まずまずの成果、洲崎沖ヤリイカ

久しぶりにヤリイカを手にしました


  1. 日時:99年2月23日(火)
  2. 場所:洲崎沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前8時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

●洲崎沖でヤリイカ好調の知らせ
今シーズンは絶不調のヤリイカ。そんな状況の中、2月中旬にトップ50〜70ハイという釣果が報告された。場所は洲崎沖。この好調さは14日の日曜日くらいから兆候が現れ15日、16日も調子を維持したが、その後はすぼんでしまった。仕事の都合さえつけばすかさず平日釣行したところであるが、残念ながら都合がつかず、毎日の釣果報告を臍をかみながら眺めていた。
ところがこの翌週も同じような兆候が出始めた。トップは30ハイ程度と前週程の勢いはないが、今シーズンのトップ1桁が連日続くようなヤリイカの状況からすれば、これはなかなかのものである。で、ちょうどよく私は休暇中で釣りものを探している最中。他の釣りものはさておいて、とりあえずヤリイカに突っ込んでみることにした。

●平日にも関わらずほぼ満船のヤリイカ
今回は最近のイカ釣りではお世話になっている長井港・儀兵衛丸を利用することにした。ただ、長井港はイカ釣りのメッカだけあって、良い釣果が報告されると平日にも関わらず多くのイカ釣りファンがやってくるので混雑が気になった。その予感は的中することになった。
とはいうものの平日であるし、ということで船宿には5時半頃に到着。昨年のヤリイカ釣行の際は5時過ぎ到着で1番のりという実績があったのでこれで十分と思ったのである。が、今回は船には既に4角ともう2つのクーラーがおいてある。船宿待合所も結構賑わっている。いろいろと迷ったが、アタリもハズレもなさそうな右舷の胴の間を選択した。
待合所でお茶を飲んで出船を待っていると、次々に釣り人が到着。みんなヤリイカ狙いである。マルイカが不調のせいもあるが、結局ヤリイカ船は右舷8名、左舷7名の15名と大盛況での出船となった。
船はベタ凪の海を洲崎沖に向かって走る。今日は天気予報も良く、終日晴れで北の微風。イカ釣りには好条件である。

●洲崎沖で開始。水深は浅い
1時間ほど走ると目前にヤリイカ船団が見えてくる。我が儀兵衛丸2号船はその船団を横目に過ぎ、船団よりやや千葉よりに入ったところで群を探し始めたようだ。しばらく探査が続いた後、船長の合図で錘を放り投げて開始となった。水深は90m程度と結構浅めだ。
リョービのヤリイカ竿(195センチ)に電動リール、11センチプラヅノ7本角の自製仕掛けを使用。幹糸は5号、ハリスは3号10センチ程度とした。角は淡いブルーと蛍光紫(ケイムラ)を中心に青やピンク、上から2番目にはFN−7のレッドヘッドのウキスッテを配置した。また、角の形状は基本を泡入り棒角とした。扁平角は鯖に捕まりやすいという経験から、この手の角は様子をみて使うことにした。

●ヤリイカにはピカピカの錘?
まず1流し目、左舷で2ハイ掛かるがバラシたようだ。右舷では1ハイあがったがそれだけ。最初から乗るようなら今日は期待できると常連さんが言っていたので、なかなか状況は良いのかもしれない。開始当初は左舷の乗りがよく、右舷はポツポツ状態。私には3流し目でアタリ。底から5m程シャクッたところで当たった。追い乗りをさせるつもりでゆっくり竿先を上げていると「巻き上げないとばれちゃうよ」と助手兼釣り人のセトさん(とおっしゃる常連さんと思われる)が後ろで叫んでいる。そこですぐに巻き上げを開始し、無事中型を取り込む。追い乗りは待たない方がいいか?とこのセトさんに聞いてみると「乗り時は一気に角に付くからあまり待たなくてもいいよ」とのこと。確かに縦に長く群がいるとき以外は後からイカが付くことは少ないように思う。多分、最近は底べったりに群の分布なのであろう。
このセトさん、オマツリが起こると飛んで来てくれてほどいてくれるので非常にありがたい。また、私の使っている錘を見て「これを使いな」と新品のぴかぴかの錘を貸してくれた。イカにアピールするにはぴかぴかの錘が良いという話もどっかで聞いたことがあったので、これもありがたい次第だ。

