大原沖のショウサイフグ、数伸びずも楽し

今回のターゲット、ショウサイフグです


  1. 日時:98年11月23日(祝)
  2. 場所:岩舟沖
  3. 参加メンバー:上甲他3名
  4. 時間:午前5時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

前日のハナダイから続いて、23日はショウサイフグ乗合に初挑戦だ。前日に酒飲みながら臼井丸のおっかさんから釣り方を伝授してもらったし、船宿泊なのでぐっすり寝ることが出来るし、期待は高まる。

朝4時になり、同宿のおじさん達がごそごそと準備を始めたところで目が覚め、連れを起こしてまわる。同室には夜キンメをやってから到着したfuneturi-mlの小野村さんと来栖さんが寝ているが一緒のタイミングで目が覚めたようだ。

顔を洗い弁当を受け取って港へ。車で着替えを済ませて乗船してから準備にかかる。フグ釣りは初めてなので、今回は船長の目が届く右舷の胴の間に陣取った。するとトモより隣りは小野村さんと来栖さんであることが判明した。船上で改めて挨拶をする。小野村さんと船の上で一緒になるのは6月の銭洲崩れで駿河湾を漂流した時以来だ。

●朝は寒い・・・

全員が乗船し、5時半頃に船は河岸払い。まだ暗い中を中速で南下していく。20分ほど走り岩舟沖に到着。開始となった。あたりはまだ薄暗く、ぼちぼち始めるか、と言う感じののスタートになった。

今回はカワハギ竿を使用し、仕掛けは船宿特製のカットウ仕掛け。餌はアオヤギを使用。さらにイカゲソも持参した。また、おっかさんが「アタリを出しやすくするため」ということで赤のビニールヒモを針に巻き付けさながらウイリーのようだ。

まだ暗いせいか、ほとんどフグは上がっていない。風は昨日ほどではないが、明け方特有の冷え込みのせいで相当寒い。連れも「くじけそう」と弱音を吐きながらも竿を動かしている。

あたりがだいぶ明るくなった頃、空合わせした私の竿にぐっという重みと引き。小型ながらも本命がイカリ針に引っかかってきた。まわりでもだんだんと竿を曲げる人が多くなってきたが、話しに聞いた束釣りで早上がりの状態にはほど遠い。

●数伸びず。。。

こんなペースがしばらく続き、みんな足元のバケツになかなかフグが増えていかない。しかもさばいたら身が残らないのではないか、と思うくらいの小さいフグも結構混じっている。またしても悪い日にあたってしまったのか・・・。

隣の小野村さん、来栖さんはダウンしてしまった。船酔いするはずのないお二人なので寒さに参ってしまったのだろうか?

●フグの数釣りデッドヒート

この釣りに慣れてきたのが、はたまた相性がいいのか、隣の連れの女性が連釣し始め、あっというまに私と5尾の差がついた。だんだんと私も笑ってばかりいられなくなった。私が1尾上げると連れが1尾、連れが1尾上げると私が1尾、という感じで差が縮まらない。いつの間にか復活してきた隣の小野村さんも苦笑いをするほどの連れのペース。どうやらコツは新鮮な餌らしい。ということで、私もこれに習ってやってみると最小で3尾差まで迫ることが出来たが、結局は私の負けであった。

 バケツにたまったショウサイフグ

日が高くなると風も弱くなりぽかぽかと暖かくなった。海も凪で絶好の釣り日和。ただ、フグだけが今一つ釣れない・・・。そんな中私のもう一人の隣の連れは、数は伸びないものの中大型を選んで釣っているようだ。何が違うのだろうか?

●船長の顔も渋い・・・

合間にノブ船長のところに顔を出してみる。「船長、今日はダメ?」と聞くと、思いっきり渋い顔で「ダメだ〜、アタリが出ねえもんなあ」。そうか、また好調の合間の不調に日に当たってしまったか。でもお土産には十分な量のフグは確保した。

結局こんなペースで11時半に終了。下船後、正確に数えてみると私と数を争った連れで合計58尾のフグをゲットしていた。逃げ出したフグなどは適当にバケツに突っ込んでいたのと、途中で数が分からなくなったこともあり、私28尾、連れ30尾で決着とした。4名の総数であと少しで束、というところであった。この日は常連さんで30尾程度。平均20尾程度であったようだ。

●お土産いっぱい

この後は船宿で昼食を頂いてしばし仮眠。フグは船宿総出で捌いてくれ、身欠きにしてくれるのがありがたい。しかも50センチ級のイナダが一人1尾にアジの丸干しのお土産までくれるのだからありがたい。今回初めて臼井丸を訪れた連れ3名も全員臼井丸のファンになったようだ。

釣った魚は、東京に帰ってから友人宅でフグ鍋、フグ刺し、イナダは刺身、前日のハナダイは鯛飯にして好評でした。

初挑戦のフグは今ひとつだったが、東京湾や相模湾の大型船宿とはまた違ったサービスにみんな満足してくれて、本当に幹事冥利に尽きる釣行であった。


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