共に食い渋り、南伊豆のカワハギ・アマダイリレー

カワハギは良型が揃いました


  1. 日時:99年2月20日(土)
  2. 場所:河津沖〜外浦沖
  3. 参加メンバー:上甲他funeturi-mlメンバー3名
  4. 時間:午前7時00分〜午後1時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

久しぶりに伊豆・下田方面への釣行である。距離的には外房や常盤方面とそんなに変わらないのだが、ずっと一般道を走るため夜中でも3時間、帰りは渋滞に巻き込まれるといつ帰れるか分からなくなったりと、ワラサ爆発の時でもなければなかなか行こうという気が起きない地だ。
今回はfuneturi-mlの山崎さんとその師匠である塩沢さん、井上さんと奥さんと私の5名で1泊2日の釣行である。初日はカワハギ・アマダイリレー、2日目はヒラメ。特にヒラメは外房方面の連敗脱出を企んでの釣りである。

●予報悪いが・・・
前日の天気予報では前半は北風、後半西風が強いらしい。かなり寒くなることも予想される。山崎さんが出船確認をしてくれて一応船は出るそうだ。
集合6時、出船6時半であるので井上さんに2時半に迎えに来てもらい下田へ。1日目の船宿は下田外浦港・潮丸。我々の他に予約はなく仕立て状態での出船になるようだ。
道中、釣具店によって小物や餌を物色した後にゆっくりと下田へ。6時前に外浦港に到着。山崎さん、塩沢さんと挨拶を交わし、潮丸の女将さんの案内で早速船へ。船は大型船ではないが綺麗に整備されていてなかなか良さそうな感じ。右舷ミヨシから山崎さん、塩沢さん。左舷ミヨシから私、井上さん奥さん、井上さんという座席。ロッドキーパーが取り付けてあったのでこれを利用させてもらう。
船長に聞くと、最初に河津沖でアマダイ、その後に近場でカワハギをやるそうなのでまずはアマダイタックルをセット。シャクリ用の30-180の竿に電動リール、片天秤に錘60号、市販のハリス3号のアマダイ仕掛けをセットした。餌は船宿支給のオキアミである。

●アマダイは河津沖へ
6時半を回り出船。天候晴れ、風もそよそよ程度で海上は凪。条件はなかなか良さそうだ。港を出ると河津沖まで30分程走って潮回りの後、開始となった。
90mダチ。仕掛けを下ろす。相模湾のアマダイと同じように50センチほど底を切り、竿先を上下して誘う。するといきなりアタリ。電動リールを中速で巻き上げるが強い引きはなく本命ではない様子。が、これは取り込み時にバラシ。うっすら見えた影からはがんぞうびらめのように見えた。

●仕掛け短いよ〜
仕掛けを再投入しようとすると「右前のお客さん、ヨリモドシ付けてるね。それにハリス短いよ。それじゃあ餌が踊らないなあ」と船長に注意される。枝スは直結が良いとのことなので、その場で仕掛けを作り直す。チヌ5号にハリス3号全長2ヒロ半で先針から1ヒロのところに枝スを8の字結びで直結する。ガンダマも蛍光玉も付けないシンプルな仕掛けとした。後で山崎さんが船長手製の仕掛けを使ったが3ヒロのハリスにやはり枝は直結。さながらマダイの仕掛けのようで相模湾仕様とはちょっと違う感じだ。

●どんどん浅場へ
次の流しでは小型キダイが掛かる。しばらくバケツに入れておくと元気になったのでリリース。反対側の山崎さんはカナガシラをゲット。あとはポツポツとアマダイ定番の外道のムシガレイやガンゾウビラメ、ヒメコダイ、良型トラギスが上がる。あとはいつ本命が顔を見せるか、である。

