本命渋いがクーラー賑やか、大原沖イサキ

クーラーは賑やかです


  1. 日時:99年5月22日(土)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲他funeturi-mlメンバー14名
  4. 時間:午前5時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

●難易度高いOLMの幹事
仕立船OLMの幹事はいつも苦労が絶えない。参加者への情報伝達、船宿との連絡、キャンセル希望、そんなことより直前の釣果が悪いと船長同様胃が痛くなるものだ。

今回は午前イサキ、午後アカイカ、両方とも仕立で企画されたOLMであったが、水温上昇せずイサキは望み薄、更に好調だったアカイカが1週間前から絶不調。幹事さんは非常に悩み、断腸の思いで仕立てをキャンセル、両方とも乗合にし、希望者のみ参加ということになった。自然が相手だけにこればっかりは船長だって分かりません。なので幹事というのは非常に気苦労が多い。

とはいうものの午前船はほとんどキャンセルはなく15名が参加。アカイカ不調のため午後船出船は当日の様子次第ということから午後のみ人たちにはご遠慮願う形になってしまったのは非常に残念だ。
例のごとく、臼井丸には前泊。22時半頃に伺うと既に皆さんお集まり。宿泊者11名なのだから今回はすごい。待合室でしばし宴会。12時をまわったところでやっと就寝。私は最終到着の杉本さんを待ち、1時半頃に床に就いた。

●遠路はるばる・・・
あたりが騒がしくなってきたので起床。3時半。みんなも徐々に起き始めたので港に向かう。今回は飛び入り参加のfuneturi-mlのお頭のいちのせさんも参加。いちのせさんははるばる神戸からいらっしゃっているのだ。

前日のくじ引きで私は右舷ミヨシ2番目。ミヨシは常連のHさん。私のところから胴の間にかけて8名、左舷ミヨシから7名である。船は乗合になったせいで24名の満員状態。
4時半に出船。船は夜明けの凪の大原を一路真沖へ。30分ほど走ったところで潮周り開始。「いいよ〜、20m」という合図で開始となった。

今回は新調の30−180のシャクリ竿に両軸リール。60号のアンドンビシに1.5mm径30センチのクッションゴムにハリス1.5号チヌ2号金3本針3mで始めることにした。

●出だし不調の右舷側
指示ダナの3m下までビシを沈めて1m巻いてからコマセを振りつつタナを合わせる。ミヨシのHさんは1投目からヒット。まずまずのイサキを上げた。周りでもぼちぼちアタリが出ているようだが、マアジかハナダイが針掛かりするだけで本命イサキはなかなか姿が見られない。とはいうもののハナダイは30センチオーバーも交じり一荷もあって釣りとしてはかなり面白い。

ただ、左舷は元気なのだが右舷は沈黙状態。どうやら右舷は潮上。食いが渋いので自作のチヌ1号銀針仕掛けにチェンジ。するとすかさずまずまずのサイズの本命をゲット。右舷でオキアミで食いが良いとのことなので小粒のオキアミを付けたのが成功した。そういえば去年も水温低下の時にオキアミ餌に良く食ってきたことがあったっけ。

●大型ハナダイも
左舷の安藤さんは良型ハナダイを結構上げている。隣の杉本さんもハナダイ好調。しかし私には相模湾サイズばかり。
ミヨシではベルデさんが手釣りに挑戦。隣の安藤さんも酔っているのか「ヒット!」とか「ハナダイバリバリ!」などの叫び声が轟いている。これにつられてHさんまでも「イサキ入れ食いだあ」などと叫んだりしていた。なかなか雰囲気は良いのだ。

●ハリス切れ、犯人は???
コツンというアタリにスッと合わせを入れてみる。と、一気に竿先が突っ込む。ふっと竿先が戻る。痛恨のハリス切れ。枝スの結び目から切れていた。この後もう一度同じようなアタリがあり今度はチモト切れ。Hさんも同じ目にあったようで、良型のハナダイだったのだろう。40センチ近いとさすがに1.5号では辛いか。

これを受けてクッションを1.5mm系50センチにする。この後はハリス切れもなくなった。
この後もイサキは上がっても型が良くないウリンボに毛が生えたようなサイズ。救いはハナダイの良型が上がったことだろうか。マアジも30センチ近いものが上がり、退屈することはない。40センチ級のウマヅラも水面まで上がったが、取り込み時にオマツリしてばらし。ウマヅラもここまで大きいと美味いのだが・・・。

●ウイリーは不発
左舷ではいちのせさんがウイリーでかなり食わせているようだ。ここで私も真似をしてウイリー仕掛けに変えてみる。当然、ビシはコマセ調整が細かく出来るサニービシにチェンジ。久しぶりのウイリーシャクリ、しかも竿は新調品。勘が戻るまでちょっと掛かったが、しばらくするとアジが掛かり出した。しかしこの後もアジ。イサキ釣りなので、あまり広範囲のタナを探ってコマセで群れを散らしてもまずいので指示ダナ下3m〜上1mの範囲を探る。しかしアジばかり。ここでウイリーは諦める。

バケツはアジとハナダイ、ちょっとイサキで賑やかではある。が、白子をたっぷりもっていそうなジャンボサイズをもっと釣らないと大原まで来た甲斐がないではないか。

右舷トモ寄りに入った大場さんの竿がおおきくしなっている。イサキ多点掛けか?と思ったが何だか様子がおかしい。これはまずまずのマトウダイ。アジにうば食いしてきたようだ。


 見事なマトウダイ
●終盤、イサキ連釣
あっという間に終盤戦の10時半過ぎ。大きく船は移動した。風が変わったのか、一瞬右舷ミヨシが潮下になる。この場所も良かったのか、パタパタと良型イサキをゲット。私は何と一荷。Hさん「いい潮が流れているよ〜、今がチャンスだよ〜」と興奮状態。この場所で3尾のイサキをゲットした。
この後ももう一度食いが立つが、いずれも投入もオマツリに巻き込まれてしまい、タナに仕掛けが届かず。今日は途中から2枚潮になったのでオマツリ多発は致し方ないところだ。
朝方は曇りがちだった空も晴れ渡り、気温も上昇。かっぱを脱いでTシャツに短パンのいでたちでちょうど良い感じ。久しぶりにビール2本をあけてしまった。
こんな感じで11時半に終了。
<釣果>
・イサキ 20〜33センチ  6尾(30センチ超3尾)
・ハナダイ15〜28センチ 10尾
・マアジ 22〜28センチ 18尾
・ウマヅラ28〜30センチ  3尾
竿頭は常連さんで13〜14尾くらいと思われる。MLメンバーではイサキは1〜6尾って感じだったが、マアジとハナダイでお土産は十分。

さて、今回は潮上の時間が長かったせいもあり、イサキは数が今一つ伸びなかったが、それでもミヨシのHさんは10尾は軽く超えていたようだ。オマツリした時に仕掛けを見てみたが、金のイサキ針7号くらいに白の蛍光玉仕掛けであった。コマセはタナ付近でコチョコチョ振ってこれが誘いもかねていると思われる。真似もしてみたのだが、Hさんほどは釣果は伸びなかった。

帰ってからさばいたイサキは白子は持っていたがサイズの割に小さく、本格シーズンはまだまだという感じだ。

釣りの途中で船長に確認したところアカイカは若干模様が出始めたようなので、懸念だった午後アカイカも出船することになった。帰港後は例のごとく港でカレーを食べてから集合写真を撮った後にバタバタとアカイカに向かうのであった。


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