潮濁って乗り渋り、相模湾マルイカ

今回はちびっ子が揃いました。


  1. 日時:99年8月17日(火)
  2. 場所:城ヶ島西〜長井沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前7時30分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

真夏というのは釣りものの選択肢が少ないものである。久しぶりの平日の休みがとれたのだが「これ」という釣り物がない。東京湾のマダコはボチボチ程度。相模湾のワカシもまだ小さいようだし、大原はお休み。では久しぶりにイカでもやってみるか、と釣果をチェック。相模湾西側のスルメがまずまず。城ケ島沖もいいらしい。またマルイカもぼちぼちといった感じ。これはスルメがいいかな、とも思ったがこの前御前崎でたくさん釣ってきたスルメはまだ冷凍庫にたくさんあるし、釣趣からいくとマルイカの方が面白いかな、とだんだんとマルイカに傾いていく。気がつくと私の車は長井港に向かっていた。

●あれ、船長は・・・?
今日の船宿は儀兵衛丸。久しぶりに訪れる船宿だ。マルイカ釣りに関しては第一人者のターボー船長が心強いサポートをしてくれるはずだ。
5時半頃に到着。既に港の駐車場はいっぱい。船宿の横の駐車場に車をいれて受け付けを済ませるとマルイカはまだ3人しか名前がない。対してスルメ船の方は10名以上で最終的には17名になったようだ。
ターボー船長の3号船にクーラーを置きに行こうとすると大女将さんが「今日はマルイカはあっちの1号船だから」とのこと。あれ、たーぼー船長はお休み?そういえば今日は常連のYさんが上野で居酒屋を開店なさるという噂。その手伝いにターボー船長も行っているのだろう。ということで今日は親父船長操船の1号船での釣りとなった。座席は左舷のトモを確保した。

 釣り座はこんな感じ

●もしかしてシケ?
定刻の10分前に1号船ではほぼ満員の13名を乗せて出船となった。出船前に2号船の船長が「沖は結構吹いているから海悪いかもよ」と言っていたが、確かに港外に出ると風があり、やや波があるのが分かる。

船はゆっくりと南に進む。30分ほど走り諸磯沖あたりで急停止、船長の合図で開始となった。

今回もいつものマルイカタックル。インナーの3mのアラート沖潮30号負荷に手巻きリール。仕掛けは幹3号、ハリス2号と細めにし、角数は6本とした。ハリス長は30センチ前後、角感覚は1.2m前後で錘は80号である。

錘が着底。一呼吸おいてから誘い上げると竿先にやや違和感。そのままゆっくり巻き上げ仕掛けを回収するがイカはついていない。バレたのか、いや、今日は潮が速くて普段よりも錘を重く感じるのだろう。この後はしばらく空振りが続くが、最近のマルイカはこんな感じが続いて時合(よい群れにあたった時)に一気に数を伸ばすのがよいようなのでまずは我慢である。

●やっと1つゲット
8時半頃、潮回りの直後の投入でやっとチビマルイカをゲット。これはオレンジFN-7に白ガス糸を巻いたスッテに乗ってきた。ふと見るとそこには三崎港。いつの間にか城ヶ島の西沖あたりまで来ていたおうだ。

●角交換アタリ、気持ちいい!
次に乗りがあったのは9時半。船が今までより急激に停止したので「大きな群でも見つけたかな?」とちょっと期待した投入。これも着底と同時に当たってこの渋い中チビサイズながらダブルを達成。魚針のケイムラ11センチと志平丸特製のピンクFN-7にガス糸と魚皮を巻いたスッテに乗ってきた。実はこの2つの角、この投入の直前に角交換したもの。これだけ角交換がハマると非常に嬉しい。
さあ、時合いか、と思ったがこの流しも2度目の投入での乗りはなく、再び船は群を求めて走り回る。
程なくして再び魚針にもう1尾。大原のアカイカでは全くと言ってよいほど乗らないのに相模湾では時折アタリヅノになるこのプラヅノを持参しておいてよかった。

 海は悪かったです・・・

これだけ乗りが渋いのは、どうやら極度の濁り潮にあるようだ。スッテは水面下1mを切らないと見えてこないくらいの濁り。これは先日通過した熱帯低気圧の大雨のせいであろう。

●やはり海悪くなる・・・
この後はだんだんと南西風が強くなり、ウネリも高くなってきた。こんな状態ではイカの反応を探すのも難儀するはず。天気予報ではもう少しもつかと思ったが、悪い方に予報がはずれてしまったようだ。

船長も懸命に反応を探してくれて「反応はあるんだけど、乗らないなあ」と嘆いている。イカの活性も低いのだろう。だが、この状況が好転する要素は見あたらない。

船はいつの間にか長井沖の浅場へ。しかしここでもアタリは遠く、時折右舷ミヨシ側で上がる程度。
仕掛けの交換、角の交換、中錘の装着などいろいろとやってはみるが万策尽きた感じだ。
結局このまま盛り上がることなく14時に終了となった。

<釣果>
マルイカ 胴長20センチ程度 4尾

 今日のアタリ角

帰り際に右舷トモに座った人が「1つしか釣れなくて、持って帰っても仕方ないから」と言ってそのなけなし1尾を進呈してくれた。ありがたく受け取る。結局船中釣果は0〜6尾という渋い状態。みんなお土産のアジの干物をもらって帰途についた。

今回は海の状況が悪すぎたのでこの成績も仕方ないであろう。もう少し早い出船であったら数は少しは稼げたかもしれないが、これも知れた数字だろう。ま、こんな日もあるかな。

相模湾のマルイカはおそらくこれが今シーズン最後の釣行であろう。来シーズンに向けてはかなり勉強になった今シーズン。来シーズンもマルイカが本格化するのが楽しみだ。


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