釣り座選び裏目?相模湾スミイカ

富士山が綺麗でした


  1. 日時:98年2月13日(土)
  2. 場所:平塚沖〜二宮沖
  3. 参加メンバー:上甲、めだま氏、ベルデ氏
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

前回にまずまずの釣果を上げることができた相模湾のスミイカ。依然好調さを維持しているようだ。今シーズン初挑戦だったスミイカも0→2→7ハイと徐々に数も伸ばすことが出来ている。ならば好調のうちにツ抜けを、と思うのも自然の成り行きだ。ちょうどそんな時、MLのめだまさんからスミイカ釣りのお誘い。さらにベルデさんも満を持してスミイカ初挑戦するという。ということで、話しは進み、3名で相模湾スミイカに行くことになった。

●釣り座確保で早起き
やはりスミイカの釣果は釣り座がかなりのウエイトをしめる。そこで前回と同じミヨシを確保すべく3時半に家を出発し4時半前に平塚・庄治郎丸に到着。まだ船宿は空いていなかったが、4時半をまわると明かりがつくとドヤドヤと車から人が出てきて釣り座を確保していった。スミイカは先に2名が記名したがトモを取ったので私は無事右舷ミヨシと2番目、左舷ミヨシを確保した。その旨を携帯でめだまさんに伝えると、ちょうど厚木インターの手前のようだ。30分ほどしてめだまさんと同乗のベルデさんが到着。挨拶をして船宿の待合所で暖をとる。めだまさんはこの場で仕掛け作り。ベルデさん、めだまさんともキスの置き竿を出すようで、めだまさんはジャリメを事前購入、ベルデさんは船宿で購入したようだ。
船宿の人の話では、最近はマルイカの外道も出始めているらしい。ということは結構深場を攻めているということか、などと、わいわいやっているうちに6時を回り、そろそろ準備するか、ということで車に戻って防寒具を着込んだりする。

●今回はすいている
6時半を回ると船が桟橋に付けられる。早速乗り込み準備を始める。どうやら今日は右舷4名、左舷3名の余裕の釣り座のようだ。天気予報も北風強く、寒いという感じだったので敬遠されたのかもしれない。釣り座は右舷ミヨシに私、2番目にめだまさん、左舷ミヨシにベルデさんとなった。これが今日の釣果の明暗を分けることになるとは・・・。
仕掛けを結んだり、シャコをテンヤ(最初に配られたのは活シャコ)に装着しているうちに7時になり、船は河岸払い。前回と同じく航程3分程の平塚真沖で開始となった。
竿はダイワ島影スミイカ2.4m。リールはリョービの小型両軸にPE2号。先糸は5号のフロロカーボンで道糸とはチチワを介して直結。テンヤの上40センチのところからクロスビーズでハリス15センチを出しスッテを付ける。最初はテンヤは緑、スッテはピンクのトトスッテを使った。

●潮下に・・・釣り座裏目
水深は30m程と前回と一緒。ウネリがやや残っているものの凪。東よりの北風で潮はどうやら逆潮のようだ。この場合、潮先は左舷トモになる。私の右舷ミヨシは潮下、どうやら釣り座選びが裏目に出たようだ。船中1号は右舷トモ2番目の人。ついでトモでも1ハイ。トモよりはこの通り好調のようだが、前回にくらべるとはるかに乗りが悪い。やはり11日の雪、12日のシケによる水温低下、底荒れが影響しているのであろうか。

●ケチのつきはじめは・・・サメ
1時間もたったであろうか、しゃくり上げた竿先に待望のズシンという乗り。しかもかなりの重量感。さらに引きらしきものも感じる。大型のスミイカの場合、テンヤに乗ってもグンと引く感触が出ることがあるので、これは大物だろう、もしかしたら大型のカミナリイカかも、とワクワクしながらリーリングする。が、どうも様子がおかしい。引きが強く、どうもイカではなさそうだ。「ホウボウか?」と船長は言う。やっと仕掛けが上がってきた。現れたのはグレーの魚体、そうサメであった。なんだよ〜とがっかりしテンヤを揺すってはずす。反動でシャコがはずれて逆弦側まで飛んでいってしまったようだ。最近、この最初の1尾をばらしたりすると、以後その日はおろか、次の回の釣行までのツキを逃しているような気がするので、このサメ騒動はかなり不吉なものであった。

●キス狙いもまずまずの様子
気が付くとベルデさんはキス竿を出している。「あたっているよ」の船長の声で振り返るとベルデさんのキス竿がお辞儀している。これは良型シロギスとトラギスの一荷。めだまさんもキス竿を出しすぐに良型キスを一荷であげる。今回はキス竿は持ってこなかった、いや正確には忘れてきた。めだまさんが竿を貸してくれるというが、今日は目標スミイカのツ抜け、邪心は禁物だ。