 カナガシラを手にする山崎さん
なかなか本命が顔を見せないせいか、船はだんだんと浅場に場所を変え、最後には50〜60mダチという浅場に到達した。

●やっと本命があがる
井上さん奥さんに本命らしきアタリと引き。グングンと底の方に引くことからアマダイにまちがいないであろう。と、そこに私にもアタリ。今までの外道よりもやや鋭角的な引き。もしや本命かと思ったが、これは珍しいカナガシラの一荷。程なく井上さん奥さんの仕掛けも上がり、無事本命35センチを抜き上げる。
その後は誰にも本命のアタリはなく、これ1尾が船中唯一の本命となった。

 本命を手にした井上さん奥さん

●本命顔みないままカワハギへ
9時過ぎに船長からあと15分程でカワハギに切り替えるというアナウンスがある。
このころになるとフグが寄ってきたようで、時々ハリスを切られるようになった。そんな中、井上さん奥さんが良型のサバフグを上げる。ハリス切れの犯人はこいつのようだ。
ちょうどふぐに2本とも針をとられたところで、アマダイ最後の流しになったので、そのままアマダイタックルは仕舞う。

 アマダイの外道は多彩

9時半になってポイント移動。15分程南に走ってカワハギ場へ。水深は30m前後。今度はカワハギ竿に錘30号、市販の3本針のカワハギ仕掛け(ハリス3号)を使用した。餌は山崎さんが用意してくれたアサリのむき身。
伊豆方面のカワハギと言えば専門に狙う船も少なく、仕掛けを入れれば入れ食い、という話をよく聞く。が、今回は3流し目までアタリ無し。

●カワハギも渋い
井上さんはキビナゴ餌でカサゴを狙っている。様子を見ているとどうやらあたったみたいだが、食い込まなかったようだ。
カワハギの方は相変わらず渋い。餌もかじられないので魚がいないのか、極端に活性が低いか・・・。
4流し目、山崎さんにウマヅラがあがる。私の竿にもアタリ。やっと本命22センチの本命。船中1号だ。どうも船は根の際を流しているようで、根に入ってしまうと竿上げの合図がある。根の中では釣りはしないようで、このへんも相模湾や東京湾とは異なるスタイルだ。そんなわけで移動直前に当たることも多い。

●タルマセ釣りがGOOD?
いろいろと試してみると、どうもたるませ釣りでよくアタリが出る。この釣り方でワッペンサイズとウマヅラ2尾を立て続けに上げる。バラシも数回あり、このまま好調を維持できるかと思われたが、この後は沈黙となる。
キビナゴ餌で粘っていた井上さんにエソ。またこの渋さの中、井上さんの奥さん、ポツポツとあげる。カワハギ釣りは初めてとのことだが、船長のアドアイスを受けて着々と釣果を伸ばすところはさすがだ。

●西風強く、アタリ取りづらく・・・
天気予報通り、だんだんと西風次第に強くなってきた。ウネリも出てきてミヨシは釣りづらくなってきた。船の揺れに加えて、道糸に風が当たってアタリも取りづらい。そのせいか、最初に上げたカワハギ2枚以上の釣果を上げられない。

●餌は小さくつけなきゃ
ふと気がつくと、だんだんと餌付けが雑になり、かなり大きくアサリをつけてしまっていた。いつもの私の癖である、釣れない時の釣りが雑になるというのが出てしまったようだ。
12時過ぎ、残り1時間。上げ潮になったせいか、アタリ出始める。山崎さんとカワハギ仕掛けに変えた井上さんスパートし着々と数を伸ばす。しかし私にはアタリがあってもバラシばかり。餌も頻繁になくなる。あせるうちに終了の13時を迎えてしまった。

●竿頭は女性陣
結局竿頭は山崎さん、井上さん奥さんの4枚づつ。ウマヅラもそれぞれ4枚、3枚と上げているのだから大したものだ。私の方は最初に釣った2枚にウマヅラ2枚と情けない釣果になってしまった。カワハギはいずれも20センチをオーバーする良型で、25センチ級も混じった。
アマダイ釣り、カワハギ釣りとも竿頭は井上さんの奥さん。終始手持ちで一生懸命釣ったのが勝因であろう。
魚影が濃いとはいえカワハギ釣り、もう少し気合いを入れて釣るべきであった。まだまだ修行が足りないなあ。


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