序盤戦はまずまず、城ヶ島沖のヤリイカ

今回の成果、7.5ハイ


  1. 日時:98年10月27日(火)
  2. 場所:城ヶ島沖
  3. 参加メンバー:上甲
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

●青物シーズンも終了。これからはイカ?

剣崎や神子元のワラサも一段落、私も先週めでたく初物のワラサを釣り上げ、98年秋の青物フィーバーも終わった。さて、この先のシーズンは何を釣ろうか、とふと考えてみる。近場ではマダイやアジが相模湾では主な釣りものである。東京湾も似たようなものである。

と、ここのところ城ケ島沖のヤリイカの調子が良いことに気付く。スソで10ハイ程度、トップは船宿によっては30ハイを超えている。ちょうど振休を取得できる27日は小潮で予報は曇りで凪。これは行ってみるしかない、ということで長井港・儀兵丸から上昇機運のヤリイカに行ってきました。この船宿の利用は初めてであるが、funeturi-mlで評判がよかったのとHomepageを持っていることを理由にして、数ある長井港の船宿の中から選択した。

当日は5時半に船宿に到着したら1番乗り。右のトモを確保。その後は船宿の待合所で女将さんと世間話がてら昨日の釣果を聞くと、なんとトップは50ハイ台で平均的にも20ハイ程度と好調だったようだ。これは今日は20ハイは堅いかな、と皮算用。しかしそうは問屋が卸さなかった。

●ヤリ好調の報で船は盛況

6時を過ぎるとポツポツと釣り人が集まりだし、ヤリイカ好調だったせいか、結局20名程度の釣り人が集まり急遽2隻出しになった。私の乗る2号船は片弦6名の12名での出船となった。ちなみにここのところは長井のイカはずっと不調で週末でもお客が見えない日も少なくなかったそうで、女将さん曰く「首くくろうかと思った(笑)」。

船は7時に出船し、一路昨日好調だった城ケ島沖へ。仕掛けは幹糸6号、ハリス3号、プラヅノ11センチ(サカナ角、キラリ角の混合)の6本針でスタート。錘は120号。竿は今回筆おろしの195センチの外ガイドのリョービのヤリイカ竿である。もちろん電動リールを使用する。

●序盤は空振り

ポイントに到着し船はイカの反応を探してスローダウン。そして開始となった。水深は110m前後で、深くて150m程度だった。昨日好調だったといわれる場所では今日は不発。数回の潮回りを含めて1時間ばかり粘るもミヨシの方でスルメが上がっただけ。ここで船は15分ほど北へ移動する。

この場所(ヘイダシと呼ばれている)ではポツポツと乗り始める。私もここでやっと中型を1ハイ目。2ハイ目を掛け、追い乗りを待っていると竿先にやや強いアタリ。上げてみると胴の部分を食いちぎられたヤリがあがってきた。綺麗に切れていましたので、ムツの仕業か。

 これが釣りたてのヤリイカです。

ミヨシ寄りは比較的好調。多点掛けも多く、数を伸ばしているようだ。しかしトモよりは今一つ。これも腕のせいか?

●あれこれやるも、数伸びず・・・

中錘を付けて底の方を中心にたるませてみたり、仕掛けを変えてみたりするが効果はない。他の人が掛けた角を見るとどうもムラサキ〜ピンクが多いようだ。なので、この角は仕掛けに必ず入れておくことにした。レッドヘッドを浮きスッテを入れてみたりといろいろやるがどれも効果無し。昨日の好調さはどこへ行ってしまったのだろう?

海はベタ凪といかないまでも、まあまあの凪。しかし時折北寄りの風が吹きやや寒い。そろそろ本格的な冬支度も必要だ。ある程度の寒さは予想できたので、今回は魔法瓶にお湯を持ってきて置いた。これでカップラーメンを作ったり温かい飲み物を作ってすするのが寒い季節の釣りならではの楽しみである。寒空に温かい食べ物や飲み物は本当に美味しい。

●タナは高め、シャクリは強め?

胴の間でよく釣っている人の話しでは、全体にタナは高めのようで、底から10m程探ったりするとよくあたるようだ。また誘いもゆっくりソフトに、よりはスルメのような鋭角的に鋭い誘いが良いようだ。この人は大型ヤリイカの4点掛けなども達成しているのだが、朝方トラブルで竿先を折ってしまい貸し竿でやっている。船宿の竿が良いのであろうか?

で、誘いを変えてウイリーのシャクリのように誘ってやると、すぐに乗ってくるではないか。しかしポツポツ程度で、多点掛けは2ハイ乗ったのが一度きりで数伸びず。真っ先に仕掛けを下ろすとサバに捕まることもあった。が、このサバが35センチ前後であるが結構太っており美味しそうなのでキープする。

結局このペースのまま14時に終了となった。

釣果は中型ヤリイカ7.5ハイ(0.5はイカの下半身だけ)でした。あとは35センチ前後のサバが4尾。別船も含めてトップ26ハイ、すそで4ハイと全体釣果としては、まあまあであった。

●まとめると・・・

しかし今回おろした竿はイカのアタリの出方は明確で、今まで使っていたインナーのイカ竿とは比べものにならない。やはり外ガイド竿は良い。

当日のアタリ角はピンク〜ムラサキ系の角、及び水色。また上の方の角に乗ってくることが多かったので、かなりタナはうわずっていたのだろう。

どうも「ヤリイカは底付近でソフトに誘う」という呪縛から逃れるのが遅く、伸び悩んでしまった。まだ水温も高く、冬のヤリの動きとは違うのか?

胴長30センチを超える大型ヤリイカもかなり混じっていた。どうも船宿の仕掛けを使っていた人が釣果を伸ばしていたようだ。平均的には10〜15ハイの釣果。終了間際には30センチ級のムツも上がった。ちなみに別船の白ムツは48〜50尾と好調だったようだ。

ここのところのヤリイカ好調の要因はメジの群がいなくなったからだそうで、早く本格的に乗り出して欲しいものだ。


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