初挑戦、東京湾口ヤリイカ乗合


  1. 日時:98年1月27日(火)
  2. 場所:州崎沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前7時30分〜午後3時00分頃


釣行記

1/24に初釣りで湘南のキスに行ったのですが、強風のため正味1時間かつアタリすらない状態のため早上がりとなり、それでも27センチのホウボウを上がることは出来たのですが不完全燃焼でした。

で、事実上の初釣りに1月27日火曜日、休日出勤の代休を利用してヤリイカ釣りに行ってきました。イカ釣りは初めての体験でしたので、様々な苦労がありましたが、まだ活きている透き通ったイカの刺身の旨さに報われた気がします。

今回は金沢八景の一ノ瀬丸を初めて利用しました。

船宿には6時半頃に到着。出船は7時15分。料金を払い、船宿横の船着き場に向かう。既にクーラーは両弦あわせて10個くらいは置いてある。空いていた右舷ミヨシ2番目に席を取り準備を始める。まずはイカ角投入器を借りる。船に積んであるの好きに使って良いのだが、パイプの数が多いもの少ないものなどがあり、気に入ったのを選ぶのに10分くらいかかる。ちなみに上州屋で買った「マリンスナイパー」という投入器も買っていたのだが、イカ釣り初回ということもあり今回は無難に借りることにした。竿は今日のために買ったヤリイカ竿。

ロッドキーパーを付けたりしているうちに出船時間になり、コンビニで買った菓子パンで朝食を済ませる。あ、酔い止め飲むの忘れた。でも大丈夫かな、最近は酔うこともなくなったし。

釣果目標は控えめに「ツ抜け」に設定。

船は定刻通り出船。途中桁下2mちょっとの橋の下を通ったりして東京湾へ。このような箇所のために操縦席の回りの覆いの部分が電動で下に下がる構造になっているのは驚いた。

「1時間15分くらいで着くから中に入っていて」というアナウンスがあり、キャビンに入って仮眠。窓の外を見ると結構白波が立っている。8時半過ぎに洲の崎沖に到着。他の船も結構いる。

無理な姿勢でお腹を圧迫して寝ていたせいかちょっと船酔いしたようだ。薬もアルコールも持ってこなかったので結構辛い。しかも北東の強風とかなりのうねりもある。

開始の合図で他のみんなは仕掛けを投入するが、私の仕掛けは出船前に投入器にセットして置いたものが船が走っていた時の風で飛ばされて修復不可能なくらいに絡まってしまった。結局一度も使わないうちに仕掛け1組がパーに。

仕掛けを付け替えて釣りを開始したいが、強風のせいで仕掛けの扱いに難儀する。投入器にうまくセット出来ないのだ。回りの人を見ても投入機で仕掛けを入れている人はいなくて、いわゆる「吹き流し」でやって

いる。これをまねてなんとか仕掛け投入に成功。ロス15分くらい。この間に隣の人は小型ながらヤリイカを上げた。

重り120号に11センチイカ角5本の仕掛けで全長は6m。水深は90〜100m程度で、底から10m程をしゃくる。強風のためしゃくりの動作も辛く、またアタリも取りづらい、というかアタリがない。重りも重く慣れないためイカが付いているかどうかもよく分からないため、気になったら仕掛けは上げるようにしていた。

しかしイカは釣れない。。。反対側の人と隣の人の仕掛けを巻き込んだオマツリに見まわれて、1時間しないうちに仕掛け2つを失う。1組800円だからバカにならない。

「潮の流れが悪いから投入するときは投げるようにしてね」と船長。イカは相変わらずぽつぽつとした釣れないので、イカを釣ることより投入機を使って仕掛けを投げる練習に重点を置くことにした。しかし強風で仕掛けは扱いづらいし、釣れないし、船酔いで釣れないし、と「来なければよかった、あと何時間もこの状態だったらどうしよう」と投げやりな考えもよぎる。

