初釣りはまずまず、城ヶ島沖マルイカ

大きなマルイカも混じりました


  1. 日時:99年1月9日(土)
  2. 場所:城ヶ島西沖
  3. 参加メンバー:上甲他funeturi-mlメンバー10名
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時90分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

例年1〜2月にピークを迎える相模湾〜東京湾のヤリイカ。今シーズンは駿河湾も含めて「好調」の文字が釣果欄に踊ることはない。未だメジなどが釣れるほど水温が高いようではなかなかイカも群が固まらないのであろう。トップ1桁、スソはボウズという日も珍しくないような状況が続いている。

●マルイカ好調?
1月ヤリイカ爆釣をもくろんで昨年11月にfuneturi-mlのヤリイカOLMを企画したが、12月中旬になっても、年末になっても、年が明けてもヤリイカは不調。このままではOLMでもトップ2桁がやっとということになるのでは・・・。そう思っていた1月7日、今回お世話になる儀兵衛丸の船長、通称「たーぼー」から電話が入った。
「マルイカ試し釣りしたら1時間で10ハイ釣れたから、マルイカもやってみない?」
何と、もうマルイカが釣れ始めたのか。我々「い組」発足もマルイカOLMが発端になっているくらい、みんなマルイカ釣りは大好きなのである。答えは当然OK。すかさず参加者にメールを流し、マルイカ釣り対策をお願いした。
とりあえずOLM当日は、まずはマルイカを2〜3時間やってお土産を作り、その後ヤリイカに行きあわよくば端物を狙うという算段にした。

●寒気団南下で西の強風・・・
あいにくOLM前から寒気が南下してきて季節風が吹き荒れ始めた。前日の夕方の段階で大島で西の風21m、洲崎で16m。OLM開催が危ぶまれたが、風は止む傾向にあり、なんとか出船となった。

私と井上さん、ベルデさんで同乗し長井港へ。6時半集合のところを15分前に到着したが、既に半分以上のメンバーが集合している。気合い十分である。結局集合時間前に全員が集まったので予定の7時より少しは早めの出船となった。船は2号船。普段はヤリイカをやっている弟船長の繰船で出船となった。

●当日は凪!
東よりの北風が少し吹いており、前日のウネリがやや残っているが海はまずまずの凪。天気も良く思ったほど寒くはない。キャビンを覗くと既に内山さんとベルデさんが燗番娘で1杯やっている。まずは身体を内から暖めるのもいいかも。
船は20分ほど走り城ケ島西沖へ。しばし潮回りの後、マルイカ開始となった。

●出足好調
竿はリョービ・沖潮シャクリ30−180。電動リールに錘は80号。マルイカ仕掛けは自製。幹糸5号、エダス3号20センチ、エダス間隔は1.3m程度。7センチのウキスッテ7本で上から糸巻水色、布巻ピンク、布巻紫、糸巻赤緑白縞、布巻赤、布巻ピンク、糸巻赤白縞というマルイカに有効な赤系統を中心の配列とした。とりあえず中錘は使用せず。
投入器から角がピューと飛び出していく。水深80m強で着底。糸ふけは数秒間そのままにしてからゆっくりと聞きあげ、竿が先が頭の高さまで来たところで竿先を静止し、イカの乗りを待つ。5〜10mくらいシャクった後、20m程度巻き上げて再度着底させるという作業を繰り返す。2度目の着底で竿先をクインクインと叩くアタリ。それを見た船長も「乗ってるよ〜」と声を掛けてくれる。中速で巻き上げ開始。マルイカは身が柔らかいため、ドラグはゆるゆるにして巻き上げる。仕掛けが上がってきた。マルイカの場合、この取り込みの時のバラシも結構多く、絶対に仕掛けをたるませたりショックを与えてはいけない。慎重に取り込んだのは胴長15センチ程度のかわいいマルイカ。糸巻赤緑白縞の角に乗ってきた。すぐに再投入する。ここでも数回のシャクリの繰り返しの後の着底時にアタリがでてマルイカが乗ってきた。

●やっぱりバレやすいマルイカ
回りでも結構アタリは出ているようだが、乗らなかったり、巻き上げ途中や取り込み時にバラしてしまったりとなかなか数が伸びない様子。いつの間にか潮の流れもなくなった様子。船長は「積極的に誘って」と指導してくれた。
こんなペースが続き、何とか9時半にはツ抜け達成。どうやら1人だけハイペースだったようで、船長にも「一番うまいね」とお褒めの言葉を頂く。中錘を使用しなかった位しか仕掛けの違いはないのだが・・・。再着底のために電動スイッチをオンにした瞬間にクンとアタる頻度が結構多かったので、普段のマルイカのしゃくりよりもやや早め、強めにシャクリ、竿先を止めてあたるのを待つというさながらウイリーシャクリの釣方がよかったようだ。

