何故か大苦戦、神子元沖イサキ

お土産にはなりましたが・・・。


  1. 日時:99年6月26日(土)
  2. 場所:神子元沖(弓ヶ浜沖)
  3. 参加メンバー:上甲他funeturi-mlメンバー4名
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時30分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

久しぶりに下田までやってきた。前回はヒラメを狙って見事にボウズ。今回はボウズの確率は極めて低いイサキ釣り。明けて日曜日は利島沖にメダイ狙いの段取りである。
船宿はそのヒラメを狙った「もき丸」を利用した。メインの船は新造船なのだが、土曜日のイサキは予約が多くて、我々は前からあるの小さい船に貸し切り状態で乗る予定。が、予約ではみ出た人が1名出たそうで、この1名の常連さんも同船することになった。

ベルデさんを1時半に迎えに行って、東名、小田原厚木道路、真鶴道路を経て、海岸沿に下田へ。途中、遅い車はあおりながら走ったせいか、4時半前に港に到着した。

今回同行の井上夫妻と山崎さんは既に到着して準備を始めていた。我々も車を止めて準備開始。我々の船は、と見てみると確かに小さい。が6名乗船なら問題ない大きさだ。

話し合いの結果、私は右舷トモを頂くことになった。左舷のトモにはその常連さん。まずは挨拶をすませておく。後で聞いたら、この人はもき丸の娘さんの担任の先生らしい。船長が「先生」と呼んでいたのでお医者さんか何かかと思っていましたが。

●南伊豆イサキは長ハリス
マダイも出るのでハリスは長めの方がいいよ、と船長。自作仕掛けは2〜4号4ヒロの3本針仕掛け。これなら大丈夫だろう。

船は5時半過ぎに河岸払い。川を下って弓ヶ浜に出て、ゆっくりと沖に出る。規定で竿入れは6時なので、そんなに急ぐ必要はない、と思っていたら15分程度の弓ヶ浜真沖で船が停止した。こんなにポイントが近いとは。

6時になって開始の合図。指示ダナは20mだそうだ。
今回は50号負荷の2.4mの竿を新調した。DBガイドの7:3調子の竿でなかなか具合がよい。サニーカゴビッグに80号錘をぶら下げる。クッションは2mm径50センチ。まずはハリス3号4ヒロ、チヌ3号3本針仕掛けでやってみることにした。付け餌にはオキアミが配られる。コマセもオキアミだ。

●出だしは良かった?
1投目は空振り。2投目、タナをとっていると、ミヨシの井上さんが掛けた様子。すると私の竿にも小気味良いキュンキュンというアタリ。イサキであることを確信して、追い食いを待つ。が、2尾目はつかないようなので巻き上げ開始。25センチ前後のまずまずの型のイサキ。

が、後が続かない。ちょっと潮の流れは速いようで、頻繁に潮周りをする。その度にポツポツとイサキ
は上がるが、1流しで1尾程度という感じで数が伸びない。潮が澄んでいるのも気になる。

●良型カワハギも竿を絞る
一際強い引き。これは良型か?と思って期待して上げると見えてきたのはちょっと白っぽい魚体。良型のカワハギが唇一枚で掛かってきた。カワハギが上がってくるということは餌取りも結構いる、ということで、コマセ詰め替えで仕掛けを上げると餌のオキアミは既にかじられている状態であがってくる。これを見てイカ短やバイオベイトの白を針に付けてみるが、食ってくるのはオキアミのみ。しばらく様子を見たがやっぱりオキアミの方が食いが良いようなので、結局3本針ともオキアミにする。

●序盤はまずまず。しかし・・・
7時半の時点で25センチを頭に小さいので20センチ程度を8尾。8時過ぎに本日最初のダブルがあがってツ抜け。「このペースなら1日やれば30尾は釣れるかな?」と井上さんと皮算用する。が、そうは問屋が卸さなかったようで、このころからイサキの食い止まってしまった。

●おお、マダイ
まあ、1日やれば渋い時間もあるよ、と余裕で構える。と、9時半頃、手釣りを諦めたベルデさんが竿釣りでなにやら慎重にやりとりしている。イサキだったらかなりの良型、あるいは3点掛けか?と、しばらくしてビシが見えてきた。「タイだ、タイ。タイ、タイ」とベルデさん独特の太い声の連呼。無事キロオーバーのマダイゲット。船長もにこにこで無線で僚船に知らせている。

が、良い話もここまで。操舵室後ろである私の席は船長達の無線がよく聞こえる。「こんなに釣れねえ日は初めてだ」「1年365日あればこんな日もあるわなあ」などという嘆き節が聞こえてくる。

最近まではトップ40、50という数字だったのに一体どうしたのだろう。やっぱり前日までの南西風が影響しているのであろうか?

たまに釣れ上がってくるのは小さなメバルやサクラダイ。メバルは既に海中に潜れる状態ではないのでキープする。唐揚げにすれば旨いかな。

このような不調の時間が流れていく。どの船も不調なら仕方がない。やがて来るであろう時合を待つことにする。心配した雨はふらず、終始曇りでべた凪。典型的な凪倒れパターンかもしれない。

あっという間に時間は12時を回ってしまう。イサキは8時半の釣果のままぱったりと上がらない。どうも今シーズンはイサキに嫌われているようだ。

●終了間際に食いが・・・たたず
そろそろ僚船もスパンカーを畳んで上がり始めた13時頃。これが最後の流しかなあ、というところで待望のイサキらしきアタリ。追い食いを待って更に重量感が増したところで巻き上げ開始。これは2尾は掛かっているはず。あげてみると一番上と下針にイサキの一荷。上の針は試しにバイオベイトをやや長めに付けたもの。これにも食ってきたということはこの場所はイサキの活性が高いかも、とすかさずコマセを詰めて再投入。すぐにアタリ、と書きたいところだが、この流しもこれ1発で終わり。もう1流し同じ場所を流すが不発で13時過ぎに終了になった。

<釣果>
イサキ 22〜28センチ 12尾
カワハギ 25センチ 2尾
ウマヅラハギ 25センチ 1尾
メバル  15センチ 4尾

井上さん夫妻、ベルデさん、山崎さんも同様の釣果だったようだ。

あっという間に帰港。別船というか大型船の方は初心者が多かったせいかトップでもツ抜け出来なかったようだ。

連日好調だっただけにここにくればイサキは30尾は釣れるだろうと思っていた神子元周りのイサキ、1年に一度の不調の日にあたってしまったような感じだが、ツ抜けは出来たし、帰って捌いてみると、そこそこの白子を持っているイサキが多かったのでその味は堪能出来た。

さて、なかなか良い日にあたらないイサキ釣り。次はどこへ行こうかな。


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