型は悪いが盛況、大原沖アカイカ

数はまずまずでした


  1. 日時:99年4月10日(土)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前5時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:長潮


釣行記

例年、4月くらいから外房では大型ヤリイカが釣れ盛る。いわゆる「パラソル」と呼ばれる胴長40〜50センチの大型ヤリイカだ。このヤリイカ、昨年MLのOLMとして臼井丸で仕立てで出船し、まずまずの成果であった。これに味をしめて今年は「い組」のOLMとして4月10日に臼井丸に仕立ヤリイカをお願いしておいた。
ところが、4月に入ると大原沖や片貝沖、勝浦沖などにアカイカが回遊しはじめた。特に乗合が出始めた当初は午後船で40パイがトップだったりと絶好調。逆にヤリイカはムラがあり、悪いときはトップ1桁という状況。直前まで様子を見て釣り物をきめる算段になった。
9日夜、臼井丸ののぶ船長に電話。アカイカの状況はまずまずらしいが、ヤリイカは水深も深く(180m)2枚潮らしい。ということで今回のOLMでがは好調のアカイカを狙うことに決定した。

今回のOLMは総勢14名。うち8名が前泊で臼井丸に集合。自然と宴会が始まり結局終身は1時半。イカ狙いなので出船は5時。港集合4時半で起床は4時。ちょっと短めの睡眠時間だが徹夜で乗船するよりははるかに楽なのだ。

●出船はちょっと早め
臼井丸のおっかさんに叩き起こされて急いで準備をして港に向う。なぜか今日のおっかさんは張り切っている。既に港には数人が集合しており挨拶などを済ませ、準備の出来た人から乗船してもらう。座席はくじ引き。私は右舷ミヨシ2番目となった。
みんなおっかさんに急かされながら5時前に出船。船は凪の海を沖へ。航程は35分ほどだそうだ。

竿は30-300の沖潮シャクリ。水深は40m前後なためリールは手巻き。ハリス3号、幹糸6号の5本角。幹とハリスの連結にはサルカンを利用。枝間隔は1mでハリスは40センチ。角は布巻きレッドヘッドやハチマキを中心に赤系統で構成した。

●アカイカフィーバー
僚船がざっと20隻はいる。大原沖はちょっとしたアカイカフィーバーである。その船団からちょっと離れた場所で開始となった。今回も投入器は使用せず、船縁の角掛けを使用するかたちをとった。竿も3mと長めのため、これで十分のはず。

1流し目は空振り。トモのびんさんとみっちゃんはイカの顔を見たようだ。
2流し目、着底後、一呼吸おいて糸ふけをとると竿先にイカ特有のアタリ。5mほどゆっくり巻き上げ追い乗りを待つ。2つめが乗った手応えで巻き上げ開始。結構な引きと竿の良い曲がりが見られる。これはチビイカと胴長35センチの良型のダブル。今回初使用のピンク&紫縞のガス糸巻きと良型はレッドヘッドレインボー(4号スッテ)に乗ってきた。

●マルイカサイズ多い・・・
この後も船長は頻繁に潮周りをしてくれるが、今一つイカの乗りはぱっとしない。のっても単発でしかも今日は良型がほとんどない。
途中、ダブルのうち1尾を船縁に当ててばらすという失態を演じたりしながら8時の時点で5ハイ。やはり布巻き赤系に良く乗ってくる。特に今回はレッドヘッドレインボーとグリーンのレッドヘッドがアタリ角のようだ。
ミヨシに陣取った銭州の常連の新さんも最初こそ不調だったが、独特の誘い方で着実に数を伸ばしていった。

●置竿にもあたる
8時半頃、逆弦側の様子をみるために置竿にしておいた竿にアタリ。巻き上げると中型アカイカ。直後にも置竿でダブルを達成。今日はあまりしゃくり上げずに同じタナに仕掛けを置いておくのが良いのかもしれない。実際新さんの釣り方はそんな感じで好調なわけだし。

9時頃にはちょっと吹いていた南風も止みベタ凪。ただ、予報では午後からは南東の強風、何とか午前中は持って欲しいものだ。この時点で私はツ抜けを達成する。

席は隣り同士ながらも新さんは誘いで乗せ、私は着底時のたるませで乗せる。左舷ではベルデさんが好調。イカが乗ると「ヒット!」と叫ぶのですぐ分かる。

●今日も好調レインボー
レッドヘッドレインボー(3号)は今日も好調。一時期手返しの悪さから4本角にしたが、風も止んだため、一番下にこのレッドヘッドレインボーを追加する。この時点で角は上から、ピンク紫縞ガス糸(FN-7)、レッドヘッドレインボー、レッドヘッドグリーン(3号)、赤ハチマキ白(4号)、レッドヘッドレインボーという配列。これ以降は角の交換はしなかった。

着底、糸ふけ取り、5mほど誘い、20mまで巻き上げて再び着底、ということ繰り返す。なんとかポツポツと乗ってくるがいずれも単発で小型が多いということは朝を変わりはない。良型は朝あがった1パイのみ。船中見回っても良型が10ハイ程度しかあがってないようだ。

●好調レインボーにホウボウまで
ちょっと眺めに糸ふけ取るのを待ったときに竿先を大きく揺らすアタリ。イカなら相当な良型の引きだ。しかしこの引きが底からずっと持続している。どうやらイカではなく魚らしい。新さんがタモを構えている。仕掛けが現れたので手繰る。すると一番下に赤い魚。青い羽を広げている。ホウボウだ、でかい。無事タモに収まったのは46センチの良型ホウボウ。ホウボウの自己記録だ。これはレッドヘッドレインボーを食って上がってきたのだから本当にこの角はアタリだ。

 スッテを食ったホウボウ

こんな感じが終了の11時半まで続き終了となった。
船中の釣果は以下のとおり(敬称略)

      新   上甲 冨田 松本 西  井上  びん
(右舷)  ●(19)●(17)●(9)●(6)●(7)●(10)●(13)
ミヨシ<=========================================トモ
(左舷)  ●(15)●(6)●(13)●(3)●(3)●(5) ●(10)
     めだ  姉御 ベル 安藤 小絲 み  み友人

群の移動が早く、なかなか数が伸びなかった。また何故だか型が小さかった。小さいのばかりということは潮も悪かったのだろう。とはいうものの半分の人がツ抜けも出来たし、結果としてはまずまずだった。

帰り際には南風が強く吹き始め、午後釣りのメバルに乗るメンバーを不安にさせながら船は港に向う。港では全員で記念撮影。今回幹事を務めたねぎらいの声をかけてくれた人も数名。何とか天気ももったし、幹事としては思い残すことなく午後のメバルに向うのであった。


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