金洲、本命見ずもイサキで満足

多彩に釣れました


  1. 日時:99年5月15日(土)
  2. 場所:金洲
  3. 参加メンバー:上甲他funeturi-ml23名
  4. 時間:午前5時00分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

私の家からはるか200km先に位置する御前崎。こそはマダイの乗っこみで有名な場所であり、近くに金洲という魚影の濃い漁場がある。なかなかこの地に釣行する機会がなかったが、今回とうとうその機会に巡り合うことが出来た。そう、またもfuneturi-mlのOLMである。

オモリやカド根など御前崎沖にはマダイで有名な根が存在するが、最近は金洲の調子が良さそうということで、御前崎から1時間ほど沖に出たこの金洲でOLMは開催されることになった。

御前崎港に午前4時集合ということで、最近はずっと釣行が一緒のベルデさんを1時頃に迎えに行く。そして東名の吉田ICまで約2時間。ICを降りて港まで約30分。港は広くて集合場所を探すのに難儀したが、何とか4時前に皆さんに巡り合うことが出来た。

●ゲンの良い右舷ミヨシ寄り確保
今回は日晴丸と祐正丸の2隻で仕立。まずはくじ引きで船を決める。私は祐正丸の方。さらに座席を決める。右舷左舷希望者に分かれ、ミヨシ、トモ希望者同士で調整する。右舷ミヨシ希望は嵯峨さんと私。ミヨシは嵯峨さんにお譲りして私は右舷ミヨシ2番目と相成った。

席が決まったところで船が接岸したのでみんな準備を始める。船は大型船ではないものの、片舷6名ならば余裕である。キーパー、竿をセットしたところで出船。凪の御前崎を船は南下する。キャビンは狭いので、全員船のトモ寄りに移って金洲到着を待った。

1時間ほど走ったところで金洲に到着。まずはメダイ狙いとのことなので、80−270のシマノのアルゴスに電動リール。ビシは100号ビッグ、3mm径1mのクッションにハリス8号4ヒロ、グレ13号とした。

●トンボの猛攻
指示ダナは50〜60m前後。まずはオキアミを抱き合わせにして第一投。コマセを振りつつタナをとり、しばし持ち竿でアタリを待つ。するとビビッというアタリ。だがその後の突っ込みはなく、巻き上げてみると餌がない。餌取りがいると見て、餌をオキアミから持参のホタルイカに換えてみる。と、すぐにアタリ。が、これは重いだけ。上げてみるとヒメ、通称「トンボ」が針に掛かっていた。丁寧にリリースして再投入。またもトンボ。次はちょっと下品なアタリと引きでムロアジ。「おっ、身餌にちょうどいいなあ」と周りから声がかかる。ホタルイカはあまりに餌取りばかりかかるので、このムロアジをさばいて身餌にしてこれをチョン掛けでやってみる。するとトンボは掛からなくなったが身餌でやっている人には外道の音沙汰もなくなった。結局ここでは本命の型は見ずに移動になった。
途中、日晴丸とすれ違った時にベルデさんがメダイらしき魚を掲げている。向こうの船では本命の型を見たようだ。うらやましい。

●メダイ不発
今度は15分ほど走って、やや深場に移動。タナは100m。身餌でやってみる。が、沈黙は続く。ここでは餌を持参のヒイカを使用。この大きさなら餌取りは食わないはず、掛かれば本命に間違いないということでちょっと気合が入るが、今度は餌はそのまま上がってくるばかり・・・。結局メダイ狙いは大きな盛り上がりもなく、9時過ぎにマダイ狙いに変更となった。

●出だしはまずまず・・・マダイ
今度はキャロナックスラッシュ50−330に電動リール、ビシは一緒でクッションを2mm径1m、マダイ10号にハリス4号8ヒロとした。
メダイ不調だっただけにマダイへの期待は高まる。まず左舷トモの西さんにヒット。2kg前後のまずまずのマダイが上がったようだ。
朝よりはちょっと風が出てきて波立ってきた。その雰囲気からして魚の活性は上がりそうだが、どうも潮が流れていない感じ。天気は良くてビールも美味い。隣の神山さんなどは既に3本目にワインなど飲んでいる。

