時合逃してボウズ、利島沖メダイ

つぶらな瞳(私の獲物ではありません)


  1. 日時:99年6月27日(日)
  2. 場所:**沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前**時00分〜午後**時30分頃
  5. 潮時


釣行記

もき丸に泊まってイサキ釣りから一夜あけた日曜日。今度はメダイを釣りに利島まで遠征。出船は5時15分なので4時半には起床。前日は9時過ぎに寝たのでいつもより体調は良く、ほぼ万全の体制である。あとはメダイを釣るだけだ。

●前日の釣果は最悪
実は、前日の土曜日に須崎の船宿から利島のメダイに突っ込んだMLの塩満さんら一行がわざわざ弓ヶ浜までいらしゃってくれて、様子を聞くことができたのだが、速い潮に苦戦して船中1尾という結果。こりゃ、明日も望み薄いかもね、と半ば諦め加減で床についたのだった。

今日は全部で10名乗船。前日下船するときに既に座席は確保済みで左舷のトモから4名分。これが吉と出るか凶と出るか・・・。

●凪
5時頃から準備を始めて一段落した5時半頃に河岸払い。利島までは1時間程の航程とのこと。4名固まってトモ付近で談笑する。海は鏡のようなべた凪で波をかぶることも船が揺れることもなくすいすいと進んでいく。

やがて右手前方に船団が、そして島影が見えてくる。「あれが利島」と利島遠征経験者の山崎さんが言う。以外と早く1時間かからないくらいでポイントに到着したようだ。

船は利島のかなり沖合でスローダウン。どうやら高瀬という場所らしい。スパンカーを上げている船長が「さあ、がんばれよ〜」と大声で檄を飛ばす。いやが応にも気合いが入る。

コマセを詰め餌を付けて準備完了。「潮の様子が分からないけど、やってみてえ」という合図で開始となった。餌は船宿支給のサンマの身餌とスルメイカ1パイがあったが、最初はこのスルメのゲソを縦に割ったものを使用した。

今回はワラサタックルと全く同じものを準備した。80−270のシマノアルゴスEV。ダイワの電動リール(PE6号)を使用。100号ぼジャンボのサニービシに天秤。クッションは下のみで3mm径1m。ハリスは最初は10号4ヒロ。針はヒラマサ13号を使用した。

1投目は潮の流れが船長の思惑と違ったのか、ビシがタナに届く前に「あげて」の合図。潮周りして再開始。タナ指示は110m。タナ下7mまでビシを沈めてからコマセを振りつつ指示ダナへ。2〜3分待ってアタリがなければ再度落とし込んでコマセを振る。これを3回繰り返して、仕掛けを回収するという割とオーソドックスな戦法をとった。

●いきなりアタリ
タナをとって持ち竿でアタリを待っていると1投目から竿先に微かな前アタリ。「食い込め」と念じながら竿先が海面に突っ込むのを待つ。が、それっきり。竿先を上げて聞いてみるが、やはり食ってこない。う〜む、と思っていると隣りの山崎さんの竿先がふわふわしている。次の瞬間竿先が海面に突っ込んだ。「食った、食った、食ったよ〜」と叫んで船長を呼ぶ。同時に山崎さんもファイティングの姿勢に入る。巻いては糸が出て、ということを数回繰り返し、女性の山崎さんには相当辛い様子。肩入れでもしようかと思ったが、やっぱり一人で捕ることに意義があるだろう、ということでタモを持って横で待つ。5分ほどたったであろうか、ビシが見えてきた。船長がハリスを手繰って見えてきたのはまずまずの型のメダイ。無事タモどりを完了。船中1号の4kg級。初めてメダイを釣った山崎さんは興奮覚めやらぬ状態だった。