●当たり角はピンク&紫
やはりアタリ角は布巻のピンクと紫。ミヨシの森下さんもこの角中心の仕掛けに変えたとたんに当たりだした。ただ、取り込みと巻き上げに難儀してなかなかイカを手に出来ない状況が続いてしまったようだ。

船長にヤリイカの状況を聞く。一番釣っている光三丸でトップ5ハイ(城ケ島沖)だそうで、型を見ていない船もいるそうだ。洲崎沖まで行けばヤリも釣れるだろうが、風が心配なのとマルイカが釣れ続いているので、このままマルイカを続行することにした。

●後半苦戦・・・
しかし一人釣果を伸ばし、いい気分になっていたのもここまでだった。11時前には心配していた南西風が吹き始めた。大島でもかなり吹いているようなので、いつまで出来るか微妙な状況となった。潮は相変わらず動かないようだが、今度は私以外の人にポツポツとイカが乗るようになった。「どうしちゃったのお?」と船長も不思議がるほどの苦戦。幹事としては回りのみんなが釣れているので悪い気分ではないのだが。
ハリスを交換したり、赤白帽の角を入れてみたりといろいろ工夫すると、アタリは少しは出るようになったが、今度は乗らない。そんなことをしているうちに森下さん、伊東さんともツ抜け。追い上げられてきた。

●多点掛け!イカはこうでなくっちゃ
12時半頃、本日のピークがやってきた。着底し、糸ふけを取るとクインクインという普段より明確なアタリが出た。ゆっくりをリールを巻き追い乗りを待ってから巻き上げスタート。かなりの重さと引きだ。ミヨシの森下さんの仕掛けがまず上がる。なんと5点掛けパーフェクト。船長も手伝って全てのイカを取り込む。右舷ミヨシのめだまさんも多点掛け達成したようだ。私の仕掛けが上がってきた。順に取り込む。1つ、2つ・・・おおでかい、3つ、おお4つ目もいる、ああ、はずれた。本日最大級の胴長28センチのマルイカを含めて4点掛け。1ハイは水面でバラしたが1つの角にはゲソ付きだったので、本当は5点掛けだったのだろう。

●ヤリイカ船はみんなマルイカへ
気が付くといつの間にか回りにはかなりの数の僚船が。船長曰く「この中で最初からマルイカ狙ってのはうちの船2隻だけだよ〜」とのこと。やっぱりヤリイカは不調のようだ。
こんな感じで終了間際の1時間くらいはまた乗りが良くなり、ツ抜けする人が続出し、13時半過ぎに終了となった。
全員の釣果は以下の通り(敬称略、スルメ混じり)。

(右舷) ●(13)●(14)●(13)●(11)●(11)●(11)
    めだま 伊東  宇都宮 内山  西   冨田
ミヨシ< ==========================================トモ
    森下  上甲  井上  ベルデ みっちゃん
(左舷) ●(16)●(19)●(9) ●(7) ●(11)

全員にまんべんなく行き渡った感じで、幹事としては嬉しい限り。これでヤリが出来て端物の1つも上がればベストだっただが・・・。

 今回の成果

●反省
乗合船は23〜47ハイとかなりの好釣果だったようだ。
後半の伸び悩みがなければ30くらいのペースだったはず。乗り渋りの時に中錘を装着するなどの工夫を怠ったせいかと思われる。また、バレ防止のためにかなりドラグを緩めに設定したが、必要以上に緩く巻き上げに時間が掛かってしまい、手返しが悪くなった感も否めない。反面、シャクリ用の短竿が深場のマルイカになかなかマッチすることが分かったことは収穫だった。

●キャベツ?
下船後、船宿の待合所をMLメンバーで占拠し、しばし・・・のつもりが船長ともインターネットの話しなどしながら30分以上歓談。お土産に今は高値のキャベツを3つずつもらって帰途につく。これが噂にきいたキャベツの土産か。下手したらイカより高いかも。

このマルイカ情報を聞きつけて、三浦地区のヤリイカ船はマルイカ船に衣替えしてしまったようだ。場所が狭いだけに船が増えるとなかなか釣果も伸びないとのことなので、我々は非常にタイミングの良い機会に恵まれたようだ。


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