小型多く苦戦、布良沖イサキ

黒い陰はイサキ。終盤でこれだけ・・・。


  1. 日時:99年3月13日(土)
  2. 場所:布良沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午後1時20分〜午後5時30分頃
  5. 潮時:若潮


釣行記

イサキといえばやはり外房であろう。特に寒い時期の寒イサキは初夏のそれとは違い白子や真子は持っていないが、十分に脂がのっており煮付けや塩焼きでかなり旨い。引き味も抜群だし、なにより去年あれだけ凝ったイサキ釣りを早くやりたい、という気持ちが押さえられないのだ。それで先日勝浦に行ったわけだが釣果は今一つ。では更に魚影が濃いと言われている南房にチャレンジしてみようという次第なのである。

●午後船のイサキは初挑戦
ヤリイカ船は12時半前には帰港。この船がそのまま午後イサキ船になるとのことなので、席を右舷トモに移して準備する。と、なにやら船長がエンジン周りでガサゴソやっている。エンジントラブルがあったらしい。修理屋を呼んで来て作業を行うらしいので、ちょっと出船も遅れるとみて、イカ道具を一度車に引き上げたり昼飯を丘で食べたりとゆったり過ごす。エンジンは何とかなったようで、もう1隻の小さい船(午前のイサキ船)の方に移らずには済みそうだ。

前に泊まっていや松栄丸などは団体客もいるようで片弦10名乗船と大盛況。我が仁平丸はといえば片弦3名で計6名。まあ、船の大きさも違うのだが非常に釣りやすい人数だ。
船は1時過ぎに出船。そのまま航程10分程の布良沖で開始となった。

竿は30-180のコマセシャクリ用。両軸リールにアンドンビシ60号片天秤。1.5mm径クッション30センチにハリス2号3m、チヌ2号の3本針の市販仕掛けとした。コマセはアミだが、付け餌にはオキアミが配られた。イカタンも別に用意してあるそうだ。

●オキアミ餌は×
まずはタナ指示18m。オキアミ餌で狙ってみる。すると1投目からキュンというアタリ。15〜16センチ級とちょっと小降りなイサキ。とりあえずキープしておく。しかし、この後は餌取りの猛攻を受け、オキアミは1分も持たない様相。早々にオキアミを諦めイカタンをもらいに行く。するとこれが赤タン。赤タンでイサキを釣ったことはないで、クーラーから持参のイカタンとバイオベイトを取り出しこれも切って準備しておく。
2流し目、時折釣れるのはウリンボばかりだったが、一際大きなアタリにじっくり追い食いさせて、やっと25センチ級イサキの一荷。これからが本番かと思われたが後が続かず。更に食いも悪くなった。ここまででバケツには7尾のイサキを泳がせることが出来た。

●小型イサキ多過ぎ・・・ほとんどリリース
そこでかねてから準備の食い渋り用自製仕掛けにチェンジし試してみる。チヌ1号(銀)にハリスは1.5号3ヒロの3本針である。これが大当たりで、私だけ入れ食い状態になった。ただ、イサキの型は小さく、ほとんどが15センチ程度のウリンボに毛が生えた程度の大きさでリリース対象だ。コマセの撒き方を変えたり、タナを上に取ったりしてみるがどこをやっても同じ状態。そんな中でたまに良型が釣れてくるので、ひたすら釣りまくるしかにようだ。
ちょっとタナを下げるとイカタンさえもかなりかじられるほどエサ取りが多い。隣りの人などはよくウマヅラをあげていたし、私も17センチと小ぶりながらカワハギを1尾ゲットしていた。

●メジナも顔を出す
時々潮回りを入れながら時間がたっていく。ほとんど空振りなしだか釣れるのは小型。どんどんリリースする。4時頃、21mまで沈めた直後にアタリ。強い引きで上がってきたのは25センチのメジナ。4時半頃、タナを取り直すためにスプールをフリーにして仕掛けを落としはじめた直後にアタリ。ちょっと下品な引きでサバか?という感じだったがこれが当日最大級の36センチ。「そんなのがいっぱい食ってくるといいんだけどねえ。今日は潮が動かねえから小型ばっかだなあ」と船長。
バイオベイト、イカタン(白)、赤タンと試してみるが特に食いに差はない感じだ。

終了間際の17時過ぎ、コマセ振ろうと竿を上げた瞬間にアタって33センチ良型。もしかしたら動く餌に興味を示すのかと、ウイリーシャクリの要領で誘ってみたりもするが、そうすると今度はネンブツダイやスズメダイの餌食に。私の腕ではどうやっても良型イサキを選んで釣ることは出来ないようだ。

 30センチオーバーは2尾のみ

結局このまま17時半に終了。リリースしたイサキの数は途中で分からなくなってしまったが、おそらく40〜50尾くらいだろう。25センチオーバーの10尾をキープした。
<釣果>
・イサキ 12〜36センチ 40〜50尾(25センチ超10尾、30センチ超2尾)
・メジナ 25センチ1尾
・カワハギ 17センチ 1尾
数の上では爆釣なのだが、如何せん型が・・・。一応竿頭を頂いた。

布良近場のイサキも本来はもっと大型が食ってくるらしいからもっと条件の良い日に
再挑戦したいものだ。が、やっぱり布良は遠い。4月になって大原でもイサキが出始めたらまた外房方面に通うことになるであろう。


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