悪条件に大苦戦、大原沖アカイカ

唯一の獲物・・・


  1. 日時:99年6月19日(土)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午後1時00分〜午後5時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

不調だった午前イサキに引き続き午後はアカイカ。イサキから帰る途中で雨も激しくなって「やめようかな」とも思ったが、久しぶりにアカイカの引きが楽しみたくてやっぱり乗船することにした。
帰港してイサキ道具を片づけてアカイカ道具を出す。支度が一通り終わったところで船宿特製のカレーライスで昼食。そうこうしているうちに12時半頃に再び臼井丸は大原の海へ。

●午後は更に天候悪化
帰港時に結構降っていた雨も収まったきたが、今度は北東風がかなり強くなってきた。右舷は飛沫をかぶるので私は前のキャビンに逃げ込んで釣り場に付くまで昼寝をきめこんだ。

30分ほど走って船はスローダウン。キャビンから出ると風は相当強くなっていた。と、すぐに「はい、いいよ〜。底から4〜5m」という指示で開始となった。あわてて角を角掛けかけからはずして投入した。

タックルはいつものアカイカタックルを使用。幹4号、ハリス3号の5本角。午前中澄潮だったことから
レンズスッテSSサイズを中心に仕掛けを組み立てた。

●アタリ取りづらい・・・
錘が着底。糸ふけをを取ってすーっとしゃくり上げると竿先にやや違和感。風のためにアタリがとりにくいので、念のため仕掛けを上げてみる。と、イカはいない。・・・これを3回ほど繰り返した。久しぶりのアカイカかつ、このウネリと強風、速い潮のせいか勘が鈍ったようだ。

まずは右舷ミヨシの常連さんが小型のアカイカ。が、後が続かない。いつもなら潮回りを繰り返すこの釣りだが、この悪条件ではそれもままならないのであろう、船は大流しを繰り返す。

●特製仕掛けと道糸40mが・・・
1時頃、竿先がズシンと重くなった。やっと乗ったと慎重に巻き上げる。と途中からかなり理不尽な重さになる。案の定、左舷トモとオマツリ。糸を伸ばしてほどくのを任せる。思いの外時間が掛かっているので見に行くと、かなり激しくまつったようで、一度仕掛けを切っているようだ。10分程でほどけて仕掛けの回収にかかるが、どうも何かに引っかかった様子。ペラに巻き込まれてしまったようだ。ゆるめたり引っ張ったりするがどうにもダメで結局40mの道糸とレンズスッテ3つ、ウキスッテ2つと錘、総額3000円相当を失う。しかもこの仕掛けは澄潮スペシャル仕掛けでレンズスッテは予備も持っていなかった。痛恨のオマツリであった。

気を取り直して仕掛けを作り直して釣り続ける。レンズの変わりにトトスッテをつけることにした。また、右舷は潮下にあたるようで、糸が斜めに入ることが多いので捨て糸長くして、一番下の角があまり海底近くに行かないようにした。思えばこれがいけなかったようだ。

●やっと1パイ
13時半頃、底から5mほどしゃくったところで今度は明確なイカのアタリ。グングン引く感じから触腕で掛かっている感じ。ウネリを見ながら慎重に巻き上げる。仕掛けを手繰ると一番下のピンクのトトスッテにまずまずのアカイカ。が、やはり触腕1本で掛かっている。船縁にたててあったイカギャフで無事取り込む。今日のような日は1パイ1パイが貴重だ。

●集中力欠如
このころから風雨がかなり強くなる。誘っても置竿にしてもアタリなし。そうなるとだんだんとやる気が削がれてくる。いつもなら角交換などを頻繁に行うのだが、何故だか今回はそんな気にもなれない。

やっぱり釣りには集中力が必要。ダブルヘッダーの後半は前半の疲れを引きずることも多くどうしても集中力が欠如する。そういう面ではミヨシの常連さんは風雨にもめげず誘いつづけて、ポツリポツリとイカを上げているようだ。

私の右隣りのおじいさんはなんと仙台からやってきた人。この地での釣りは初めてのようだ。そういう人には常連さんが手取り足取りで教えてあげて、何とか小降りながらアカイカをゲット。みんなの祝福を受け満面の笑み。よかったよかった。

●無念の1パイ
時間は16時を回った。操舵室でコーヒーをご馳走になって眠気を覚まそうとしたりするが、どうにも睡魔に勝てず、16時半にはダウン。キャビンで横になる。と17時前になり船長から終了の合図が出された。

無念の1尾という成績。釣りには「やる気」が大きく釣果に反映することは分かってはいたが・・・。左舷にはボウズの人もいたようで、1パイだけでも釣れたのはラッキーだったか・・・。

帰り際に常連さんの話を聞くと、乗るイカはみんな一番下の角だったそうで、その人は捨て糸を短く詰めていたそうだ。私は全く逆のことをやっていたわけで、まわりの状況がみえてなかったようだ。反省。

大原のアカイカ、そろそろ終盤を感じさせる釣果が続いているが、日によってはトップは30尾超えているようなので、もう少しは楽しめそうだ。何とか今シーズン中にもう一度くらい挑戦したいものだ。


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