回りの人も投入器を使い始めたので、それを見て勉強する。なるほど、角は全部入れなくてもいいのか、竿の長さからして、角2本は竿先にぶら下げられるから角3つを投入機に入れて、と。さて、おもむろに重りを掴んで海へ投げる。うまく仕掛けは飛んでいった。しかし「ありゃ、こりゃあ絡まったよ」と隣の人。どうやら隣の人の道糸付近に投げてしまったようだ。案の定、軽いオマツリ。隣のおじさんが優しい人で良かった。。。ほどいてから再挑戦。今度はうまくいったぞ。しばらくは釣りよりも投入動作や仕掛けの扱いの方に注意が行く。一度だけ、幹糸が投入機のパイプの間に挟まっていた状態で重りを投げたら「プチッ」という音と共に重りだけ飛んで行ってしまった。でもこれは隣のベテランの人も同じことをやっていたので少し安心。

釣り初めてから1時間半、いまだボーズ。不安がよぎる。とその時、しゃくり上げた竿にぴくぴくというアタリ。竿先を止め、慎重にリーリングする。クンクンと引く。電動リールを中速で巻き上げる。どきどきしながら巻き上がるのを待つ。まだクンクン引いてるぞ。巻き上げが止まり取り込みに入る。おお、イカだ、上から3つ目の緑に角に乗ってきた。胴長25センチ程度の小型ながらも感激。元気にバケツを泳ぐイカにしばらく見とれてしまった。

慣れない手つきで投入を繰り返す。また手前マツリも当然多く、手返しはなかなか良くならない。船は20分単位くらいで群を探して小移動を繰り返す。昼まではこの状態でぽつぽつとイカを乗せることが出来、バケツの中には中小型が4ハイ。乗った角は濃い緑と青の角だ。角の色もウイリーと一緒でこだわりの配色があるんだろうなあ、と思うが初めての私にはそんなことは知る由もない。

アタリはあるのだが、乗りはやや渋いようだ。足だけ付いてきたり、角が墨で汚れていることも結構ある。歯ブラシはちゃんと持参し、角を磨くこと数回。「アタリが小さくて乗りがわかんないねえ」と左の人。

「ええ、そうですね」と私。私はアタリは分かるが、なかなか角に乗って来ないのだが。。。

昼を過ぎると北風も弱まり、うねりも収まってきて釣りやすくなってきた。仕掛け投入もだいぶサマになってきたぞ。オマツリのほどき方も分かったし。

1時過ぎの移動の後の一投。初めて同弦側で一番で着底させることに成功。糸ふけをとるとすぐにククッというアタリ。追い乗りを待ってから巻き上げる。結構重いぞ。右隣の人もほぼ同時に巻いているが「オマツリだなあこりゃ」と言うではないか。そうか、オマツリか、ははは。しかし右隣の人の道糸は私と反対側に走っており、他の人とオマツリしていた。左隣の人もトモ側の人とオマツリしているようだ。

なんと右舷7名中5名がオマツリする中、私の仕掛けは難を逃れ、しかも2点掛けで上がってきたではないか。オマツリの処理が終わるのを待ってすかさず再投入。これも着底と同時にアタリ。またしても2点掛け。群を追っての移動の度にイカが乗り、この1時間で7ハイを追加。それなりのお土産は確保。船酔いはどこかに吹き飛んでしまったようだ。

2時を過ぎ、日が傾きかけると乗りも一段落したようで、アタリも忘れたころにある程度でイカを上げる人もほとんどいなくなった。私には2〜3回アタリがあったがいずれも乗らなかった。

結局このまま3時に終了。船長には「15ハイくらいです」などと答えてしまったが、中小型ヤリイカを11パイの釣果でした。目標はクリアし、イカ釣りも勝手もわかったので、初めてにしてはまずまずの釣行でした。

人によってはアカイカも交じっていたようです。水深も浅かったためアタリも取りやすく、初めての私にはよかったです。水深といい、釣り方といい、何となくアマダイ釣りに似ている気がしました。

次行くときは手返しも良くなるだろうし、角も1〜2本増やしても対応できそうな気がするし、20パイを目標にがんばろうと思います。


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