良型多し、下浦沖のハナダイ乗合

数は出ませんでしたが・・・。


  1. 日時:98年2月17日(火)
  2. 場所:下浦沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前7時30分〜午後3時00分頃


釣行記

例によって振休を利用して2月17日火曜日に金沢八景・野毛屋釣船店よりタイシャクリ乗合に行って来ました。今回の釣行は、ずっと堤防で釣りをやっていた今担当してるお客さんの一人が、私の話しなどをきいているうちに船で釣ってみたい、というリクエストがあって実現したものです。

庄三郎丸も考えたのですが、最近釣果が奮わないことと17日は定休日だったので諦め、最近テレビ東京の釣り番組で紹介されていた久里浜沖のハナダイのウイリーシャクリに決めました。

6時過ぎに船宿に到着。船宿と行っても駄菓子屋くらいの広さしかない。
「車はどこに止めるんですか?」と聞くと、店の前の川沿いに路上に止めるように指示される。ここは駐車禁止区域に指定されていないので取締はないのだそうだ。

座席札が船を型どった木型に掛けてあり、好きな座席の札をとる仕組みになっている。この札を持って行き、受付を済ませてから着替えて軽い朝食をとる。私は左舷のトモ3番目、同行の友人が4番目に陣取る。乗合料金6500円、仕掛け500円、氷は200円。

荷物は軽トラックに乗せて桟橋へ。人間は2分ほど歩いて向かう。平日にも関わらずタイ乗合は17名乗船の盛況でした。

隣の常連と思われるおじいさんにいろいろお世話になりながら支度を整える。コマセ用のザルを船縁にとりつけるがこれがやや小さめだ。その他に1人1人に黄色いプラスチックのボックスが与えられ、これにコマセをストックしておき、適宜ザルに移す方式になっている。

タイしゃくりの船長は黒川船長。ウイリーシャクリのパイオニアでみんなに一目を置かれている人だ。

船は定刻の7時半に出船し30分程走って下浦沖の60mダチで開始となりました。やや北風が強い。「下から20mも反応があるよう、すごいよう」と黒川船長。船長指示は下から15mまで、ハリスは1.5号で針は小さいもの、出来ればチヌ1号、とのこと。船宿で購入した仕掛けはチヌ2号にハリスは1.5号だ。

第1投からいきなり隣の常連さんの竿を大きく曲げる。水面に現れたのは35センチくらいの赤い魚。マダイかと思ったがよくみるとハナダイ。こんなサイズは相模湾ではなかなかお目にかかない。連れが船釣り初挑戦だったことと強い風にやや手間取っているうちにこの常連さんはあれよと言う間にハナダイを3つもあげてしまった。

私も数回の空振りの後やや上目のタナであたり、ハリス1.5号でのスリリングなやりとりの末30センチのハナダイを手に。続いて25センチ級を1枚。

ただ、アタリは多いがなかなか針がかりしない。また、かなり大型のハナダイかマダイもいたようで常連さんもハリス切れも結構多く、思ったほど釣果がのびていない。

やや小ぶりのハナダイを1枚追加。だいぶ勘が戻ってきたが、波も結構あり、風で仕掛けも流されるのでやや釣りづらい。

最初の1時間程は食いが立っていて隣の常連さんが5、私が3。その後はぽつぽつの状態となる。昼前からは潮がぶっ飛び始めて非常に釣り辛い。アタリも少なくなる。

そんな中、私は伸び悩むがやはりベテランの人は私の数倍の頻度でアタリをキャッチし、ハナダイを上げていく。しゃくりの強さや幅、間隔などを真似してみるが、私の竿にはアタリがない。やはりこの釣り、奥が深い。

「いいクロダイがあがったよ」と船長のアナウンス。逆側でクロダイが出たようだ。ちょっとするとトモの人の竿が大きく曲がっている。水面に姿を現したのはマダイ。しかしこれはタモ入れの時にバラし。しばらくすると同じ人の竿がまた曲がる。今度は無事にタモ取りされてキロ級のクロダイが上がった。

昼頃からはたまにハナダイが上がる程度。そのほとんどが常連さんに掛かるから不思議だ。合わせを入れる回数も相当多い。

トモの人の竿がまた曲がった。「ありゃあクロダイだよ」と常連さん。上がったのは先ほどと同じような型のクロダイ。2枚目だ。

終わってみれば西原さん10で竿頭、おまけに型の良い鬼カサゴまで釣っていた。私は結局4つで終わりました。

船中0〜2の人が半分以上、常連の方のもう一人が9枚でした。西原さんの仕掛けを盗み見た感じでは4本針で特徴としては蛍光緑のウイリーがあったことでしょうか。もう一人の常連の方もそうでした。どうも私は力を入れすぎてしゃくってしまうようで、非常に疲れてしまうのですが、失礼ながらお年を召している西原さんの方が休憩の頻度は私より少ないのに疲れている様子がありません。このへんがポイントかしら?

クロダイは左弦のトモで40センチ級が2、右舷で1、終盤に左舷のミヨシ寄りの若い人に50センチ近い良型も上がりました。2枚上げた人はハナダイの仕掛けを1組しか持っていなくて、それを失ってからは太いハリスの底狙いでずっとクロダイを狙っていたそうです。ちなみにこのトモの人、キロ級のマダイもタモいれの時にバラしてます。マダイは船中1〜2匹程度と思われます。

帰りは北の強風とうねりのため、ジェットコースターのように船を揺らして1時間かけて帰港しました。キャビンに入りきれなかった私らはトモのトイレ前に隠れていたのですがずぶぬれに。それを見た船長が

「いやあ、ぬれちゃったなあ、すごく悪いことしたなあ」と謝っておられました。すごくいい人だ、黒川船長。

船酔いで辛そうだった友人もスレながら1枚を上げることが出来ました。掛かった時には船長や常連さんが「がんばれ」と声をかけてくれ、無事に上げると「いやあ、よかったなあ、来たかいがあったなあ」とみんなで喜んで下さいました。みんな良い人だあ。感動。

もう少し月謝を払ってこの釣り鍛えようかなと思う今日この頃です。ちなみにこの日のスミイカ船は乗船者1名で7ハイ船長が8ハイだったそうです。


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