不発、剣崎沖泳がせカンパチ

船長ヒット中


  1. 日時:99年9月3日(金)
  2. 場所:剣崎沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前7時30分〜午後3時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

●おお、東京湾でも泳がせ!
夏休み青物チャレンジの第3段。剣崎沖の泳がせカンパチである。
八景の野毛屋が「泳がせカンパチ3日から出船」と新聞やつりnetに掲載しているのに目をつけ、さっそく電話してみる。餌のアジを釣ってから久里浜や剣崎沖に行くそうで、ハリス12号、針はヒラマサ針の13号、錘80号でテンビン仕掛だそうだ。試し釣りをした時には3kg級のカンパチやワラサが食ったそうで、期待は高まる。前夜に10〜14号のハリスを1つずつ作っておいて、床についた。

●黒川船長自ら舵をとる
当日は6時過ぎに船宿に到着。既に数名のお客さんがいて、カンパチの船は4隅は埋まっていた。そこで右舷トモ2番目に席を取った。船はいつもはハナダイシャクリに使用している黒川勇治船長の船だ。勇治船長自ら舵を取るとはなかなか気合が入っているのかもしれない。

7時を過ぎたので船着き場に移動。乗船して準備開始。他の人の竿をみるとワンピースあり、ワラサ竿ありといろんな竿が並んでいる。アジを釣ってから釣り場に行くということを知らなかった人も何人かいたようで、カンパチの竿しか持っていないのにどうしよう、と言っていた。

●餌が釣れない・・・
船中9人、右舷5名、左舷4名で7時半に出船。まずは港前航程5分程度の沖でアジ釣り。「ありゃ、仕立船がいるよ〜。ここのアジはデリケートだからなあ」と船長。どうやらアジのポイントには先着の船がいるようで、きっとポイントが狭いのだろう。私はウイリーシャクリで狙ってみるが、アジのアタリはなかなか訪れない。この場所で30分ほど粘るがアジは船中1〜2尾しか上がらず、船は大きく東京湾を横断して富津沖の小アジのポイントへ。
ここでもアジの食いは渋く、20分ほど粘ってやっと3尾程度。アジ用の竿を持っていない人はビシを船で購入してカンパチ用の竿でアジ釣り。これではアタリが取れないととなりの人などは道糸を手で持ち始める始末であった。

●アジを求めて富津まで異動
またも船は大きく移動。今度は岸よりの10mダチ。既に数隻の僚船が釣り始めていて、サビキに鈴なりにアジが掛かっているのが見える。この場所なら期待出来るか、と思ったがこの場所もアタリが遠い。20m前のかみやの船ではアジが鈴なりだというのに。
10分ほどしゃくり続けるとやっとアジ独特のクククというアタリ。これは一荷半。しばらくして一荷。なんとか船長が課したノルマ5尾は達成したが、アジが釣れているのはトモの方だけのようでミヨシの方はまだ0だったりしている。

この場所で1時間ほど粘り、ミヨシの方でも2〜3尾と船長がだいぶアジを釣ったとのことで9時40分にやっと本命カンパチの釣り場の剣崎沖へ移動となった。船は凪ぎの海を飛ばして10時20分に剣崎のおそらく一番沖の根に到着した。

●タナ固定の置き竿泳がせ
「タナはずっと18m、それより落とすと根掛かりするよ」と船長。イケスにいれておいたアジを1つすくってきて、これを背掛け(船長指示)にして投入。18mにタナをキープしそのまま持ち竿で待ってみる。が、タナは固定なんだから持っている必要はないとして置き竿にする。

実は、今日もってきたフリーラークであるが、竿に取り付けるアタッチ部分のネジが一つ取れており竿の固定がままならない状態。車に積み込む時にチェックしていれば良かったのだが・・・。なので竿とこのアタッチはロッドベルトでグルグル巻きにして固定。これが竿上げするとずれたりするのでなかなか苦労するのだ。

●連続ヒット!
開始から20分ほど経った時、まず左舷ミヨシの人にアタリ。が、なかなか食い込まないようで船長もやきもきしている。時間にして30秒くらい待っても竿が突っ込まない。離しちゃったかなあ、と話していると突然竿先が突っ込んだ。
「絶対無理すんなあ、糸出してゆっくりやれ〜」と船長も興奮気味。その直後、左舷胴の間の人の竿先も突っ込む。「よっしゃーこっちも食ったぁ、やったぜ〜」といつもの冷静な船長はどっかに行ってしまったような興奮状態。やはり青物は人を壊してしまうのであろうか?

ハリス12号なんでそんなに糸出さなくても、というほど大事にやりとりして両者とも無事カンパチをゲット。両者とも4kg級と良型だ。

●序盤は好調!
それから10分もしないうちに左舷ミヨシの釣り人の竿がまたも曲がる。さっきはどうしてよいか分からない様子だったが、今度は落ち着いて糸を出したりしている。が、どうやら糸を出し過ぎて私の竿と隣りの竿にオマツリした様子。糸を出してあげてバラシを防いでこれも無事タモ取り。これも4kg級カンパチ。船長は満面の笑み。実に嬉しそうだ。

しかし好調だったのもここまでで、この後は潮が止まってアタリが途絶えてしまった。

●後半は沈黙するも船長にはアタリ
1時頃、後ろの船でワラサがあがった様子。これでみんな目が覚めるが、続くアタリはない。と、1時半頃、左のミヨシ2番に出していた船長の竿が曲がる。柔らかめのショートロッドが大きく曲がっている。船長は余裕でやりとりを楽しんでいる様子だ。しばしのやりとりの後、上がってきたのはこれまた4kg級のカンパチ。これで船中4本目。

さあ、これから、と思ったが、この後は全くアタリなし。結局15時に終了となった。

残念ながら私はボウズに終わったが、船中10名で4本、正味4時間半の釣りなのだからまずまずの釣果ではないかと思う。もし、このまま好調が続くようならリベンジし、次回は自分の竿を曲げるようにがんばろうと思う。


釣行記集へ