船中大混雑もまずまず、東京湾マダコ

タコげっちゅー!


  1. 日時:99年7月18日(日)
  2. 場所:大貫沖
  3. 参加メンバー:上甲他funeturi-mlメンバー5名
  4. 時間:午前6時00分〜午後12時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

久しぶりの土日連ちゃんの釣行である。昨日の土曜日は駿河湾の由比。で今日日曜日は東京湾は富津、西へ東へと奔走することになる。この2日間はほとんで寝ることが出来ないのだが釣りとなれば苦に感じることはないのだからやはりバカなのであろう。
今回はMLの小玉さんの車で行くことにした。お手数ながら1時頃に小玉さんに迎えに来て頂きその後ベルデさんを拾ってアクアライン経由で富津の川崎丸に向かうことにした。
道中、初めて「海ほたる」立ち寄ってみる。駐車場は立体式でゲームセンターやちょっとしたカフェやコンビニがありまるでスキー場のような感じ。夜景は、と思ったが遙か向こうに横浜や千葉の灯りが見えるがとりたてて綺麗というほどではない。ここは夜来てはいけないようだ。

●釣り座は張り出しに
ちょっと道を間違えながらも何とか富津に到着。川崎丸は一度来たことがあるので勝手は分かっていた。船宿で受け付けを済ませてから港に到着したのは4時前。まずは座席の確保。今日は2ハイ出しのようだが、息子船長の大型船のミヨシ張り出しが空いていたの両弦の6名分を確保する。今日は凪予報だし、船縁がないのでたこが船縁に張り付いてばらす可能性は非常に小さくなる。その分、取り込むまでの滞空時間が長く、落としてしまうリスクもあるのだが・・・。

 ここからテンヤを選ぶ

●あふれかえる人・・・
程なく今回同行のめだまさん、冨田さん、松井さんも到着し全員集合。皆、テンヤの上に付けるビニール紐などを持参している。私はコンビニの袋を一つ持ってきただけ。めだまさんなどは金銀のモールのようなものをわざわざ買ってこられたようだ。なかなか皆さん研究熱心である。
川崎丸では手釣り糸からテンヤまですべてレンタル無料というか乗船料に含まれている。タコを入れておくスカリまで付いているのだ。そのせいか人気の川崎丸、どんどん人は増えて、まず定員に達した親父船長の船が出船。30人弱乗っているようだ。我々も船もどんどん増えていき、片弦18名に。そろそろ出船か、というところで更に2名。スパンカー下にも1名いてなんと39名乗船。大型船のためオマツリなどは気にはならないものの、各人へのタコの割当が減ることは必至。
最後の2名が張り出しの突端に入ることにはなったが、それでも張り出し部分は胴の間に比べればまだ間隔があって釣りやすい。釣り座選択は成功かと思われた。

5時半過ぎ、定刻よりやや遅れて出船。船は港を出ると南へ。富津岬を越えて大貫沖あたりへ。連荘の疲れからか釣り場に着くまでは狭いスペースで横になってウトウト。エンジンがスローになったところで飛び起きて臨戦態勢に。
「はい、いいですよ。テンヤの着底より4〜5mは渋糸出しておいてね。根掛かりしたら手を挙げて知らせて下さい」の合図で開始。道具と仕掛けはすべて船宿のもの。ただ、テンヤ選びは釣り人に任されていて、なるべく腹が白いカニを選択した。渋糸には先糸もついていて、取り込みの時にはなかなか具合がよい。ベルデさんによれば、渋糸に先糸がついている船宿はなかなかないそうだ。

 満船です。

●潮、動かず
水深は15mくらいか。と、さっそく右舷のトモでは1つあがったようだ。が、あとが続かず忘れたころにどっかで乗るという感じが続く。
「今日は潮が流れないので、船をこまめに移動させて行きます」と船長。ここからは移動直後にパタパタと立て続けに上がることも多くなった。割と早くテンヤを落とした人に乗ってくるような気がして、みんな船が止まりそうになるとテンヤを持って構えている。さながらイカ釣りのようだ。

また根掛かりが多いような場所は船長が都度指示をだしてくれるので、心構えがしておけるし、手を挙げれば助手が飛んできてなんとかはずしてくれる。たこ壷が入っているポイントも流すため、たこ壺やロープに引っかかることもあるが無理やりロープを引っ張りあげてはずしてくれたり、根掛かりの頻度の割にはテンヤを失う確率は高くない。

