもいいよ」と船長。この言葉を聞いてムロ釣りに専念することにした。

●ムロ獲り苦戦
ムロ取り苦戦を見てか、船長はネープルスよりやや沖合いに移動。この移動が曲者で、北のやや強い風とそれに伴うウネリで時々すごい上下差で揺れる。その度に波をかぶる。上はカッパを着ているが下は短パン。パンツまで濡れてしまった。

この沖の場所はやや深めのタナでチビムロがそこそこ取れる。ここで私のライト開始。底は40〜50mくらいの様子。着底したらゆっくりとタナをあげ、ムロが一番暴れるところをタナとするのがセオリー。だいたい底から3〜5m前後で暴れる様子が伝わってくる。おお、食うぞ、食うぞ、と期待するがなかなか竿先が突っ込むことはない。チビといっても本当にチビサイズというのはほとんどいなくて、チビを1回り2回り大きくした奴がほとんど。食いが悪いのはそのせいかもしれない。

身餌やイカ餌でやっている人にはツンブリが掛かるようだ。だか今日の狙いはカンパチ。泳がせに専念する。

●竿先突っ込む・・・根掛かり
と、私の竿先がガクガクと揺れる。おおっ!と竿を構える。すると竿がグーンと突っ込む。が、これは根掛かり。結構がっちり掛かってしまった様子で、潮も結構速いのでそのまま竿先を海面に向けて捨て糸が切れるのを待たざるを得なかった。これがいけなかったようでリールがややバッククラッシュ。錘が外れたと思ったら今度は針が掛かったようでもう一度同じ作業。先糸とサルカンのみ回収する。
リールの点検をすると、どうも道糸がスプールの歯車の方に巻き込まれてしまった様子。なんとかはずそうと助手の小堀さんのヘルプを得てがんばるが復旧しそうにない。
見かねた新さんが予備のレバードラグ4000を貸してくれるとのこと。お言葉に甘えて竿にセットさせて頂く。

そんな中、潮回り後の投入。ハリスが手前マツリして投入が遅れていると、ベルデさんの竿先が突っ込んだ。「ヒット〜」と船長続いて「その隣り、遅いよ!」とお叱りを受ける。うう、なんてこったい。

●ベルデさんヒット!
ベルデさんは竿を30度くらいに立てて必死にリールを巻いている。私の竿をあげて見物。「あと何m?」の問いに「・・・わ、わからない」とベルデさん。相当必死でリールを巻いているようだ。程なく先糸が見えてきて取り込み開始。無事小堀さんのタモに収まったのはやや小ぶりながらカンパチ。ベルデさんの初物だけにみんなから祝福を受けている。

左舷は割と好調なようで一人、また一人とボウズを脱出していく。最近はこれで最後に取り残されるパターンが多いだけに「ああ、また今日もか・・・」と落胆していくのが分かる。

●アタリあるも・・・
潮回り後はなるべく早く落とす、こまめにタナを探る。いろいろやってみる。と、竿先にクンクンという前アタリなのか根なのかよく分からない動き。軽く竿先をあおるとその動きは止まった。「今のは魚だよ、あれで食わせなくちゃ〜」と船長。どうも根に触る感触と前アタリの感触の違いが掴めない。もっと経験が必要だ。

ハリスを24号に落としてみたりもするが、ムロは暴れるだけ。こうなるとどうしていいのやらで頭はパニックである。

●新さんもゲット!
あっという間に時間は過ぎて12時頃。実は新さんも何度かスッポ抜けをやらかしてボウズだったのだ。が、ここでやっとヒット。慣れた手つきで上がったのは3kg級のカンパチ。これで右舷はボウズ2名、左舷は1名となった。

この日は潮のせいか結構オマツリが発生した。1本針なのでオマツリはほどけるが、ハリスは撚れてしまう。この日は予備のハリスに余裕がなく、そんなハリスも簡単には交換することを躊躇してしまった。思えばこれも敗因だっただろう。

むなしく定時の13時を迎え、終了。島影でウネリを避けつつ片づけて傷心の私はさみしくベッドに潜り込むのであった。
そんな様子を見てか、新さんが釣ったカンパチをくれるという。いえいえ、と遠慮しているとそのかわりムロもみんな持って行ってね、とのこと。では、とありがたく頂戴する。

 この日の成果ムロアジだけ。でも旨いよ。

やや波の高い中を帰りもちょっとバタバタしながら船は走る。16時過ぎに帰港。なにやらベルデさんはムロや氷を捨てたことで船長にお目玉を食らっている。
それでも帰り際に神子元ワラサの割引券を頂いて帰途についた。


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