敢えなく玉砕、亀城根ワラサ
亀城根のワラサ船団
- 日時:99年8月30日(月)
- 場所:佐島沖(亀城根)
- 参加メンバー:上甲
- 時間:午前6時00分〜午後12時00分頃
- 潮時:中潮
釣行記 なんと相模湾の亀城根でワラサが釣れだした。10年ぶりとのことである。
本当は夏休みのこの8月29日は下田の龍正丸から御蔵島か銭洲に行くはずであった。ところが、お客さんにキキャンセルがあったそうで30日にまわれないかという電話がかかってきた。仕方ないので30日に御蔵島行きは変更。29日はどうしようかと釣果情報をチェック。すると葉山のマダイ船をだしている船が28日に亀城根でワラサを狙ってなかなかの釣果だった様子。ここで葉山・あぶずる港の愛正丸が29日からワラサ船を出すことがHomapegeに掲示してあるのを発見。去年の秋にもこの船宿から泳がせワラサ・カンパチで出船してまずまずの釣果だったこともあり、愛正丸から出ることにした。
この前に葉山の勇太郎丸に電話して仕掛けなどの問い合わせをしておいたのでタックルは確認済み。剣崎のワラサのもので構わないそうだ。念のため、コマセに使うオキアミブロックと付け餌を事前に購入しておいた。
●ミヨシ確保!
当日は午前4時に船宿に到着。まだ駐車場は空いていない。船宿にも一番のりだったようだ。受付を済ませて座席を確保しに行く。亀城根の70mダチは初めてなので潮などは全く分からない。が、ワラサと言えばミヨシの釣果が良いことが多いという記憶があり、右舷ミヨシに席を確保した。思えばこれが誤りだった・・・。結局両弦5名ずつの計10名が乗船し6時に出船となった。船は南西方向に進路をとり、10分も進むと沖合いに船団が見えてきた。あそこが亀城根70mダチと言われる場所のようだ。
船団に交じって潮を登った後に開始となった。タナの指示は底からハリス分プラス2m程度とのこと。タナは探った方が良いそうだ。ハリス8号4ヒロにヒラマサ12号。クッションは3mm径1mにサニービシLサイズのテンビン仕掛と一般的なワラサ仕掛に竿は80−270の遠征五目に使用しているもの。70mダチを考えて電動リールを使用した。
●いきなりお隣さんにヒット!
開始から5分程度だったであろうか、私の隣りのおじさんにアタリ。そのまま竿が突っ込む。必死に竿を支えてポンピングしている。結構型は良さそうな感じだ。70mも水深があるせいか結構時間がかかって上がってきたのはまずまずのワラサ。最後はオマツリしながらも船長のアシストで無事タモ取りされた。検量の結果4kgをオーバーしているそうだ。この後も流し換えの度にぽつりぽつりとワラサがアタリ始める。えてしてこういう時は近くの僚船もあたっている時が多い。なので、積極的にコマセを振るよりは僚船で竿が曲がり始めたところでコマセを振るように心がけた。
また、餌のオキアミはかじられることなく上がってくることから餌取りはいない模様。そのせいか蛍光玉を装着した仕掛けによくあたっているようだ。
●続々とボウズ脱出
1人、また1人とボウズを脱出していく。左舷の胴の間の人などは2回掛けながらも2回ともハリス切れと道糸切れのバラシだったようだ。
1流しは約15分。どうやらその流し始めにポツリ、流し終わりにポツポツとあたっている様子だ。これならば完全なコマセ温存置き竿釣法が良いと思い、ここで竿をキャロナックの50−330にチェンジする。また仕掛けも6号6ヒロ、マダイ9号まで落としてみる。●潮下のはずだが・・・?
トモでは2本仕留めた人もいる。投入するとビシがトモの方に流れ、着底するとミヨシの方に戻ってくる。典型的な2枚潮なのでオマツリしやすく、これによるバラシも散見される。しかしこの潮の流れならミヨシは潮下で絶好のポジションのはずなのだが・・・。ただ、2回ほどオキアミがかじられた時があった。きっとこれは鯛の仕業に違いない。推測するにこのワラサはコマセについているわけではなく、泳がせの釣り方に近い形になっているのではないか。つまり、新しい場所に最初に付け餌を入れられる潮上が有利なのだ。単純なコマセワラサであれば釣り座選びは正解であっただろうが・・・。
10時を回ると潮も止まりアタリもなくなった。日だけが照りつけ竿先が動かない時間が過ぎていく。
●丸ボウズは回避
と、竿先がぴくぴく動いている。やっと魚があがったのはトラギス。これはタナをハリス分とった時のこと。それだけ潮がたるんでいるのだろう。このあと、カサゴの仲間(多分ユメカサゴ)釣り上げるが小型なのでリリース。
まともな獲物はこいつだけ・・・
結局このまま盛り上がることなく12時を向かえ終了になった。
船中10名で8本のワラサ。ボウズは両ミヨシと左舷胴の間で2度ばらした人。なんとも残念な結果だ。このワラサ、翌日は荒食いして船中40、50本なんて船はざらだったそうな。しかしその翌日からはまた食いが落ちて9月に入ると泳がせで船中2〜3本あがる程度になってしまった。1日の釣行日の差がここまで大きいとは・・・。
ワラサシーズンはまだこれから。剣崎で神子元で初島で御前崎できっとリベンジできることだろう。
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