大型混じりでまずまず、大原沖アカイカ

大中小型交じります


  1. 日時:99年5月7日(金)
  2. 場所:岩舟沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前5時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

今年のゴールデンウイークは最悪だった。2000年対応などのため5連休の2日目は出勤予定。そのため4日と5日に釣りの予定を立てたが、連休後半はあいにくの時化模様。断腸の思いで釣行を断念した。しかし4日の午前中は天気は持ったらしく、キャンセルした臼井丸のアカイカもそこそこ釣れたらしい。5日は晴れたが前日の時化の影響が心配で夜アナゴも断念。しかし羽田のかみやなどはアナゴ爆釣したらしい。こんな悔しい思いが募り、2日の代休を早々7日に取得し、大原にアカイカ釣りに行くことにした。
今回は前日の夕方に急遽釣行決めたため、準備などをしておらず前泊は諦め、朝到着にする。それでも大原には1時に到着した。

●ゲンの良い右舷ミヨシゲット
早速船にクーラーを置きに行くと、ラッキーなことに右舷のミヨシがあいているので、迷わずここに席を決める。よく見ると右舷はトモから4つ、左舷は2つのクーラーが置いてある。何故みんなミヨシを避けるのだろう?予報は南西風やや強く、だがこの風の予報はずっと出ているが、外房方面はずっと凪。この風は雷雨に伴う風の予報のようであまり信憑性がない。きっと明日も凪、ミヨシでも大丈夫なはずだ。

その後、船宿の待合所に行って仮眠を取る。3時半過ぎ、おっかさんが起きて来たので起床。出船は4時半とのことなので、ちょっと早めに船宿を出て船に向った。コンビニで買ったパンで朝食を済ませると船長がやってきたので挨拶をする。急に平日に来たので船長も驚いていたようだ。昨日の様子を聞くと、後半はまずまずでサイズは大中小交じるそうだ。

4時半になり、河岸払い。結局右舷5名、左舷3名の余裕の釣り座。風もなく今日はかなり期待できそうだ。
 この通りの凪

●予想通りの凪
港を出るとベタ凪の海を船は南に向う。ここのところ釣り場は岩船沖のようなので、今日もそこに向うのだろう。比較的暖かなため、キャビンには入らずに釣り座に座って到着を待つ。朝日を眺めながら20分ほど走ってスローダウンし、10分ほど反応を探してから開始となった。

いつもの30−300のインナーロッドに両軸リール。道糸はPE4号。錘80号。ハリスは3号、枝間1mとしスッテは赤帽系を中心に3号と4号を混ぜて使用。幹糸はとりあえず5号、渋ければ4号にする算段にした。

●1投目から乗り乗り
タチは50m程度。船長の指示は底から4〜5mだ。まずは錘を落として、しばし糸をたるませる。聞き上げてもアタリはないのでそのままシャクリに入る。底から3m程度切ったところでイカのアタリ。「おっ、上甲さん、乗ったけえ?」と竿先を見ていた船長も気が付いたようだ。しばらくスローで巻き上げて追い乗りを待つと、重量感が増した。ここで巻き上げ開始。水面に現れたのはちょっと小降りのアカイカの一荷。3号の赤帽虹、赤帽緑に乗ってきた。

●今日はクリア系がアタリ?
この後は反応に当たるとポツポツと乗ってくる程度で、あまり良い状況とは言えない。まわりを眺めているとどうやらクリアボディ(透明)のトトスッテやレンズスッテによく乗って来ているようだ。日が高くなるにつれてこの現象は顕著になってきた。なので少しずつ、4号の布巻きスッテを3.5号のレンズスッテなどのクリア系のスッテに交換していく。
と、これが当たり、一番下に付けたレンズの青などに結構乗ってくる。この傾向から潮はやや澄み加減のようだ。前日の最初は潮濁りで今一つだというので、赤帽系が有効かと思ったが1晩で潮はだいぶ変わったようだ。