 タモ入れの瞬間

●名物ジャンボイサキ
時折竿を曲げているのは当地名物のジャンボイサキ。本気でイサキねらってハリス詰めて針数増やそうかと思ったが、やはり本命釣れるまでは、と自制。
が、これだけアタリがないと徹夜明けの睡魔が襲ってくる。だんだんと集中力も切れてきて、ハリスを手前マツリさせてしまうこと数回。今度はマダイ針9号、ハリス4号にしてみる。指示ダナより7m沈め10秒待つ。ハリスが馴染んだところで2m空巻き。そこから3回に分けてコマセを撒いてタナで待つ。結構波はあるのだが、ビシからさほどコマセは出ていない。なのでダブルクッションは必要ないと判断し、終始下クッションのみとした。

既に終盤戦である。未だクーラーは空っぽ。いかん、このままでは完ボだ。と思ったところで竿先に微かなアタリ。合わせてみるとちょっと重いかな、という程度。竿を立てて巻き上げ開始。これは20センチ級のタカベ。これで完ボは免れた。

●イサキ大魔人・・・?
今度も本命マダイとは異なるアタリ。時々グングンと引く。ハリスを手繰る手にもかなりの重さを感じる。上がってきたのはうれしい良型イサキ。
何故かこの後は私の竿にばかりイサキが釣れてくるようになる。「イサキ大魔人」などと呼ばれたりする。アタリないよりは増しだし、この時期のイサキは白子や真子が美味いので身体が無意識のうちにイサキを狙っているのかもしれない。

●マダイ連続ヒット!
やっと潮が動き始めたのか、左舷ミヨシの北木さんが本命ゲット。2kgはないかな。さらに隣の神山さんにもヒット。これは2kg級の本命のメス。見事なピンク色に染まっている。

 神山さんのあげたマダイ
私はと言えば、飽きない程度にイサキのアタリがあり、シキシマハナダイと沖メバルの外道も交じって後半の後半戦は退屈しなかった。これだけアタリが出ているので本命もいつか来るかと思って竿をふり続ける。

「みんながあと1投づつしたら上がるからね」と船長。時間は既に13時。と、最後の投入でもアタリ。またしてもジャンボイサキ。「なんでそんなにイサキ上がるの?」私が聞きたいくらいだったが、イサキがあたったコマセパターン(タナ下7mからコマセを振る)と棚を集中的に繰り返したからであろう。
結局釣果は
・イサキ 33〜37センチ 6尾
・タカベ 23センチ 1尾
・マサバ 35センチ 1尾
・沖メバル 24センチ 1尾
・シキシマハナダイ 25センチ 1尾
・ムロアジ 1尾
終わってみればクーラーの中は多彩な魚でまずまずであった。

 ジャンボイサキは美味

●大物賞
港に帰って検量する。日晴丸の方はマダイは型を見なかったが、メダイは終盤に上がったようで、4kgのメダイをあげたびんさんが当日の大物賞となった。

 大物賞のメダイ

久しぶりにコマセダイでボウズを食らってしまった。今までは釣ったというより「何故か釣れた」という釣りばかりだったツケが回ってきたのかもしれない。今回も針やハリスを落とすなどの対策は実施したが、効果がなかったのかチャンスがなかったのか・・・。
あと、完徹明けの釣りは久しぶりで、これも集中力を欠く大きな原因になっていたと思われる。次回御前崎を訪れる時はなんとか前泊にしよう。遠いのだが・・・。

今回利用した日晴丸、沖上がりの後は港にお茶やコーヒー、冷たい牛乳にお菓子などをサービスしてくれるし、真水とタオル、手洗用のハンドソープなども用意してくれて非常にサービスが良い。釣果は今一つだったけど、この船宿にはまた来たいと思った。

さて、夜には戸田でのオールナイト夜釣りが控えている。気合を入れ直して戸田に向かい御前崎港を後にした。


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