今年は来たぞ、大原沖アカイカ

数は今ひとつですが・・・


  1. 日時:99年4月3日(土)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午後1時00分〜午後5時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

大原にアカイカがやってきた。それもこの時期に突然である。
4月1日の午後船で大原・敷島丸がアカイカを1人30尾ばかり釣ってきたというニュースが伝わる。funeturi-mlでもこの話題が流れ、臼井丸でも3日の土曜日は乗合を出すという。イカは良い時に突っ込んで行くのがベスト、ということですかさず予約の電話を入れた。

仕掛けやタックルは昨年リサーチ済み。何故昨年か、というと昨年は前代未聞で大原に毎年やってくるアカイカが全くの不調。乗合を出すこともなかったという年だったのだ。去年買ったアカイカ用のスッテなどは手つかずで残っていたりして、仕掛けの準備は既に出来ていた。さらに今シーズンは伊豆の遠征アカイカ釣りも2回計画し、いずれもシケのため中止となっている。そのくらいアカイカに対する思い入れは深いものがあるのだ。

●前日は大雨に強風
今回も前泊のため、20時過ぎには家を出て大原に向かう。しかし天気予報は芳しくない。道中、南西の風が強くなり雨もかなり強く降り出してきた。この雨は明日には止んで風も北よりに変わり、次第に凪になる、という予報なのでなんとか船は出るのではないか、と、この時は考えていた。
日曜日には結婚式を控えた船長の妹、琴美さんとおっかさんとしばしビール片手に歓談後床につく。5時出船なので4時半には起床、とのことだ。

●風止まず・・・
時計のアラームが鳴る。4時半だ。しかし誰も起きている気配がない。いつもなら気の早い常連さん達が起き出して準備しているころだ。が、窓を揺らす強い風の音から察しが付く。この風では船は出ないのではないか。しばらくしておっかさんが起きてきたが、やはりこの風では難しいようで、もうしばらく寝ていたらどうか、と言われる。しばらくすると船長もやってきて、出船は7時か8時頃になるとのこと。ならば、ということで再び床につく。
ふっと起きる。7時だ。まだ起こしに来ない。8時、まだなのかな、確かに風は収まっていない。9時半、しまった、寝過ごしたか?いや、まだ風は強い。10時半、まだ風は収まらない。これだけ寝ていると目がさえてくる。そこで起き出して待合室の方へ行ってみる。出船待ちの皆さんがごろ寝をしている。その中にfuneturi-mlの安藤さん、牧山さん、塩満さんの姿も。今日はこのまま帰ることになるのだろうか、などという話をしながら風はおさまるのを祈る。

●とりあえず出船
11時過ぎ、船長がやってきてとりあえず出てみて、アカイカ場まで行けなかったらメバルでもう良い、という人だけで船を出そう、ということになった。ここまで待ったのだから、ということで全員が乗船するようだ。
港に向かうと沖はかなりの波があるように見える。風もまだまだおさまっていない。「やっぱり沖にはいけないなあ、メバルになるけどいいかい?」と船で準備をしている船長。仕方ない、アカイカの道具は車にしまってメバル釣りの準備を始める。

なんだかんだと右舷8名、左舷7名を乗せて船は11時半過ぎに河岸払い。左舷には安藤さんと午後船に乗りに来たMLの大野さん、私は右舷胴の間で隣りはMLの牧山さんだ。
港の出口はかなりウネリがありそうなので全員キャビンに待避。我々MLメンバーは操舵室内に隠れることにした。

●やっぱりアカイカにGO!
船はウネリを乗り越えながら中速で進んでいく。40〜50分走ったところで「やっぱり沖に行ってみっぺ」と船長。思ったより風波がないことと、かなりの澄潮のためメバルはあまり釣果が期待できない、と考えての決断のようだ。船はさらに30分走って大原では一番沖の「オネ」と呼ばれる場所に到着した。既に僚船がかなりいて、アカイカを追いかけているようだ。
メバルの仕掛けをほどいてアカイカの仕掛けを装着する。終わった頃に開始の合図、水深40mダチで第一投となった。

