初挑戦はまずまず、二宮沖ビシアジ

ムロ混じりでまずまずの成果です


  1. 日時:99年3月6日(土)
  2. 場所:二宮沖
  3. 参加メンバー:上甲他14名(funeturi-mlのOLM)
  4. 時間:午前7時30分〜午後2時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

またまたOLMの報告になります。今回は平塚・庄治郎丸から仕立てでビシアジ釣りに出ることになった。アジ、というとどうしても手軽に釣れる魚、というイメージがあり、わざわざ寒い時期に100mもあるところで釣り魚ではないと思っていたのでこ深場のビシアジ釣りは実は初体験なのだ。アジは食べ飽きてるということもあり、10尾も釣ったら端物狙いでヒラメやイカの群があるようならイカ角でも下ろそうか、とかなり気軽に構えていたのだが、これがちょっと甘かったようだ。

●またも前日は大荒れ!
前日の金曜日は春一番が吹き荒れ、夜中でも大島は南西風が20m吹いていたが、予報ではこの風は止み後は北風が強く吹くらしい。予報は当たり、朝出発するころにはあれだけ吹いていた南西風もほぼ無風になっていた。


●急遽参加組も入れて15名
ベルデさんを5時に迎えに行き、姉御こと今村さんを平塚駅で拾ってから船宿へ。6時半集合だったでちょうど良い時間。船宿の前に行くと既に数人が集まって話をしている。ん?牧山さんや塩満さん、浅野さんの顔が・・・。彼らは今回のメンバーではないはず。どうしたんだろう?
車を止めてから船宿に行く。牧山さん一派は昨日の夜に釣りに行くことを決め、とりあえずこのOLMに乱入することにしたそうだ。仕立に乗れるなら乗るし、人数いっぱいのようなら乗合に乗るということだったが、船の大きさは十分で人数も12名だったので、この急遽参加組3名もOLM船に無事乗船となった。

くじ引きで席を決める。私は右舷トモ2番目。タイ五目などのコマセ釣りではなかなか良い成績を収めることが過去出来た釣り座だ。ただ、瀬の海のビシアジは初めて、どの席が良いかなどは想像もつかない。

 出船直後の風景

出船は7時の予定だったが、乗合の出船との兼ね合いでやや遅れて出船した。海はベタ凪。昨日のウネリもほとんど残っていない。船はそのまま二宮沖へ。左舷8名、右舷7名に分かれての乗船。オマツリは多発することはないだろうが避けることも出来ないだろう。

30分程走って既に船団が形成されている二宮沖へ。しばらく反応を探した後にアンカーを入れて開始となった。水深は100m前後。
160センチのビシ竿に電動リール。天秤・ビシは130号で船宿のものを借りた。仕掛けもハリス2号2m、ムツ10号3本針の市販品。イカ竿を使う人、ビシ竿を使う人といろいろなパターンがあるようだ。コマセはイワシのミンチ。付け餌は赤タンが支給される。またアオイソメで食いが良いときもあるので、これを個別に船宿で500円で購入する人もいる。私は前日に釣具店で仕入れて置いた。

着底するとビシが海底から抜けるような感触があることから、底は砂または砂泥のようだ。ヒラメを狙っても面白そうだ。

●幸先良好
船長の指示だなは底から3〜5mなので、まずは2m巻き上げてコマセをふりつつ3m底を切り、しばらく待つ。アタリがなければ1mずつコマセをふってタナを上げるという手法をとった。1投目は空振り。コマセを詰め替えて2投目、4m底を切ったところでクンクンというアジ独特のアタリ。初物なのでそのまま巻き上げると20センチ級のマアジ。周りでもアジが上がりだした。次の投入ではアタリの後、じっくりと追い食いを待ち狙い通り一荷を達成。ところが取り込み時に1尾バラしてしまった。

 邪魔なアカタチ
●アカタチが邪魔
この後はムロアジ混じりでほぼ空振りなしで釣れてくるようになった。ただ、タナが低いとアカタチが食ってしまい、水面には捨てられたアカタチがリボンのように漂う姿が散見された。このアカタチ、アタリがモゾモゾとアジにくらべ不明確、引きもほとんどないため取り込みまでにアカタチが付いているかどうかは容易に判断できる。ムロアジはアタリが強く、また食い上げることが多いためこれも容易に判断できる。サバの姿はほとんどなく、潮の流れもトロトロでオマツリも頻発しない。なかなか釣りやすい状況だ。タナは底から4m。タナが合えば必ず食ってくるような感じ。