●まずはボウズ脱出!
そうこうしてるうちに時間は8時。まだ我々6名は1ぱいもタコを上げていない。割と右舷トモ寄りが有利な様子。しまった、やはり釣り座選び失敗か?と思った時、微かなタコの乗りを感じる。一呼吸おいて合わせて一気に手繰る。水面に浮かんできたのはまぎれもないマダコ。一気に抜き上げて仲間内で第一号をゲット。これは0.8kgとこの時期ではまずまずの型。この後はミヨシ寄りでも活気づいて、ポツポツとタコがあがるようになる。

 まずまずの型

●バラシも
めだまさん、松井さんとボウズ脱出。更に私の仕掛けに何か違和感。糸の擦れる感覚からオマツリか?と思いゆっくり糸を手繰っていると2mほど上げたところで急に軽くなった。隣りの松井さんに「まつってた?」と聞いても「いや、そんなことないです」とのこと。「しっかり合わせないと」と助手の人。しまった、半信半疑でも合わせておくのが鉄則だった。

9時過ぎに1ぱい追加。今度は0.5kg級とやや小ぶり。潮も流れない上に風もなくなってきて船はほとんど動かず。船長は懸命に潮周りをしてくれるおかげで、トモ、ミヨシを中心にそれなりに数は出ている感じだが「今日はほんとに乗りが悪い。ボウズの人には壷でとれたタコがお土産でありますから安心して下さい」とのこと。

左舷はめだまさん、松井さん、私とも2ハイづつ。ここでベルデさんにヒット。やっと1つ取れたと大喜びである。

暑い。無風状態というのがこんなに暑いものだとは思わなかった。さながらサウナのようである。ビールを一気に2缶もあけてしまった。めだまさんなどはその倍くらい飲んでいるようだ。実はタコ釣りにはビールか?

●名人は別格?
右舷トモは常連さんのようで一人着実に数を伸ばしているようだ。私のところからは死角になるのでその妙技は見えなかったが、ベルデさんの話によれば「見えないくらい早く小突いている」そうだ。それを真似して小突き出してちょっと経った11時過ぎ、3バイ目をゲット。これでタコ釣り自己最高記録に並んだ。安心して早めの昼飯を食べていると、続いてめだまさん、松井さんも3つ目をゲット。飯食っている場合ではなかったかな。
右舷ではベルデさんが2つ目。冨田さんも苦戦の末にボウズ脱出。まだ型を見ていなかった小玉キャプテンにもタコの乗りらしきものが現れたが残念ながらこれは大きな木の枝だった。

●またバラシ・・・
本当は12時に沖上がりなのだが、今日は人数多く、ボウズの人もまだいるので30分延長することになった。と、私に5度目の乗り。じっくり待って大合わせをいれて手繰る。重い。今までで一番重い。「これは良い型かも〜」と声に出した瞬間にテンヤが軽くなる。「ああ〜ばれた〜」うーん、残念。多分これは1kg超えていたであろう。

●テンヤを失ってからは失速
その後、タコ壷のロープに引っ掛けること2回。一度目の時はどうにもはずれずにテンヤを失うことに。500円で追加でテンヤを購入するが、このカニは腹が赤っぽい。40個あまりのテンヤが投入されている状態でこのカニでは非常に部が悪い。この時点で追加でタコをつることは諦めたのであった。

 これくらい白いのがいいです。

12時半終了間際にめだまさんのとなりの人が立て続けに1ハイ上げて5ハイまで数を延ばす。なんでもそのうち1つはめだまさんのテンヤにも乗っていた気配があったらしく非常に悔しそうであった。このまま12時半で終了となった。

<釣果>
マダコ 3バイ(0.5×2、0.8kg)

仲間内6名で12ハイとこの大人数乗船の状態ながらまずまずだったのではないだろうか。ちなみに船中10名くらいはボウズだったようだが、逆に言えば50ハイくらいはタコが上がっているはずであり、川崎丸船長の腕の良さを見せ付けた結果になった。トップはトモの常連さんでなんと9ハイだったそうだ。

●飾りの効果は・・・?
テンヤの上につける飾りに関しては、派手目なめだまさんと何もつけない私が隣り合って仲良く同数であった。助手の人曰く「そんなので釣れるようなら船宿の方で最初から付けているよ」とのこと。要するに気持ちの問題でしかないようだ。

帰りは富津公園内の食堂で食事を済ませてからアクアラインで川崎市へ。川崎側に渡ってからは渋滞気味でちょっと時間がかかったが走る距離ははるかに少なくて済んだ。
送迎して頂いた小玉キャプテンに感謝。

さて、次は小柴沖が解禁になったら八景の船宿から大型狙いでマダコ釣り行く予定。次回こそは4ハイ以上釣ってやると誓うのだった。


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