●3点掛け!
群は特別濃い様子はなく、1流しでどこかでポツポツと上がり続ける程度。ただ、水深が浅いため、1流しで2回目の投入でも乗ってくることもあるようで、これが数を伸ばすコツでもあるのだ。
ポツポツと3バイのヤリイカをバケツに泳がせた後の投入。着底と同時にアタリ。巻き上げを開始すると、今度はかなり強く引く。隣りに座った比較的若い常連さんと思われる人も掛けていて「これはスルメかなあ?」と言っている。上げてみるとこれが3点掛け。1ハイはスルメが混じっていた。9時半の時点で6ハイと成績はまずまずである。

 スルメは1割くらい交じる
実はここの場所は船団とははずれているところ。漁師の舟が近くを通ったときには「今、イカを上げないでえ、群がいるのばれちゃうから」と船長。他の船はそんなに乗りがよくないのか、この場所の好調さが知れるとあっという間に僚船が集まり、流しにくくなってしまうようだ。

●朝のピークは終了
時間が経つにつれ、潮回り直後に船中のどっかでしか乗らなくなる。朝のピークは終わったようで船長も笑いながら「イカは品切れだあ〜」と言っているくらいだ。
ここからはしばらく我慢の釣りが続く。忘れた頃に上がるので辛抱強くしゃくるだけである。

●角交換が当たり!
今日のアタリ角は青とピンクのプラヅノのようだ。私の仕掛けにも圧倒的にピンクに乗ってきた。ここで角の配置を換えてみる。まず、レッドヘッドをピンクのカラフル角に交換。更にウキスッテのレッドヘッドレインボーをケイムラに変えてみる。するとこの変えた角に1つずつ乗ってくる一荷で乗る流しもあり、角交換があたったわけでなかなか気分が良い。ついでに無風状態の海上はベタベタの凪で暖かく、久しぶりにビールの旨い船上でもある。

11時半、大きく北に移動する。この前までは、船が入れるギリギリのところを流していたようで、境界線を出ないように船長はヒヤヒヤの繰船をしていたようだ。

●錘着底競争に勝てず・・・
ヤリイカといえばなるべく速く錘を着底させることで、多くのイカを乗せることが出来るというのが一般的である。当然今日も、船中1番に着底するように努力をしたのだが、どうしても隣の常連さんの落とし込みスピードに勝つことが出来ない。具合の悪いことにこの常連さんが好調なので、隣り合う私の仕掛けには乗りが悪いように思う。リールは同じシマノの電動丸3000XH(私のは3000H)。道糸もこのサイズなら6号を巻いているはず。もちろん糸送り機能を使っている。錘の滞空時間を短くしたり、やや早めに錘を投げてもダメ。何がちがうのだろうか?

●船増えると乗り渋る
12時半、また乗りが活発になる。ここでは1回目が乗らなくても2度目や数回の仕掛けの巻き上げ、落としで結構乗ってくる。しかしいつのまにか僚船増えてポツポツ状態となり、最後には流す場所すらなくなってしまったと船長が嘆く。最初は当船と勝山の船の2隻しかいなかった場所である。無線で勝山の船が仲間を呼んでしまったのだろう。

結局このまま2時まで続けて終了。トップは32ハイで左舷トモ。隣りの常連さんは23ハイ。平均15ハイ程度。私は中小型を中心に大型も混じって14ハイと平均的釣果。常連さん達は軒並み20ハイを越えていたようだが、馴染みでない人達は1桁の人も目立った。やはり腕良し悪しが占める要素もかなり多いようだ。

 型もまあまあです。

同じ日、マルイカの方はぱっとしなかったようで「ヤリイカに乗ればよかったよ」と嘆く人も。こればかりは終わってみないと分からないから仕方がない。

とりあえず、今シーズン不調でなかなか突っ込めなかったヤリイカでまずまずの成績をあげることが出来て満足。いろいろと勉強にもなったし、次は外房の大型ヤリイカで好成績を上げることを夢見て、長井を後にした。


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