●ベルデさんは好調
そうこうしているベルデさんから「ヒット!」の声。振り返ると竿先が曲がり確かにイカが乗っている様子。タモを持って構えるとまあまあの型のスミイカがスッテに乗って上がってきた。その後めだまさんにも白のテンヤで1ハイ。潮下で不調のミヨシにもやっと出番が回ってきたかと張り切ってしゃくる。が、相変わらず音沙汰無し。そういえばいつの間にか船は50mダチを狙っている。昨日のシケで底潮が濁り気味の可能性もあるのでテンヤをピンクにチェンジする。するとすぐに移動の合図で今度は二宮沖のやや浅め(30m前後)へ。ここでも沈黙が続いた。浅場なので、ということでテンヤを緑に戻す。すると直後にズシン。「お、やっと乗ったか」という船長の声を聞きながら上げたのは400g級のまずまずのサイズ。やっとボウズ脱出。今日は時間が掛かった。

 やっと乗りました

●カミナリイカ!
右トモで歓声が上がった。見ていると大きなイカがタモ取りされている。キロオーバーのカミナリイカだ。今日はこいつも狙い目の一つだったので羨ましい限りだ。
ここまででトモ寄りの2名は3〜4ハイを上げてトップを走っている様子。それにしても今日は乗りが悪い。

●焦る・・・
キス狙いの竿はめだまさんが順調に良型キスを、ベルデさんは何故かトラギスばかり。キスが針に掛かる場所では船中どこかしらでスミイカが上がる。やはりキスがいるところにはスミイカもいるようだ。
日が高くなってウネリも消える。11時前になると風は西よりに変わり、船も大磯を超えて二宮沖あたりまで西にやってきた。すると今度は左舷ミヨシ寄りが潮先に。そうベルデさんの席が最高の釣り座になったのだ。ところが上がるのはミヨシ2番目のおじさん。さっきまで沈黙だったのに立て続けにスミイカを上げている。逆に右舷のトモは潮下になり沈黙状態になった。この後、ベルデさん、立て続けにヒット。
12時頃、風が更に変わって南西風に。このころにはベルデさんは5ハイ目をキープ。かなり水を空けられ焦る。

●餌付けで苦労
これだけ調子が出ない理由を考えてみる。シャクリやテンヤの色などは前回と一緒で問題ないように思う。問題はシャコの装着方法だ。最初こそ身のしっかりした活きシャコであったが、残りは氷水に付けられた死にシャコ(冷凍物?)なのだ。これは前回にも増して身崩れしやすく、輪ゴムの締め付けをシャクリの水圧でばらばらにしてしまうこと数回。そんな餌の状態でしゃくり続けても釣れるわけなく、また、餌の装着し直しなので時間も取られ、どうしても釣果が伸びない。めだまさんも同じく餌付けで苦労しているようだ。一度きちんと装着出来るとずっと使うことが出来るのだが、今日はなかなかうまく行かない。まだまだ修行が足りないようだ。

12時をまわると、船は徐々に平塚寄りに移動し始める。これもいつものパターンだ。
12時半頃、やっと2ハイ目をゲット。これは緑のテンヤに乗ってきた。めだまさんにはマダコ。左舷にもマダコが上がるがいずれも小型。

●ピンク作戦成功?
13時過ぎには平塚沖に戻った。ここも水深があり50mダチだ。南西風が吹き始めてからはほとんど型を見なくなって、みんな、だれ気味である。どうしてもシャクリも雑なものになってしまう。いかん、このままでは2ハイに終わってしまう。何とかあと2〜3バイ乗せられないか、いろいろと考えてみる。
潮はやや濁っているようなので、今まで使ったことのない組合せであるピンクのテンヤ、ピンクのトトスッテにしてみる。と、すぐにズシンとくるではないか。慎重に巻き上げるとやや小降りのスミイカがスッテに。更に終了5分前、ズシンのとたんにプツンという感触。ああ、またやったか、と巻き上げてみるとやはりスッテの合わせ切れ。前回の釣行の時もあったのだが、今回は枝スを連結していたクロスビーズが欠けてしまっていて、この欠け口にハリスが擦れて切れたものと思われる。仕掛けの点検を怠った結果である。反省。
結局このまま14時に終了。

 色とりどりのテンヤ

●不満の釣果
釣果は結局300〜400gが3ハイ。ベルデさんが同級5ハイにキス1尾、トラギス5尾、めだまさんが同級2ハイ、マダコ1ハイ、キス5尾だった。数、型ともに不満の残る釣行であった。
今回は餌付けに苦労したことが大いなる反省。餌付けとシャコの装着が不十分な間のシャクリの時間が無駄になっていたと思われる。帰宅後、調べてみると冷凍シャコには輪ゴムでなく凧糸やハリスでシャコを縛るのがよいそうだ。この点、勉強不足であった。
これ以降、相模湾の方は釣果はやや落ち込み気味であるが、東京湾の方は絶好調で、平日ならまだまだトップ20ハイに届く日が多い。
終盤のスミイカ。もう一度東京湾に行ってみようか。


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