 赤帽白を挟んでレンズ2つ

●大型アカイカもゲット!
こんな調子で開始1時間で9ハイをゲット。特に5時半頃は大型の一荷があり、竿先が突っ込んでドラグが滑って巻けない程であった。この大型は赤帽虹3号とレンズに乗ってきた。
潮周りは長くても5分程度で、反応に乗せれば一荷、悪くても単発で乗ってくる。が、群の移動は相変わらず早いようで、1流しで2回目3回目まで行くことは少なく乗りの良さの割に数が伸びないような感じだ。

 こんな大型も(青いのは7cmのスッテ)

●大きな群なのに・・・
9時頃、大きな群が現れたようで、僚船が5〜6隻で同じ群を追いまわす。移動が早いので1流し1投だが、仕掛けを入れればほとんど一荷で乗ってくる。サイズは大型はないもののチビサイズもなく、中型主体でまずまずだ。角は赤帽虹以外はレンズの青と白などクリア系ばかりに乗ってくる。一時は一荷に墨着きスッテ2つの4点掛け未遂があったほどの乗りの良さ。ただ、最も良い流しの時に海面に大量の藻が浮遊していて、仕掛けがこれを引っかけてしまい、対応に追われている間に群が去ってしまうということもあった。「早く仕掛け入れ直して、良い反応出ているよ」と船長が叫んでいたので、本日一番の流しだったのだろう。ここで2ハイしかゲット出来なかったのが最終成績にも響いたようだ

タナは底から4〜5mの指示が多く、時には10mくらい上。今日もイカは浮いているようで、着底直後の乗りはほとんどなかった。

それでも9時20分現在でバケツのイカをカウントしてみると21ハイもいる。前半戦でこの釣果なら30ハイ突破は確実かと思われた。

●後半は状況が一変・・・
この後、真潮に流れていた潮が逆潮に変わると状況は一変し、反応が見つからなくなったようだ。船長は群をずっと探している。快晴で南の微風。ビールも旨くて既に2本目を開けているくらい。ちょっと釣り座に横になってウトウトしていると夢見心地になる。ふっと起きて時計に目をやると既に潮周りを始めて20分を経過している。かなり状況は悪くなったようだ。30分経過。やっと船が止って合図。が、乗らず。再び潮周り。今度は20分後に停止。しかし乗らず。こんな状況が繰り返された。もちろん、角を変えたり幹を4号に落としたりといろいろやってはみるがどれも効果がない。なによりイカの群がいないようではしょうがない。

 こんな変わった角も有効(一番右)

●終了間際にボチボチ
11時過ぎ、飽きずに誘い続けた御褒美か、久しぶりに1ハイが赤帽虹に乗ってきた。同じ流しの再投入でもアタリ。が、これは久しぶりのバラシ。ちょっと集中力に欠けていたのかもしれない。こんな状態なので置竿の人には釣れない。やはりイカは誘いが命なのだ。
この後、終了の11時半まであと2ハイをなんとか追加し、何とか前回の釣果を2ハイ上回ることが出来、24ハイとなった。竿頭かどうかは不明だか、船中でもかなり良い成績だったと思われる。大型は胴長44センチで短い足を入れれば50センチオーバーしているのが2つ。30センチ級もかなり交じり残りは25センチ程度なので型の方もまずまずだ。

今日は凪ぎでほぼ無風。朝方は潮も流れて好調だった。船長も群が見つからないときは「今日は朝が勝負だったねえ」と言っていた。やはり釣りの基本は「釣れる時に釣っておく」ことだ。渋い時に地道に数を伸ばすのももちろん大事だが、それよりも大事なことなのだ。特に仕掛けに藻が絡んだアクシデントの時などにもう少し迅速に対処できていたら、と悔やまれる。

 数もまずまず

とは言うものの、連続で20ハイオーバーできたし、型もまずまずだったので贅沢は言っていられない。30ハイオーバー達成は次回にとっておくことにしよう。


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