●またもアタリ
これを見て俄然気合が入る。さっきの前アタリではゲソの足だけがかじられていた。メダイはもっといるに違いない。潮周りしなおして2投目。餌は今度はイカ短(15センチくらい)にしてみる。コマセを振ってタナで待つとまた前アタリ。が、これまた食い込まず。再度ビシを落とし込んでタナをとる。するとまたも隣りの山崎さんにヒット。今度は2尾目なのでさっきよりは余裕のやりとり。今度も無事タモ取り出来て今度は3kg級の本命をゲット。いきなりの2連発、それも私にあたった直後。きっと今が時合いに違いない。仕掛けを回収すると、これまた2センチ程度を残してイカ短がかじられている。次はイカとサンマの抱き合わせでやってみることにした。

●オマツリしながらも左舷3本目
井上さん奥さんがなにやら掛けた様子だが「サバ、サバ」ということでキーパーに掛けて電動を高速巻している。と、私の仕掛けをオマツリした様子。私もキーパーに掛けて高速巻。道糸同士と井上さんのハリスも絡んでいて、ほどくのにちょっと手間取る。船長の協力もあって5分ほどで無事仕掛けを回収。井上さん奥さんもサバの回収に入る、と「メダイだ、メダイ!」という声。なんとサバではなくてメダイだったのだ。これには驚いたが「釣った気がしない」とは井上さん奥さんの言葉。確かにそうだろうなあ。

●とうとう取り残される
ほどなくして井上さんにもヒット。これも4kg級の良型。私はと言えば、餌をかじられることはよくあるのだが、どうしても針掛かりしない。途中で釣れたサバを身餌にしてみたりするが、なかなかメダイの顔を見ることが出来ない。
そうこうしているうちにミヨシに入った船長の娘さんの学校の先生がヒット。この先生、終始手巻きリールでがんばっていたが、その甲斐あってか4kg級をゲット。とうとう右舷では私だけがボウズ。「まだ釣ってない奴がいるなあ、わはは」と船長。さりげなくプレッシャーを掛けてくれる。

 もらったメダイっす。旨いよ

●時合逃して、潮かっとび
が、どうやら時合いもここまで。北の微風だった風が南西に変わり、とろとろだった潮もかっとび始めた。だんだんと波が高くなり左舷は潮上になってしまう。しかも2枚か3枚潮のようで、投入タイミングの差によって糸が出る角度がてんでバラバラになってしまうという悪コンディションになってしまった。あまりに速い潮のため1流し1投で合図直後に仕掛けを入れられなかった人は待つように指示が出る。オマツリが多発するからだ。

業を煮やした船長、「ちょっと島にくっついて出来る場所がないか探してみます」とのこと。20分ほど走って利島の南沖へ到着。このころからかなり風が強くなりウネリも2mを超えるようになり、非常に釣り辛くなってきた。強風、ウネリ、速い潮の3重苦である。こうなると、本命を釣り上げることはなかなか難しくなってくる。

●島周りも不発
しばらくはこの島まわりを流すが不発。ちょっと風が収まったところで、船長は再び朝の場所を攻めると宣言して、船は沖へ。
朝のうちはときおり大粒の雨が降ってきたが、このころからは晴れ。かなり日差しが強いが風があるので暑さはそう気にはならなかった。

●結局・・・ボ
しかし移動後も速い潮はおさまらず、一度だけ持参のマルイカゲソにアタリがあったがそれっきり。結局13時頃に終了となった。初挑戦のメダイ釣りはボウズに終わることになってしまった。

船中釣果は8本。右舷3本、左舷5本。ただ、バラシもあった様子。全体に渋い釣果になった。ただ、前日この場所に突っ込んだMLメンバーは船中1尾という最悪の状態だったということなので、それよりはまだましだった。

帰路はウネリが高い中を飛沫をあげながら高速で帰港。40分で港に帰り着いてしまった。

宿でラーメンをご馳走になって、戻ってきた船長にいろいろと話を伺う。釣り場は水深は200m程あって、駆け上がる際を攻めているそうだ。そういえば、指示ダナは110→90→80と変化していったっけ。船長の生のお話は大変参考になる。

さて、メダイリベンジはいつにしようか。


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