潮流れず不調、日立沖ヒラメ

あれ?ヒラメを持っているのは私でない・・・


  1. 日時:99年1月15日(祝)
  2. 場所:日立沖
  3. 参加メンバー:上甲、井上夫妻、内山(以上funeturi-mlメンバー)
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

昨年初挑戦し、いまだに2キロオーバーを見ていない魚、ヒラメ。今回は夢の座布団、いや掛け布団サイズのヒラメ夢見て、日立港・日立丸より出船した。

今回は、9日のマルイカOLMで一緒だったfuneturi-mlの井上さんとその奥さん、内山さんの計4名での釣行となった。東京を9時半に出発し、内山さんの実家のあるひたちなか市へ向かう。内山さんの実家で仮眠を取って4時頃に日立丸に到着した。船宿はまだ開いてなく、5〜6人の釣り人が入り口前に並んでいる。我々もその列に並んでいると、しばらくして親父船長が店を開けてくれた。

●常識知らない哀れな親父、ムカムカ
並んでいた順に釣り座を決める。ホワイトボードに名前を書き込んでいく方式だ。あわよくば両ドモに大ドモで4隻確保しようかと思ったのだが、既に2隻出しで開いているのは息子船長の左舷トモのみ。トモから並ぶかミヨシを取るか、とちょっと相談しているうちに、後ろに並んでいたらしいおじさんがヒョコっと出てきてさっさと左舷トモに記入して受付をしている。あれ、あのおじさん、前に並んでたっけ?いや、後ろのはずだよ、と話しているうちのこのおじさんはさっさと消えてしまっていた。時々このようなモラルの低いというか大人げないおじさんがいるのは非常に残念だ。並んでいる列に横入りをしてはいけない、ということは小さいころ親や幼稚園から習うはずだがきっとあのおじさんは忘れてしまったのだろう。いい年して哀れな人だ。

●とりあえずミヨシ確保
ヒラメの釣果はトモ寄りまたはミヨシ寄りに集中することが多い。幸いミヨシは両船とも空いていたので、息子船長の第37日立丸の左右ミヨシに入った。張り出しにも席があったが、ここは釣りづらいかもしれないので避けた。
船宿の女将さんから情報収集。メバルやフグをねらって胴付きで釣る人もいるらしく、やってみても面白いとのこと。このためにエビ餌を買おうとしたのだが、1パックサービスしてくれた。ラッキー。
船は定刻の6時よりやや遅れて出船。左舷に私と内山さん、右舷に井上さん夫妻という席なった。思ったよりは寒くなく、港外に出ても海は凪。船は針路を北にとり、30分ほど走り日立沖で開始となった。
30−270の胴調子インナーロッドにシマノの両軸リール。仕掛けは船宿製のもの(ハリス6号、トレブルフック孫針)を使用。錘は70号だ。餌のイワシは15センチ前後の手頃なもの。日立丸では親針は鼻掛けでなく上顎掛け、孫針は肛門付近でなく背鰭の手前に掛けることを推奨している。この推奨方法でイワシをつけて投入。水深は40m前後。捨て糸、ハリスとも70センチの仕掛けで、錘はやや底を切る程度と船長から指示が出る。底の根は険しくないようだ。

●まずはソゲを井上さんゲット
一投目からどこかしらでアタリが出ることも多いはずだが、今日は沈黙。「はい、上げて〜」の合図で1投目は空振りか、と思ったが、背中合わせの井上さんの所にタモがが入った。ソゲ級ながら船中1号のヒラメがあがった。計測すると35センチで放流限度の33センチをちょっと上回るサイズ。とりあえずキープし、これより大型が来たらリリースするとのこと。

●でかいアイナメ・・・でも渋い
この後もアタリがない流しが続く。時々ビール瓶ならぬ一升瓶サイズのアイナメも顔を見せている。実はこのアイナメも密かに狙っているのだ。ヒラメと違ってアイナメは竿先を一気に持っていくのですぐに分かるらしい。

しかし渋い。アタリのアの字もない。タナの高低を変えたり、底潮濁りを勘ぐって捨て糸を詰めたりするが、どれも効果無し。イワシは元気なまま上がってくることの繰り返し。理由をいろいろ考えてみる。朝のうちの流しの間だけスパンカーを張っていたが、以後は下ろしてほとんど横流し。にも関わらず、道糸がほぼ真下に降りている。どうやら極度に潮が流れないようだ。

●沖堤防付近は荒根
11時半頃、船は大きく移動。私はキャビンに入って仮眠。起きてみると目の前には長い工事中の沖堤防が。内山さんの話しによれば、これはひたちなか港の沖の堤防で総延長6kmほどになるそうだ。この堤防に船先がくっ着かんばかりに寄せて再開となった。20mダチ程度なのだが、底はかなり荒い根、というよりはケーソンなどが入っているようで、高低差が5mもある。こんな感じなのでちょっと油断するとすぐに錘が根掛かりしてしまう。まずミヨシで中型のアイナメ。その後、左舷トモよりで良型2kg見当のヒラメがタモ取りされる。また大型のソイも上がったようだ。
何とかソイやアイナメを掛けるべく、頻繁にタナを取り直す。が、その分根掛かりは多くなる。結局この場で仕掛け3つと錘6個を失うが、成果なし。

●メバルで完ボ脱出
その後、堤防よりやや沖合に出る。ここでの第1投。着底後、底ダチをとると待望の「ガガガ」というアタリ。やや竿先を下げて食い込みを促す。が、その後、大きな引き込みはなし。業を煮やして竿先を上げてみると何か重い。上げてみると、隣の内山さんとオマツリしながら30センチと良型のクロメバルが上がってきた。とりあえずこれで完ボは脱出。内山さんと右となりの人にも同型のメバル。どうやらメバルの群に当たったようだが、この後は上がらず。

 やっとクロメバルをゲット
ここも根が点在するようで頻繁にタナを取り直さないと錘が根に当たってアタリと間違えてたりもしてしまう。このへんがまだ未熟というか経験不足だ。

●エビ餌でもメバル
数回の潮回りの後「メバルの反応があるんだって」と井上さんがエビ餌を取りに来た。で、胴付きをおろすとすぐに中型ではあるが、オキメバルの一荷。これを見て私も胴付きを試してみるがこれ以降は空振りとなった。

終了間際に左舷ミヨシで2kg級の良型のヒラメが上がったが、状況はかわらず、13時半に終了となった。
船中ヒラメは4枚、アイナメ7本、ソイ2本とかなり低調であった。ヒラメは右舷ミヨシ、井上さん、右舷トモ寄り、左舷トモ寄り、とやはり端の方に集中した。
特にアイナメはどれも50センチ級の良型。隣で掛けたのを見ていたのだが、水面に見えたその姿は最初、小型のネコ鮫に見えたほど。このアイナメを専門に狙うのも面白そうだ。

●親父船長の船は好調!?
帰港して親父船長の成果を聞くとなんと船中20枚。大きさも1kg級以上が揃ったようだ。やっぱりこんな潮が効かない時でも釣らせる親父船長はさすがである。釣った場所の違いや釣り人の腕もあるだろうが、魚の活性は大差ないだろうから、やっぱり船の流し方に一日の長があったのだろう。

またしてもボを食らってしまったヒラメ。しかし、日立沖など茨城県方面では年末〜年明けに大型ラッシュがあったのは事実。船宿にも日付の新しい魚拓が多数飾られていた。
あと、1回は日立丸に来よう、今度こそは掛け布団サイズ、と井上さんとリベンジを誓って日立港を後にした。


釣行記集へ