まず右舷胴の間の塩満さんがツ抜け宣言。私も続けとばかりに気合いが入る。すると隣りの大濱さんにひときわ大きなマアジが。羨ましい限りだ。ミヨシではマトウダイの姿、左舷ミヨシよりに座っていた今村さん(姉御)もマトウダイを上げて大喜びのようだ。

 マトウダイと姉御とベルデさん

●食いは続かず・・・
そんなペースが続いたが、10時半頃には食いが止まる。食いが止まる間際にはアオイソメが効果があったようだが、その後は白のイカ短、赤タン、アオイソメ、空針、どれでやってもアジは食わなくなった。
快晴で微風。気温も高く冬用のウエアは着ているのが苦痛なほど。ビールなどを飲みながらのんびりやるのもいいものだ。このころにはマアジはツ抜け、ムロアジが数尾という成果。

ここでアンカーを上げて移動。こんどは130〜140mとやや深め。アンカーはいれず流し釣り。しかしここではアタリ無し。再び移動となる。ここで自作の食い渋り用の仕掛け、ハリス1.5号、針は銀のムツ8号3本針、全長2.2mにチェンジする。

●再び時合
今度は僚船も多い100m前後の場所。しばらくコマセをふるとムロアジがポツポツと上がりだす。コマセが効きだしたのかやや高めのタナでマアジがアタリだし、ポツポツと追加する。2度目の時合のようだ。しかしここで逆弦とオマツリ。天秤に両方の道糸が激しく絡んでしまいタイムロス、再会した頃は時合も終わり。時合が長く続かないのは、やはり休日で船が多いせいであろうか。

12時半には完全に食い止まり、置き竿で歓談モードに。釣果をリサーチしてみると右舷特にトモ寄りはなかなか好調なようだが、左舷特にミヨシよりは今ひとつのようだ。ベルデさんと姉御は2人でワインを2本あけたという。イカには赤ワインがよかったようだがアジには向かないのであろうか?

 大濱さんは良型マアジも

終盤戦、食いが渋い状態は続く。食ってくるのはアカタチばかり。うっかりタナを下げてしまいアカタチ3点掛を達成した程。
端物の竿もすぐに出せるようにセットだけはしておいたが、手頃なサイズのアジが釣れない。みんな20センチオーバーで太っているのでこれでは大ビラメでもない限り食ってこないだろう。結局端物竿を出すことはなかった。

●終了間際に食いがたつ
終了予定は2時半。時計は既に2時半を回っていた。人によってはもう竿をしまっている。やけくそで指示タナより高い6mを探ってみる。これでアタリがなかったら竿をしまおう。6m底を切った状態で置き竿に。するとすぐに竿先がクンクンとアタリを伝える。これがマアジ。しかも若干型が良くなったようだ。すかさず隣の大濱さんと後藤さんに伝える、と両人とも当たったようで電動巻き上げ開始。既にタイムオーバーだが釣れているからか若干の延長。左舷で竿をしまった人達からは「竿を仕舞ったとたんにこうだもんなあ」とぼやきも。この最後の時合で数尾のマアジを追加し終了となった。

<釣果>
・マアジ17〜25センチ 22尾
・ムロアジ 25センチ前後 9尾
・サバ 25センチ(リリース) 1尾
・アカタチ 10尾前後(リリース)
トップは塩満さんでマアジ25尾。次点は23尾で大濱さん。全体に右舷トモより好釣果が集中してしまったようだ。平均ではマアジ10尾程度。ムロをいれて15尾前後といったところで、今ひとつの感。ポツポツとは上がったが、マアジの一荷がほとんどなく、群が散っていた様子が見られる。休日では仕方がないことだが、太ったマアジは5〜6尾あれば十分な土産にはなる。
大濱さんはずっとハリス2号、ムツ10号の仕掛けを使っていたそうだ。私の1.5号仕掛けの効果の程はよく分からないものになった。

最後に船宿前で成績発表し歓談。これからの釣りの展望などの話に花が咲いた。
最終的に10名以上のMLメンバーが集まるOLMとなり、天気良く非常に楽しい釣りとなったので今回のOLMも大成功であろう。


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