アカイカに使おうと思っていた竿は置いてきたので今回は25号負荷2.4mのインナーロッドを使用、これは夏の浅場のマルイカ釣りにも使える竿だ。幹糸6号、ハリス4号40センチ、幹糸との連結にはトリプルサルカンを使用する。枝間隔130センチとした。風も強いので角は4本。今年の流行だそうなので、上から魚型スッテ(プラスティック)4号、レッドヘッドレインボー3号、白布巻き赤はちまき4号、茶色布巻き3号とスッテのサイズの大小を混ぜてみた。錘は80号を使用。

投入器はなく、角掛けをロッドキーパーの下に挟み込んで装着。これにスッテを掛けておき、投入の際には素早くはずして錘を投げ込む。この手返しが重要なのだ。

●序盤は沈黙
1流し目、2流し目は空振り。潮回りの時に僚船をみるとポツポツとイカが上がっているのが見える。イカはいるらしいぞ。しかし我が臼井丸はその後も沈黙が続いた。そんな中、左舷では1時半頃に安藤さんが小振りながら本命を上げたようだ。

錘が着底したあとはちょっと待ってから糸ふけをとってからそこから2〜3mまでさぐってみてしばらく様子をみるという釣り方をしてみる。船長によればそんなに誘わなくてもいいそうだ。

●待望の良型アカイカ
2時前、今日最初の見せ場。錘が着底するとイカ独特のクインクインというアタリが伝わる。そのまま竿を立ててしばらくゆっくり巻いた後に巻き上げにかかる。するとかなりの重量感。引きも結構強い。

 最初に釣れた2尾

ばれるなよ〜と念じながら上げてみるとこれが良型アカイカの2点掛け。レッドヘッドとはちまきのスッテに乗ってきた。隣の牧山さんも2点掛け。あちこちで水鉄砲を吐きながらイカが取り込まれる光景が見られた。慌ててとりこんだせいか手前マツリ。ほどいて投入した瞬間に「上げて〜」の合図。

安藤さんは既に3〜4ハイのアカイカをゲット。「これに乗ってきたよ」と見せてくれたスッテはレッドヘッドとバランスッテオレンジ。しっかりと頭に叩き込む。
この後も乗りは渋く、空振りが続く中、錘着底後の乗りで2ハイをゲット。しかしこれはマルイカサイズだ。

●いろいろ試すが・・・
乗りが悪いのでいろいろとスッテをいじくってみる。サカナ針のケイムラ11センチや黄色のFN-7、青系のスッテなど手を替え品を替えやってみるがどれも空振り。
まわりを見るとやはりレッドヘッドがアタリ角。あとはピンクの透明プラスティック製のサカナスッテ。ただ、これは船宿仕掛けでスッテサイズは3.5号。この微妙な大きさがアカイカに効いているのだろうか?

 大活躍のレッドヘッド虹

4時頃、船は船団を離れ大きく移動。この移動があたり、牧山さんとダブルヒット。しかしその牧山さんとマツる。オマツリをほどいて巻上げを開始すると重い、まだ乗っていた。これはまずまずのアカイカと呼べるサイズ。

●小さいながらも追釣
その後、ポツポツとマルイカ級を2ハイ追釣。そのうち1ハイは安藤さんも使っていたのでチェンジしたバランスッテオレンジに乗ってきた。角交換が当たるとやはり嬉しいものだ。

結局このまま17時半頃に終了となった。釣果は7ハイ、うちアカイカと呼べるサイズが3バイとやや釣果には不満が残るものになったが、ここまで大きなアカイカ(マルイカ)は釣ったことがなかったし、念願のアカイカ釣りも出来たし、ということで満足して道具を片づけはじめた。

ちなみに各イカが乗ってきた角をまとめると
・レッドヘッドレインボウ3号(終始上から2番目) ・・・5ハイ
・白布巻き赤はちまき4号(上から3番目) ・・・1ハイ
・バランスッテオレンジ(上から3番目) ・・・1ハイ
また竿頭は12ハイ。牧山さん6ハイ、安藤さん8ハイ、大野さん7ハイで、平均的には5〜6ハイといったところだろう。途中、魚探を見せてもらったが、イカの反応は確かに出ていたので、やはり前日の南西風による水温の低下が乗り渋りの原因だろう。
今シーズンはあと数回挑戦することになるであろうアカイカ。次ぎこそは30ハイオーバーの爆釣をしたいものだ。


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